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きみを死なせないための物語1

なんちゅう題名のお話や。というのが、最初の印象。
「アンの世界地図」と違って、ボードゲームは出てこないらしいという情報もあって、しばらく置いてあったのですが、これをかき出す前のマンガ家と担当者のエピソードのお話を聞いて、それが良くって、読み始めました。
まあ、「アンの世界地図」が、けっこう圧倒的におもしろかったので、いつかは読みたいと思っていたのですが、それが早まった感じです。ちょうど完結もしたみたいですし。

ということで、1巻。
SF。
わりと管理社会的な世界でのお話です。人との接触は制限されていて、でも多分心理的な安定のために、パートナーという制度をとって、ある程度は接触できる「親しい間柄の友だち」はいる感じです。主人公たちは、宇宙に浮かぶ都市に住んでいる。
そして、主人公は、成長の極端に遅い新人類たちです。

この1巻だけで、ものすごいジェットコースターを味わいました。
すごいよ、コレ。

世界の説明して、アングラな裏面を見せて、でもそこからものすごい救いを見せて、一気に突き落としてきます。

祇園が、地球見て泣いて、ターラの両親の話あたりで、涙腺爆発しておりましたが、そこから……。
これだけでも、謎はいっぱいあるのだけれど、物語として「完璧」と感じてしまいました。まだ、プロローグなのに。
でも、この後、不幸にしかなりそうにないと敬遠してしまう人もいるのかなぁ。

どんな結末を迎えても、わたしは信用しています。
オススメです。

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クジラの子らは砂上に歌う8

ビャクロクの記録。過去偏が終わって、未来へ。

不安定になるオウニ。帝国の動き。泥クジラを降りる日が近づく。
アモンロギアに行くことが、本当に何かの解決になるか?それすらも見えない。

それでも、スオウがリーダーとしているというのは、この物語にとってとっても救いになっていると思います。
そして、島を一番出たがっていたオウニだけが島から出られない、出ないことを決意している。

もし、アニメでシーズン2がつくられるとしたらこのあたりが切れ目になるのかな。

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天空の玉座4

あぁ、この展開は……。
希望が見えてきたところから、絶望まで一気に突き落とすときの展開。

これは、けっこうヤバイのでは。

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クジラの子らは砂上に歌う7

過去編。
初代首長の記録。

デモナスの誕生。
ミゼンは、オウニ?
ネリとエマ。

ネリにしても、オウニにしても、割と、泥クジラの住人は、なんでも受け入れている感じがあるからなぁ。それとも、ごく一部の人間しか存在をしられている訳ではなさそうなのだが。

わからないものは、わからないままに。
そうして、取り込んでいくことが強さに繋がってもいるのかも。

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天空の玉座3

選秀女。
女の科挙みたいなこれ、実際にあったようですねぇ。
西太后もそれで選ばれて後宮に入ったみたいです。すると、この話の皇太后の過去も、そんな感じなのかな。

そうやって、読んでいくと今回の麗卿のお話、麗卿の絶望って、冷徹な皇太后がどうやってうまれたかというお話と重なってよめなくもないなぁと思ったりもします。

いやあ、男の作家だと、王様が度量を広げて女の子を全部囲っちゃうみたいな話になりそうなんだけれど、少女マンガでそれはないかな?
みんな、しあわせになって欲しいけどねぇ。