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最近、蝶々は… 下

完全に、路線変更のような……と思ったら、本当にそうだったのね。
まあ、こっちの路線の方が、おもしろいか?

蝶自身が、いったいなんだったのかというのは、理屈ではなくて、よくわからないままでした。

コマコちゃんは、割とかわいく描かれているけど、実は夫の人の顔とそっくりとか、なんとなく悪意がいろいろ埋め込まれている作品ですよね。

蝶自身よりも、その作者の悪意の方が、こわかったりして。

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最近、蝶々は… 上

二重人格っぽい話なのかなぁと思うのですが、ホラーってかいてあるから、そうでもないのかも。

内田 春菊の小説で、似たようなのがあった気がします。

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魔性の子

なんとな~く、やおいな匂いのする男子校物語(笑)

実は、十二国記どころか、小野 不由美を読むのも初めてです。
でも、この裏に、十二国記の設定がすでにとか思って読むと、おもしろいのかも。

しかし、広瀬にとっては、救いのない話でしたねぇ。

以下、ネタバレありです。

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虫眼とアニ眼

まあ、年寄り2人が勝手なことを言ってる。そんな感じ。
言うだけで、責任取らなくていいから(笑)

まあ、養老 猛司は、「バカの壁」のときから底がわれている感じです。

宮崎 駿はなぁ。なに言っても、自分のことは棚に上げてだからなぁ……。
わたしは、この人が、メジャーになったら、嫌いになったんだろうか??

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弧笛のかなた

世の中には、まだまだ、面白い話書く人が、いっぱいだ~。と、思い知らされた1冊。

「守り人」シリーズが文庫になったので読み始めよう1ということで、その助走のつもりで読んだ「狐笛のかなた」なのですが、思わずはまってしまいました。

今、日本の女性作家の児童文学を何冊か読んでいます。
「西の善き魔女」「勾玉シリーズ」の荻塚 規子、「パッテリー」のあさの あつこ、「西の魔女が死んだ」の梨木 香歩。
で、荻塚 規子とあさの あつこは、子どもが読んでもちゃんと面白い児童文学をしていると思います。
でも、実は、梨木 香歩や、この上橋 菜穂子は、児童文学といいながら、子どもが読む本だとは、とても思えないのです。

それは、決して、4人を比べて、どっちが優れているとかそういう問題ではなくて、

「この切り込み方は、ある程度人生経験がないとわからないだろう」

と思わせるものが、梨木 香歩や、上橋 菜穂子にあるのです。2

「弧笛のかなた」は、ストーリーだけ追っていくと、メチャクチャ悲惨で暗い話のはずです。でも、不思議とそれは感じない。もちろん、脳天気なのではなくて、物語の1番奥のところに悲しみは流れているのですが、それでも、淡々としたそれぞれの生をかいています。

これは、上橋 菜穂子の圧倒的な文章のうまさがあって、なりたっているのだと思います。

楽しいシリーズが、これからも待っていると思うと、ちょっと幸せなりんでした。

  1. 守り人シリーズが、どんな話なのかは、まったく知りません []
  2. 好みだけの問題からいえば、わたしはきわめてマンガな荻原 規子の作品が1番自分にとってはしっくりきます。 []