片岡人生,読書,近藤一馬,BONESエウレカセブン,交響詩篇エウレカセブン,片岡 人生,角川コミックス・エース,角川書店,,近藤 一馬

交響詩篇エウレカセブン5

コミック版は、ノルブの話とかはすっとばす感じです。
その分、アネモネとドミニクに焦点が当たっていて、これはこれで、わかりやすいかなぁと。

毎週連続して放送するアニメ版では、レントンの悩みとか、グルグル感がよく出せていましたが、そのあたりは、1カ月に1話のコミックでは難しそうです。
ただ、その分、すっきりした話にはなっています。

アネモネの

「本当のあたしなんて 誰も好きになるはずないんだもの」

という叫びは、とても、身近なコンプレックスです。

「好き」は不思議です。
いったい、人は人のなにをもって「好き」と感じるのだろう?

外見?優しさにふれたから?同情?気まぐれ?

全部、真実で、しかも全部、本質には触れていない気がします。

コレを読んで、「ハチクロ」と同じ疑問がでるっていうのも、おもしろいです。

水島新司,読書ドカベン,モーニングKC,水島 新司,,講談社,野球狂の詩,野球狂の詩VS.ドカベン

野球狂の詩VS.ドカベン

こっちは、メッツ視点で物語が展開します。
1試合だけなのが、もったいないですねぇ。

どっちのチームも勝つ試合が見てみたかったです。

最後のホームラン、岩鬼も、山田も、めちゃくちゃふったから打てたと思っていますが、わたしは、あれは、スローボールでも、鉄五郎のボールには気迫というか殺気がこもっていたから打てたのだと思いたいですねぇ。

片岡人生,読書,近藤一馬,BONESエウレカセブン,マンガ,交響詩篇エウレカセブン,角川コミックス・エース,角川書店,,近藤 一馬,BONES

交響詩篇エウレカセブン4

最終回近くの何話かをテレビで見ました。
で、このコミックのあたりは、ちょうどテレビで見ていないあたりです。

ただ、このマンガだけで、もろもろの設定が消化できるかというと、けっこう苦しそうな気が……。

とくに、スカブとコーラリアンの関係とかは、けっこう端折った感じになっています。
テレビを見てない部分も多いから判断できないけど、こんなもんなのかなぁ……。

ある意味、お約束の上になりたっている物語なので(あのラストは、仰け反りましたが)、これでいいという気もしますが。
でも、これだけでも作品としてなりたってほしいなぁという気持ちは強いです。

片岡人生,読書,近藤一馬,BONESエウレカセブン,マンガ,交響詩篇エウレカセブン,片岡 人生,角川コミックス・エース,角川書店,,近藤 一馬,BONES

交響詩篇エウレカセブン3

実は、テレビシリーズを何話か見て、けっこうコロッと参ってしまっています。

相手がなんであれ、受け入れられてしまうということ。そういう話に、けっこう弱かったりします。
昔、かがみあきらが、マンガでやろうとしていたことと似たような感じ。あの作品は、未完になってしまったけれど。

うーん、テレビシリーズは、終盤にむけて走っている感じです。
テレビが終了しても、コミックの方も、丁寧に続けてかいていってほしいなぁと思います。

安房直子,読書世界の果ての国へ,偕成社,奥様の耳飾り,安房 直子,安房直子コレクション,日暮れの海の物語,木の葉の魚,火影の夢,,野の果ての国

世界の果ての国へ 安房直子コレクション6

これは、わたしの知っている安房直子とは、ちょっと違った感じの物語集です。
喪失感とか、どうしようもないあこがれの気持ちとか、そういったところは、安房直子なのです。それらの感情や、そこに映し出される異界をガラスごしに眺めている印象があるのが、わたしの知っている安房直子の童話なのです。
でも、この本に書かれている作品では、実際に、その世界にアクセスしてしまう。しかも、帰ってこれなくなっちゃうのです。
そして、その話が、教訓めいていないだけに(多少は「欲張りすぎ」とかあるのですが)、よけいに淡々としていてこわいです。

鶴の家

死んだ人の数だけ、お皿の鶴が増えていきます。
これは、けっこう怖いです。

最終的には、ハッピーエンドなのですが、なんか、怖さは後に残ります。

というか、ハッピーエンドはあんまり後に残らなくて、怖さはあとにひいている感じです。

日暮れの海の物語

さて、カメから逃れることができたのですが、

「わたしはかめを裏切った……。」

と、心に思い続けながら生きていくのが幸せであったかどうか。

長い灰色のスカート

あっちにいってしまうのは、怖いとともになんか甘美な感じもします。
これは、この本に収められていく作品のほとんどに共通する雰囲気です。

神隠しにあいやすい子に対するあこがれが、自分のなかにあるようです。

木の葉の魚

ちょと、金子みすずの詩を思い出してしまいました。
こうやって、網にかかる大量の魚たちが、みんなこんな物語をもっているとしたら……。怖いですねぇ。

奥さまの耳飾り

「魔法というのは、悲しいものだ。」

どこかに、この考えがつねに潜んでいるのかもしれません。
そして、恋愛も、魔法のようなものなのでしょうか。

野の音

人さらいの話です。
そして、なぜか、さらわれたくなるような弱さ、ここではないところに生きたくなる弱さを人はもっているんだと感じさせられます。

青い糸

これも、誘われて、行って、帰ってこないお話です。
女の子が、男の人を連れて行きます。

男の方が、さそわれやすいのかもしれません。

火影の夢

これも、女の子が、男の人を連れていく話です。
幸せだった過去に戻ったのだから、もしかすると幸せかもしれない。

そう感じながらも、なんか、ゾッとするような印象も残るのは、なぜなんでしょう。

野の果ての国

悪夢のみせた幻でしょうか。
それとも、本当にあったことでしょうか。

それは、多分それは、それぞれの読者の判断ということになるのでしょう。

銀のくじゃく

夢なんか追いかけるから…。
でも、夢を追いかけずにはいられない。
それが、滅びにつながっていても。

そんなお話です。