When I'm 64,吉野朔実,読書吉野 朔実,小学館,小学館文庫,恋愛的瞬間

恋愛的瞬間3

「六月」は、怖い話だな。
でも、まあ、そういったことにはまっていくタイプではないので、大丈夫か…。それなりの資質が必要だから。

「お姫様の事情」は、こんな感じあったよな~と思いながら読みました。
まあ、簡単にしていこうと思っても、なかなかそういうわけにはいかない。けっこうそれが好意から出ていたりするとストレスだったりします。

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恋愛的瞬間2

「人は 会うべき人にしか 会わない
 だから いつでも
 自分が一番 行きたい場所に 行くんだよ
 そこに恋人は かならずやってくる」

まずは、自分自身が、自分の納得できる場所にいなければならないということかな。
そうすれば、自ずから、運命は動き出す。

動き出しさえすれば、あとは、縁の力というのは、けっこう強いですからねぇ。
コロコロと速い速い。

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恋愛的瞬間1

「人は幸福になる義務がある。」

これは、とてもいい言葉だ。

森依のいう「恋愛的瞬間」というのは、今ひとつよくわからないけど、恋愛そのものではなくて、その刹那、刹那に幸福感があるというのなら、なんとなく理解できる気がします。

結局、人が納得する形が「しあわせ」ではなくて、自分が(または自分たちが)、納得する瞬間が「しあわせ」なわけです。

好きな話は、「螺旋の中に住む」です。
誘拐された女の子の話。実は、わたしのとっては、この話の救いの部分は、付け足しにすぎないのかもしれません。
でも、それでも、物語の終わった後も、こんな風に、物語が続いていったら、幸福かも。

含蓄があるなぁと思ったのは、「恋をしたことがない」かなぁ。

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いたいけな瞳5

「薄紅」を読んで、ちょっと吉田秋生の「櫻の園」を思い出していました。

桜の花びらの散るなか、ポツリポツリという雰囲気の会話が、すごい好きですね。

「卒業生の 桜色のスカーフ
 私 あの色 好きだったな」

「私は この浅葱色が 好きよ」

「緋も 悪くない」

「杏が 気の毒」

「藤も やだな」

「萌葱は?」

「可もなく 不可もなく」

「だね」

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いたいけな瞳4

「嘘をつかずに男を騙す方法について」の次が、「花の眠る庭」。
すごい、並べ方だ。というか、この話が1人の人のなかに共存しているのがすごいです。
でも、「嘘をつかずに男を騙す方法について」は、よく読むと、2巻の「橡」と同じテーマにも思えてきます。

この巻で印象が強いのは、「花の眠る庭」と「百合の吐息」。コメディも好きですが、妖しい話に惹かれる傾向があるな(笑)
多分、おいて行かれちゃう人間にシンクロしやすくなっているのだと思います。