西遊妖猿伝 大唐篇2
この巻で、竜児女が退場。
前巻は、「こんなに早いの」と書いていましたが、よく考えれば、このコミックス、普通のコミックスの2冊分ぐらいあるので、竜児女の退場で3巻か、4巻ぐらい。
そして、確か、最初に出版されたコミックスは、全8巻か9巻だったので、だいたい物語のまん中ぐらいまでだったのですね。あんまり、早くないや。
というか、この量を感じさせないスピード感が、すごいです。
この巻で、竜児女が退場。
前巻は、「こんなに早いの」と書いていましたが、よく考えれば、このコミックス、普通のコミックスの2冊分ぐらいあるので、竜児女の退場で3巻か、4巻ぐらい。
そして、確か、最初に出版されたコミックスは、全8巻か9巻だったので、だいたい物語のまん中ぐらいまでだったのですね。あんまり、早くないや。
というか、この量を感じさせないスピード感が、すごいです。
3度目の「西遊妖猿伝」です。といいつつ、2度目のものは、まだ読んでなかったりします。だから、読んだのは、最初の「大唐篇」だけなのです。
だから、最初の「大唐篇」は、読んだはずなのですが、けっこう、内容憶えてないです。
竜児女とかは、印象だけが、強烈に残っているので、もっと後半まで活躍したかと思っていたのですが、2巻までだったんですね。
多分、以前読んでいたときよりも、今の方が、おもしろかったです。
2008年初の小説の感想です。
古川 日出男。「13」。すごい。
久しぶりに、小説をワクワクしながら読んでいる自分を発見した気がします。
もちろん、いつもどんな物語を読んでるときも、けっこうワクワクしているのですが。
でも、普段は、「物語」がおもしろいと思っているのですが、この本に関しては、「小説」がおもしろいと思ったのです。
なんというか、読んでいて、ものすごく密度の濃いものを読んでいるような充実感がありました。なんか、翻訳物の小説を読んでいるときに感じる充実感と似ています。
昔、「砂の王」というメチャクチャかっこいい小説がありました。ウィザードリィというテレビゲーム1のノベライズ。
ウィズ自体、すごくおもしろいゲームなのですが、その小説は、ゲーム以上。尋常じゃなくおもしろかったのです。
1巻だけ刊行されて、未完の小説。
でも、1巻だけで、無茶苦茶おもしろい。まさに、傑作。
続きはでないのか……と待ち続けて10年以上。
「砂の王」の続きが、別の小説として書かれているという噂を聞きました。
それが、古川 日出男の「アラビアの夜の種族」でした。
今回は、この「アラビアの夜の種族」にたどり着くために、ちょっとつまみ食いのつもりで読んだだけだったのですが……。
あぁ、やっぱり、この人、おもしろいや。
第1部のイメージは、ずっと諸星 大二郎でした。
わたしの中では、響一も、ウライネも、ローミも、みんな諸星 大二郎のキャラクターで動いていました。
でも、第2部に入って、一気に違うものに。もう、今まで見たこともない映像です。
この落差がすごい。
えっ、どんなふうにつながるの??
えっ、でも、ピッタリくる!!
そして、なによりも、あのラスト!!
ということで、以下、ネタバレありです。
てっきり、碁にひきこませて相手を暗殺する娘の話かと思っていましたが、微妙に違っていて、碁も剣の腕もたつ娘の話でした。
でも、なんでこんな子に育ったのかは、謎だ(笑)
森が舞台だったり、絵のゴチャゴチャ加減のせいでしょうか?
わたしは、似てるなと思ったのは、諸星 大二郎や、水木 しげるの作品。
内容的にも、そんな感じかなぁと思います。
ということで、短編だからこそ生きる話だと思いつつも、短編なのが、若干もったいなく感じました。
五十嵐 大介 / 小学館(2004/04/30)
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