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パズル・パレス 上

NSAって、今、CIA職員がすっぱ抜いて話題のあの組織ですよねぇ。
すげぇ、タイムリー。コンクラーベのときといい。

と思っていましたが、これが書かれたのは10年以上前。
ダン・ブラウン、おそるべし。

今回、日本人も出てきます。ちょっと変な感じですが。
同志社大学卒業、日本人、エンセイ・タンカドとか。なんじゃ、そりゃ?

でも、そのあたりを気にしなければ、いつものジェットコースターです。
そして、パターンもいつもの感じなので、多分、黒幕は……。

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瞳の中の大河

ストーリーは、骨太です。
陰謀とか、秘められた部分はいろいろあるのですが、でも、読後感はストレートなお話を読んだなぁという感じがします。

不思議のないファンタジーで、まぁ、空想歴史物語みたいな感じです。
実はわたしは、北上 次郎とは違って、ファンタジーは不思議がある方が好きです。

大佐って、でも、あんまり好きなタイプではないです。実は。まじめに見えてるけど、実は意地っ張りで、いやなやつだよねぇ(笑)
でも、これは、これで一本通っている。
わたしは、銀爺こと鈴木 銀一郎の小説の男主人公の生真面目さを思い出していました。

終わったあとね、この世界でのいろんなキャラクターの話をもっと聞きたくなる。そんなお話。

でも、続編が出ないのが、多分、潔いのかな。

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ばいばい、アース1 理由の少女

これ、デビュー後の最初の書き下ろし作品なんだそうです。
す、すごいな。よくコレ、出版してもらえたな……。

固いです。そして、超中二的。
でも、しっかりと冲方 丁で、ものすごく計算されて書かれている感じがする。

このアリスの服は、なんで青くないんだろう?

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僕たちは歩かない

えーと、今まで読んだ古川 日出男作品のなかでは、1番地味です。ふんわりとした感じ。
そして、これもやっぱり「偽史」です。でもこれは、ものすごく狭い感じの人たちに向けて書かれている感じがする。

「僕」が語る物語で、「僕」も物語の当事者であるはずだけれども、「僕」って誰という感じでわざと希薄にしてあります。 そこを希薄にすることで、誰でも「僕」に入り込める仕組みになっている。
にもかかわらず、なぜかこれって、個人(小さなグループ)に向けてなお話に感じられるんですよねぇ。
物語を書く動機が、ものすごく個人的なもののような気が。わからないけど。

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空の中

実は、「図書館戦争」が読みたいなぁと思っていた有川 浩。初読みです。
期待していた以上に、面白かった。まだまだ、おもしろい小説を書く人は、いっぱいいるなぁ。

ライトノベルがスタートでも、ラノベを越えていく人の作品というのは、読む価値があるな~と再確認。桜庭 一樹、冲方 丁、有川 浩と、なかなか、高確率でいい感じです。

最初読んだときは、「E・T」がしたいのかと思っていたら、途中で、「火星人襲来」みたいなパニック小説になったり、心理サスペンスっぽくなったり、いろいろ楽しませてくれました。
で、割とちゃんとSFしてるんじゃないかというところも、好感度高いです。

寄せ集め的な感じもあるのですが、そこが安心感にもなっていると思います。
そして、最後はこの人独特のところに着地した感じです。

うん、結構、硬派なところも好きです。
大人のライトノベルといわれて、納得です。

角川書店,角川グループパブリッシング
発売日:2008-06-25