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クジラの子らは砂上に歌う20

これでほぼ、秘密が出そろった感じになりました。
あとは、この世界に生きている人たちが、どんな選択をするのかということにかかっている。

それは物語の中の選択ではあるのですが、多分、現実のぼくたちの選択と繋がっている。

繋がっているといいなぁと、物語読みは思います。

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クジラの子らは砂上に歌う19

皇帝と主人公が、出会います。
時代的な違いではなくて、やっぱり別人だったのですね。でも、なんか、繋がりはありそう。

みんな、世界を作り直すの好きだなぁ(笑)
ロハリトの悩みも、ものすごく良くわかる。そういう細かい心の動きと、大きな物語が連動しているところが凄くうまい。

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クジラの子らは砂上に歌う18

皇帝と主人公の関係がみえてこないなぁ。同一人物の過去と未来みたいにも見えるのだが、今、皇帝がいることを考えると違うか。

命を吸い取る牢獄でもある泥くじらを、それでも、故郷として愛しているというところがおもしろいところです。と、これは、この前も書いたか。
でも、故郷って、まさにそんないろんなものが、ごった煮で入っているところだなぁと。

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クジラの子らは砂上に歌う17

刑場であり罰でありながら、故郷であったりゆりかごであったりするというクジラの在り方が、凄いなぁと思います。

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クジラの子らは砂上に歌う16

うーん、直近で「進撃の巨人」の最終巻を読んだせいかもしれませんが、実は、このクジラの子らは砂上に歌うは、進撃の巨人と同じことを語ろうとしているのかもしれません。
いがみ合った罪を犯した者同士が、どうすれば理解し合って、手を取り合うことができるのか。

その困難さと奇跡。…そして、その先の絶望というかやるせなさまでかこうとしているのかなぁ。