ビブリア古書店の事件手帖 栞子さんと奇妙な客人たち
はやりの(?)書店ミステリー。
まあ、わたしの読んでいる書店ミステリーは、威風堂書店事件メモぐらいですが。あと、京極堂シリーズは、書店ミステリーじゃないか。
マンガだと「鞄図書館」とか、「金魚屋古書店」なんかも、広い意味では、書店ミステリーといってもいいような回もありますね。
こうやって見てみると、意外と古本屋率が高いですねぇ。古い本は、ドラマを抱えている。いいわぁ。
わたしとって古本屋さんは、昔からら、本を買いに行くところではなくて、置けなくなった本を売りに行くところです。
うーん、だから、古本に愛がないので、本やマンガはそれなりに読んでいて好きですが、多分、この人達の定義では、「愛」はないのだと思います。
まあ、そりゃあまあ、持っている本でも、判型がかわったりしたら欲しいと思うし、あたらしくシリーズで出たから買い直した(たとえば、藤子・F・不二雄全集とかね)からといって、昔の本は残して置きたいとは思うんですけども……。
本を置ける場所っていうのは、無限にあるわけではないですからね。
藤子・F・不二雄の作品達は、全集以外は全部、東日の本大震災のときに、読んでもらうように被災地に送りました。
まあ多分、死蔵されちゃうよりは、誰かに読まれて、元気の素になった方が本もよいのだと自分に言い聞かせて。
あぁ、無限の本棚が欲しいです。
でも、今でも大概な量の本が家を侵食しているので、これ以上贅沢はいえないです……。
それで本屋さんになりたいとか、わけのわからないことを考えるんですね。本屋さんだって、無限に本を置けるわけではないとわかっちゃいるけれど。
ということで(?)、愛はないけれど、それなりには「好き」なので、本の話、本のウンチクを聞くのは大好きです。
そして、この本は、ウンチクがいっぱいあって、いいねぇ。
短編連作的な作りで、1話ごとに、ゲストがもってきた本の謎を、名探偵栞子さんとワトソン役の主人公の大輔が解いていきます。
お話も、人情話で、けっこう好きです。特に、3話目の夫婦なんて大好きです。
そして、最後の話で、今までのキャラクターが総出演してフィナーレを迎える。
今、4巻ぐらいまで続きが出ていますが、この1冊だけで、1冊の本として、すごくまとまっています。最初は、続編がない予定だったのかも。
けっこう、好きなお話のなのですが、ただわたしが感じている小さな違和感があるとしたら、栞子さんですねぇ。
以下、ネタバレありです。ミステリーですので、読んでからお願いします。
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アスキーメディアワークス
発売日 : 2011-03-25
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