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天翔船に乗って 古代史新発見物語

藤川 桂介が、なんでここまで偉そうなのかが謎です。

まあ、子ども向けの本ということもあるとは思いますが、思いっきり上から目線です。そして、自分の説というか、説にならない思いを書いています。

まあ、小説としておもしろいのと、こうやってエッセイとして語るのは、また違う物として考えていかないといけないと思ったりしました。

しかし、シリーズ、完結させろよなぁ。
偉そうなことをいって、けっこう途中で投げ出しています。

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姑獲鳥の夏 文庫版

「うぶめ」で変換して、「姑獲鳥」がちゃんと出てきたのでビックリした。

今回、この分厚い本を買ったのは、マンガ版の「魍魎の匣」がけっこう面白くて気になったからでした。
ねぇさんが先に読んで、

「面白い、面白い」

という感想は聞いていました。

で、読んで、あっという間に100ページ目ぐらいまできて、

「これは、面白い!!読んで、正解!!」

とか思って、ハッと気づく。
まだ、この話、古本屋の店先で、京極堂のウンチク話を聞いているだけだ……。

でも、このウンチクこそが、この物語の肝であり、この分厚さが必要な゜理由であり、トリックの根本でした。

なんか、「哲学的な何か、あと科学とか」を読んでいるときと同じような楽しさにあふれております。

しかし、京極堂は探偵じゃないし、なんかビックリすることが一杯でした。上手に騙された感じです。こういうミステリーは、好きです。

映像化されているなんて、まったく知りませんでした。
でも、知世さん……けっこう、はまり役かも。

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神童記

藤川 桂介の「星歴もの」を読みたいなぁというのがあって、でも、続き物って、完結してなかったり、文庫になっていなかったりと、けっこう不幸な感じです。
いつか、まとめて読めるところがあるのかなぁ。

そういう意味では、全1巻というのは、潔いし、安心だ。

ただし、物語自体は、解説でも書いてあるとおり、貴種流離譚のイニシエーションの物語。
単純なほどのストーリーなので、おもしろいと感じるまではいかない、食い足りない感じです。

神童記

藤川 桂介 / 講談社(1993/10)


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「封神演義」完全ガイドブック

えーと、あんまりウンチクとかはなくて、昔光栄が出していた「爆笑三国志」とかそんなシリーズみたいな感じの本です。
「爆笑封神演義」って、そのままのもあったかな?

まあ、全1巻ですから、あんまり読者が忘れているような些細なことまでは載ってないですし、おもしろいかというとあんまりおもしろくないかも……。

安能さんが答えているQ&Aは、それなりに新しい知識があっておもしろいんですけどね。

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三国演義6

うーん、孔明が死んだ後の三国志って、今まで、全然、真面目に読んだことがなかったのですね、わたしは。
それは、吉川 英治の三国志から読み出したせいかもしれません。
だって、あれ、

「あとはつまんない」

って、書いてありますからねぇ。

でも、その後に、けっこう有名な話があるのですね。

阿斗が、

「ここは楽しいので、蜀のことなんて思い出しません」

と言ったのは、こんなに後の話だったんですねぇ。

しかし、このへんの知識って、兄貴から仕入れたものだと思うから、あの人は、私よりも真面目に、その後のことも読んでいたということですね。
昔は、マメな人だったのね……(遠い目)

あと、姜維が、こんなにも報われずにがんばったことも、ほとんど知らなかったです。

ここまで、興味を持って読めたということで、この本の意義は大きかったと思います。