どろろ2 手塚治虫文庫全集
後半は、かなり権力との戦いがメインテーマになってきています。
そう考えると、「どろろ梵」は、そのあたりは、ちょっと続編として弱いか。
これは、白土 三平の忍者ものなんかが、けっこう影響している気がしますが、その影響をうけながらも、ちゃんと、全然別な手塚 治虫の世界が展開されているのが、けっこうすごいです。
後半は、かなり権力との戦いがメインテーマになってきています。
そう考えると、「どろろ梵」は、そのあたりは、ちょっと続編として弱いか。
これは、白土 三平の忍者ものなんかが、けっこう影響している気がしますが、その影響をうけながらも、ちゃんと、全然別な手塚 治虫の世界が展開されているのが、けっこうすごいです。
いろいろ読みながら、実は、手塚 治虫の最高傑作は、「どろろ」じゃないかと思ったりした。後世に与えている影響も、けっこう多い気がします。
まぁ、途中で未完のまま終わっているので、よけいにそう感じるのかもしれません。
大塚 英志の夢二もの。
夢二ものとかいっても、「北神伝綺」に夢二が、ちょい役でてできたぐらいか。
でも、夢二とお葉と晴雨っていうのは、おもしろい素材だなぁと思います。その辺のことは、もっと知りたい気持ちにさせてくれます。
大塚 英志が、そうやって、「自分で知識を広げて活きなさい」と導いているとしたら、それはそれで、成功しているかも。
物語も、やっぱり、ひらりん単品よりは、大塚 英志がかかわっている方が、まとまりがあるというか、ストーリーとしても読みやすいです。
パターン的には、「MADARA青」とかと一緒で、最初に回数を宣言された呪いがかけられる感じです。三つ目というのは、その呪いのカインの印なわけですね。
このへんの持って行き方が、うまいよなぁ。「どろろ」パターンです。
……そして、多分、呪いは全部解決されないうちに、物語はうやむやになるんです。
ある意味、同人誌にフレンドリー?
好きなんだけど、まとまったお話として読みたいという欲望もあります。
こうやって、並べて読んでみても、「どろろ」のおもしろさというのは、別格。
本当に、なんで途中で終わっちゃったんだろうと思います。