ふたりエッチ2
どこまでからが変なのかという問題は、いつもありますねぇ。真面目な人にとっては、何もかもが「変」だろうし。優良1さんも、ちょっとそのケはあるな。
それは、もしかすると経験値の問題かもしれませんし。
まあでも、あんまり、経験を積む気はないなぁ。浮気は、あかん。
- ゆらさんと読む。あぁ、今書いてみて気づいたけど、「ゆうりょう」さんなのね。 [↩]
なんか、すんごい長く続いているお話です。
この1巻買ったのも、かな~り前だ。奥付を見ると、1998年第11刷とかいてありますから、10年ぐらい前ですねぇ。
で、ず~っと、本棚の肥やしになっていたのですが、なんとなく最近、気になって読み始めました。
こんな題名で、あんな内容ですが、でも、真面目な話かも(笑)
とも思ったりします。
作者自身は、めちゃくちゃ明確なものを、めちゃくちゃ明確なビジョンで描いているにもかかわらず、読者には幾通りもの解釈の仕方がある。
わたしの好きな「名作」は、そんなのが多い気がします。
例えば、マンガでは、永井豪の「デビルマン」。例えば、映画では、アナ・トレント主演の映画「ミツバチのささやき」。
小説では、なんだろう?最近読んだ、パウロ・コエーリョの「アルケミスト」がそうかもしれない。
みごとなぐらい、語る人、語る人によって、物語の解釈がかわっていく物語というのがあります。
そして、この岡野版「陰陽師」も、そんな物語の1つなのかも。
多分、岡野玲子自身は、説明するのさえめんどくさいぐらい明確なことを自分では描いている。
でも、その受け取り方は、人によって違う。
原作との大きな違いは、晴明のこの世への錨が女の子であることだと思います。
それは、原作にない深みをこの作品にあたえています。1
今まで、岡野玲子の「陰陽師」のレビューって、書いたことなかったんですねぇ。
なんか、意外だ。
でも、いろんな解釈があるから、下手なことを書くと、バカにされそうだという緊張感がただよいますねぇ(笑)
まあ、わたしは、いつも、「自分勝手解釈読み」ですから……。
えーと、昔、まだ実家にすんでいた頃、夜中にマンガを読んでいて、隣の部屋にいる妹にまでクスクス笑いが聞こえたそうな。
「何読んでたの?」
と聞かれて、その時読んでたのが、岡野「陰陽師」と「ガラスの仮面」だったという。
「ガラスの仮面」は、単純に、月影先生が笑うと、自然にわたしも笑いたくなってくるという……。みなさんは、そんなことないですか?
岡野「陰陽師」は、多分、1巻、2巻あたりを読んでたんです。あれって、クスッで笑うところありますよねぇ?
妹は、
「ない!」
とキッパリと申しておりましたが……。
で、そんな笑いを誘う岡野「陰陽師」だったのですが、それが、8巻の水場を踏んでいく話あたりから、メチャクチャ張りつめたものになっていたんです。
ストーリー自体も、内裏炎上とか、けっこうきつい話が続きましたし。
晴明自身がやっていることも、どんどん、博雅にも力を貸してもらえないような、タイトロープをわたるような話ばかりでした。
でも、12巻になって、ちょっと笑いが戻ってきたのかなと思います。それがまあ、けっこう私的には、うれしかったりします。
まあ、張りつめたものは、残っているんですけどね。
でも、10巻、11巻みたいに、どんどん真綿で首を絞められるような感じはなくなりました。
確か、13巻で完結。完結に向けて、確かにお話が動いているなぁと感じます。