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SLAM DUNK 10DAYS AFTER complete

廃校になった学校の黒板に描かれた「SLAM DUNK」のその後です。
やっぱり、「SLAM DUNK」は、バスケットボールマンガの最高峰だと、再確認できます。

形にはのこらないかもしれないと思っていたこの作品が、本になったのは、うれしいです。
でも、本当は、黒板に描かれたものではなくて、紙に描かれたものを読みたい気持ちも、あります。

もし、第2部が描かれることがあるのなら、ここから、かいて欲しいなぁ。

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光車よ、まわれ!

なんとも、不思議なジュブナイルです。
いろんな謎はあるのですが、その説明が、なんにもないままに物語が進んでいきます。

登場人物も、いっぱいでてくるのですが、はっきりいって主人公サイドは、一郎、ルミ、龍子だけで充分じゃないかと……。

年齢も、6年生というのは微妙です。もしかすると、5年生ぐらいなら、ギャング・エイジのしっぽにひっかかるかということで、こんな風な冒険が成り立つかもしれないと思わせるモノはあるのですが。

でも、そんな変なお話にもかかわらず、不思議と先を読ませるモノはあって、読んでいる間は退屈はしなかったです。

オチは、これだけ引っ張って、余韻を薄めた安房 直子みたいなオチ で、読んだあとに、ちょっと不満というか、不安というか、物足りなさが残ります。

うーん、小学校時代に読んでいたら、おもしろかったのかなぁ。

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星新一 ショートショート1001

星 新一は、わたしが1番最初にはまった作家さんです。
小学校の3、4年ぐらいから、中学校の2年生ぐらいまで、ずーーっと、読んでいました。1

これが、わたしのSFの事始めであり、本が好きになるきっかけだったと思います。
面白かったです。
でも、成長するにしたがって、いろいろな世界に目を向けるようになって、次第に読まなくなってしまいました。

大人になって、小学校の高学年の子に読み聞かせをしたりしましていると、もう1回、読んでみたいなぁという気持ちがムクムクとわき出てきていました。
好みの多くが、やっぱりこの時代にできていて、原点みたいな物語だなぁと。そして、子どものときにはわからなかった面白さがあるよなぁと。

そして、今は、ちょっと星 新一のブームのようで、けっこう文庫本が並んでいます。

いいきっかけだなぁと思いつつ、手をだせないでいたのです。だって、集めて読んでいるうちに、本がどんどん消えていってしまいそうだったので。

この本が出ていたのは知っていたのですが、見たことなかったのですね。
でも、今日、大津のフォレオの本屋さん大垣書店で見つけたのです。

これから、1日1編ずつ楽しんでいこうと思います。

普通は、全部読んでから、感想を書き込むのですが、多分、この本3冊、読み終わるまでに数年かかるので、今日から読みはじめたということを、ここに書いておきます。

でも、これでも、好きな長編「夢魔の標的」とか、「ブランコのむこうで」とかは、読めないんだよなぁ……。

  1. 兄貴の本でした。 []

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地球樹の女神1 最終版

久方ぶりの平井 和正です。
本当は、本で読みたいのですが、ここのところ平井 和正は、e文庫中心の動きになっているので、アドエスにソフトを入れて、e文庫で読んでいます。

ただ、最近というか、ここ数年は、e文庫の動きも、けっこう怪しい……。大丈夫だろうか?

平井 和正は、中学校ぐらいのときに「幻魔大戦」を読み始めたのが出会いです。
それまで、SFは、星 新一と眉村 卓ぐらいしかしらなかったので、このスーパーヒーローものというのは、けっこう衝撃的でした。
マンガは好きだったし、すごく自分のその頃の嗜好にあっていて、しかも、その頃の平井 和正は、ノリにノっていて、大好きでした。

まあ、幻魔大戦が中断したあたりから、ちょっと怪しくなってきて……幻魔大戦の次に書いたのが、この「地球樹の女神」だったのかな?この本は、改ざん事件とかがあって、文庫にならなかったので、結局、今の今まで読んでいなかったのでした。
というか、角川版、アスペクト版、最終版以外のe文庫版と、ことごとく途中で出版が止まっています。お話をすべて続けて読めるのは、徳間書店版のハードカバー(多分、今は絶版かな……徳間書店ともケンカしたいう話を聞いた気が…)と、このe文庫の「最終版」だけだと思います。

さて、内容ですが……なんだか、ものすごく子どもっぽいです(爆)

いや、もともと平井 和正の作品って、特にシリーズものはヒーローものなので、子どもっぽい傾向はあるとは思うのですが、でも、平井 和正って、同時に、ものすごい独特の「重さ」をもった作家だと思うのですよ。
でも、その「重さ」が、ほとんどないのです。少なくとも、この1巻を読んだ時点では。

1番最近読んだ平井 和正は、「月光魔術團」の第1部です。これも、2部以降は、文庫化されなかった……。わたしは、ウルフガイの完結編である「犬神明」を読んでないのですね。
だから、動いていくアクション自体はおもしろいと思うのですが、状況がつかみきれなくて、とまどった思い出があります。

その前には、「ボヘミアンガラス・ストリート」を読んでいて、これは、9巻ぐらいで完結しているとってもまとまったお話です。
これは、平井 和正ぐらいの年の人が、ここまで瑞々しい小説がかけるのかと、感動した思いがあります。

えーと、「地球樹の女神」は、瑞々しさよりも、平井 和正の欲望と偏見が、あんまりにもストレートにですぎている感じです。

そして、やっぱりというかなんというか、平井 和正って、人をトンデモの方向に誘導しているきらいはあるよなぁ……。

さて、この先、この物語が、「重さ」を伴っていくのかどうか……そのあたりを楽しみに、読んでいきたいと思います。

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真昼の月 海街diary2

微妙なすれ違いとか、行き違いとか、恋愛でもあるんだけれど、別に恋愛でなくてもあるそういう感情とか、関係とかをかかせたら、天下一品ですね。

それをかくためには、微妙な表情のかき分けとかが出来ないといけないのです。
「櫻の園」の頃の吉田 秋生は、まだ、その微妙な表情をかくのをさけていた気がするのですが1、このお話の中では、すごくはっきりとかいています。

ものすごく大きくてはっきりとした事件はないのだけれど、普段、人間って、たしかにこんな風に揺れ動いているんだよなあと思わせる物語です。

真昼の月をみんな知らないって、ビックリしました。
小学校ぐらいかなぁ、はじめて見たのは。

  1. でも、「吉祥天女」をかいたころには、もう、そういう顔はかけるようになっていたはずですね。 []