天の華・地の風 完全版 9 私説三国志
最終話に向かってまかれる悲劇の種。いいわぁ。
これが、やおい系だからというだけで、読まれないというのは、すごくもったいないなぁと思います。
まあ、やおいの基本もおさえているので、時には、赤面しちゃうんですけどね。
最終話に向かってまかれる悲劇の種。いいわぁ。
これが、やおい系だからというだけで、読まれないというのは、すごくもったいないなぁと思います。
まあ、やおいの基本もおさえているので、時には、赤面しちゃうんですけどね。
小説は、説じゃないの言葉通り、大いに嘘をついて盛り上げてくれます。
しかし、この孔明が、実は他の三国志の孔明よりも、もろくて人間くさいところがあるというのが、また、おもしろいですね。
この時代になっても面白いよな。
これは、孔明という絶対的な中心が、この物語の中に存在していて、そこから、物語がぶれていかないからだと思います。
歴史物としては、どうなのよとも思いますが、歴史物ではなくて、やおいものなので、これいでいいのだ。
ついに、出師の表まできました。
そして、この巻から始まる第六話「ゆけ金色の翼」が、「天の華・地の風」の最終章になるようです。
展開としては、結局、克服しきれない過去の傷にもどっていくのかということで、ものすごく、やおいの文法に則ったお話になっています。うん、「風と木の詩」も、そんな話だったよねぇ。
なかなか、魏延が、いい男だ(笑)
棐妹、再登場。
書きたいものは、歴史ではなくて物語。
そういう態度が、明確に出ている1巻です。
まあ、やおいという時点で、歴史ではないだろうという気もしますが……。まあまあ……。
でも、こういう物語的な展開が、とっても楽しいのです。