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くだんのピストル2

土佐の武市半平太と人斬り以蔵。
蜂を斬る以蔵、かっこいい。そして、ピストル関係あるのかと思っていたけど、リボルバーもっていたみたいですねぇ。おもしろい。

幕末で、いろいろなところでおもしろいことがいっぱいおこっているので、それを物語にして1つの物語にまとめるのは、実はけっこう力量がとわれるところがあると思います。
どこを切り取って、どこをクローズアップするのか。
志士たちを結びつける糸としてくだんがいるというのは、けっこうおもしろく便利な感じです。

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くだんのピストル1

なぜか、犬の幕末もの。
これは、主人公のくだんにとってはそう見えるということになるのかな。

幕末の志士たちの物語をかくのが主流ではないとのことだが、まあ、みなもと 太郎の弟子の大塚さんが原作なんだから、そっちの方は、期待しておこう。かく方向に。

心配なのは、このまま「黒鷺死体宅配便」みたいに、お話が進まない方向に行くことですねぇ。幕末。世界の終わりなので、そんなことはないとは思いますが。まあ、幕末ものとして始まって、時代が止まっちゃったジョージ秋山の「浮浪雲」というのがあるからねぇ。

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二階の住人とその時代 転形期のサブカルチャー私史

もろ、大塚さんの雑誌の世代で、びっくりするほどまったく知らなかったのに大塚さんの関わっていた雑誌や本を読んで育ってきていました。
「プチアップル・パイ」とか、リュウの「アリオン」とかは、徳間でアニメージュで、あの頃のおたくにとっては、まあ、基本みたいな物だからとにかくとして、「漫画ブリッコ」まで知っていたもんなぁ。
なんというか、「オレホイホイ」的な力があるよなぁと思います。

そういうものが、作り出されていく現場の話なので、おもしろくないはずがないです。

なんというか、アニメージュつくるときに、女子高校生たちを読んで鈴木 敏夫がいろいろ聞いた話は知っていたけれど、それが、浪速 愛だったとかを知ると、すごい楽しいです。

そして、あの頃のおたくは、パワフルだった。
便利になって、そのパワフルさを失っていくというのは、おもしろい現象だなぁと思います。

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多重人格探偵サイコ25

サイコ完結。
ちゃんと、ラストまでいってひとまずよかった。
でも、ルーシーがなんで人類にとって、重要人物なのかというのは、ちょっとわからないです。感情共鳴で集団自殺はすごいかもしれないけれど、それ、洗脳の研究とそんなに変わらない気がします。

「デビルマン」と同じで、人というのは形ではなくて心で、伸二や弖虎は人間になったけど、学窓は欲望に溺れて人間になれませんでした。なら、落としどころとして落ち着きはいいけれど、学窓の欲望も人間そのものという感じでかかれていたかも。

うーん、原罪のない人はいないということかなぁ。

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多重人格探偵サイコ23

詐欺ではなくて、次巻で本当に完結。
設定や伏線は、あんまり回収しなくてもいいと考えている大塚 英志が、どんな結末をつけてくれるのか。

さて。それでも、完結まで紡がれた物語はしあわせです。マダラの続き読みたい。天使篇だけでもいいから。