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人狼天使 第1部 アダルト・ウルフガイ・シリーズ7

「ウルフ・ガイ・イン・ソドム」と「憑霊都市」。
ソドムとニューヨーク。ふたつの悪魔崇拝の街で繰り広げられるウルフの孤独な戦い。

まあ、悪徳のなかに同性愛までいれちゃっていいのかというのは、今のモラルからすると、私的には完全にアウトではあるが……。まあそのあたりは、精神的な結びつきがというよりは、肉体的な快楽を追い求めてはいけないという戒めではあるのかも。

ソドム時代のウルフの中に、現代のウルフの意識があって、いろいろ考えています。この時間が過去から未来に一方的にながれているわけではないという感覚は、なんというか平井 和正の凄さだなぁと思います。時間的な過去・未来の他に、魂の経験としての別の軸の過去と未来がある。
まあ、それをぼくたちは、どう読んで良いのかわからないのですが。
そして、ソドム時代のウルフは、普通の人間なんだというのが、けっこう衝撃的。

まあでも、天使が出てきて、話がまったく違うところにいくのではなくて、メトセラ・プロジェクトを追っている形なのは、ちょっと安心した。
そこも、だんだん怪しくはなってきていますが。

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人狼白書 アダルト・ウルフガイ・シリーズ6

さて、ここからは、再読ではなくて始めて読む「アダルト・ウルフガイ・シリーズ」です。
ここから、天使が出てきて、まあ、昔からの読者にとっては、評判が悪くなるところです。

それでも、わたしは「幻魔大戦」からはいった読者なので、そんなに、天使達には抵抗がないのでは……。と思って読み進めていました。
抵抗はないっちゃないし、おもしろいと思うのですが、まあ、確かに当時突然これ突然読まされたら、怒り出すわと思います。

なんせ、今まで肉弾戦がメインだったのが、精神世界の戦いがメインになってくるしなぁ。なんか、オレ流でいくぜと突っ張っていた主人公が、天使にへいこらしているのも、まあ、違和感あるわねぇ。
それでも、このシリーズの凄いところって、犬神 明といういうキャラが、考えてみたら前からストイックで優しいキャラで、存外ぶれていないところなんですよねぇ。

犬神 明を見ていると、陰中の陽という言葉を思い出します。

表現は、ひごいストレート過ぎて、純粋すぎて、犬神 明(いや、平井 和正)、本当に大丈夫?欺されてない?という印象は凄くします。
そう考えると、「幻魔大戦」は、あれで、一歩引いて見ているところがあったんだなぁと。
それせでも、こっちの方面でも、本質的なところで、団体と個人をものすごく切り離して考えていたりと、本当に一貫しているところは一貫しているなぁと思います。

ちなみに、車の中で一部を一緒に聞いていたねぇさんは、

「大丈夫?あやしい宗教にはまってるのちゃう?幸福の科学みたい…」

との感想を。
いやいや。オーム?幸福の科学?こっちこそが、元ネタよ!!……ダメじゃん。

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狼は泣かず アダルト・ウルフガイ・シリーズ5

消えたので、書き直し感想です。

中編集。2つ入っていて、「虎よ! 虎よ!」は「人狼戦線」の前の話、は「狼は泣かず」は「人狼戦線」の後の話。
これ、間に入っている「人狼戦線」がデカすぎます。

「虎よ!虎よ!」という題名を聞くと、どうしても反射的に虎4を思い出してしまいます。まったく関係のない話ですが。

「狼は泣かず」は、たしか「8マン」に元の話があったと思います。でも、そのリメイクが、ここまで重要になってくるかというぐらいのお話で、これでやっと、真の敵が出てきたなぁという感じです。

さて、わたしが学生時代に読んでいたのは、ここまでです。
実は、天使登場の「人狼白書」から後は、読んでないのです。

まあ、わたしは、「幻魔大戦」から入った人なので、多分、そんなに抵抗はないと思います。

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人狼戦線 アダルト・ウルフガイ・シリーズ4

消えたので、書き直し感想です。

ほんと、これシリーズでどれよりも、1番最初に読んじゃあかんやつです。
そして、わたしのファースト・アダルト・ウルフガイです。

めっちゃ弱っている印象しか残ってないのですが、けっこう前半は絶好調ですねぇ。でもやっぱり、後半を読んじゃうとその印象が強いかなぁと思います。
泣ける話なんだけれど、それって、今までの積み重ねも大きいので。

あと、「お前が調子悪いのは、そんなもん腹に入れとるからや~」と、読んだ当時は思っていましたが、今読むと、それぐらいで揺らぐ不死身せいでもなくて、やっぱり精神的なことが大きかったのかなもと思ったりしました。

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魔境の狼男 アダルト・ウルフガイ・シリーズ3

消えたので、書き直し感想です。

リオ編。
昔、読んでいた角川文庫版では、「人狼地獄」という題名の本だったようです。内容は、まったく同じ。ハヤカワ文庫だと、「リオの狼男」と「人狼地獄篇」の2冊にわかれていて、「リオの狼男」の方には、「人狼、暁に死す」が入っています。
まあでも、リオ編というかブラジル編ということで、ハヤカワ文庫よりも、こっちの方がおさまりはいいですね。郷子を探索する話としても、これで完結している感じがします。

角川文庫だとこれが「人狼戦線」、「狼男だよ」に続く3冊目だった気がするのですが、そのあたりの記憶は定かではありまぜん。

これは、派手でいかにもアダルト・ウルフガイという感じがしますねぇ。そして、ラストがどうしようもないという。
このあたりから、もう、なんというか、犬神 明の罪は、はじまっていたんだなぁと思います。