初月の歌 古代幻想ロマンシリーズ8
坂上大嬢は、いい子ですねぇ。
どっちかというと、「いい子、いい子、男の都合にいい子…」という感じがしないでもありませんが(爆)
「晩蝉-夏の相聞-」は、いい話ですねぇ。
好きです。こういう話。こういう人。
家にありし 櫃にかぎさし をさめてし 恋の奴に つかみかかりて
あぁ。
「今日は『おてばん』の日」
とか思っていたら、長岡 良子を長岡 京子と打ってしまった……(笑)
ということで、時代は、南北朝に。
出てくる有名人が、足利 尊氏とかではなくて、佐々木 道誉っていうんだから、渋い(笑)
今までは、どうしても歴史のなかのシリアスな場面に出てこられなかった超能力者たちも、ちょっとずつ絡んできました。
ただ、やっぱり、力があると傍観者的な立場になってしまいますね。
このあたりの幻想と現実の絡め方は、神坂 智子のシルクロード・シリーズほど、上手にはいってないか。
「異聞竹取物語」が、自分的には、とっても気に入りました。
そうして、こんなふうに歴史の裏側をかけてしまうと、超能力者たちはある意味、いらなくなってしまうのかも。
でこねぇさんが、雑談部屋で、とってもいい言葉を教えてくれた(笑)
使わせて頂きます。
そう、幕末って「青春グラフィティ」なイメージがあって、そのイメージの源流は、どうやらこの「天まであがれ!」のようです。
「いよいよさいごの決戦ですな。うでがなりますな、あっはっは」
もうそこは死地だと知りながらも、なんともあっけらかんと、なんとも明るくそこに赴こうとするするその矜恃、そして、そうとしか生きられない透明な悲しさ。
それは、やっぱり今の価値観でははかれない、はかってはいけないものがあるのだと思います。
少なくとも、物語のなかだけは。
彼らは、その時代、たしかにそこを駆け抜けたのです。