犬神明7 ウルフガイ16
6巻で盛り上がって、7巻でハチャメチャになってきましたねぇ(笑)
ドードーが出てきてからのハチャメチャぶりは、今までの重さはどこにいったのかという感じです。
そして、あの人生きていたという。
うーん、ビーにすべてが見渡せているとしたら、いろんなことがおこっているのは、全部、彼女のせいかという気もする。
もう、このまま一生盛り上がらないまま終わってしまうのかと思っていたのですが、めっちゃ盛り上がった6巻目。
実は、盛り上がって心を振り回されたところは、見事に欺されたという感じではあったのですが、それでも、主人公が立ち上がって立ち向かうのは、いいものです。
神 明たちも合流して、このあたりで、「黄金の少女」が完結してもよかったような気がします。
久しぶりに、狼のレクイエムの第2部の突き抜けていく感じと同じものを感じました。
ビー、優しいな。なんのために、ビーが不死鳥結社を倒しにいくのかも、伝わってくる。
ただ、かなりメインの登場人物たちが退場していった感じで、あともうひと盛り上がりできるのかな。
いろいろな要素やグループが集まってきて、やっと1回目のドンパチが始まった感じ。
まあ、まだ決定的な対立や再会はかかれていないし、キムの一行はまだ、関わっていないようです。
まあ、平井 和正は、SFの中ではオカルト寄りということで、主人公グループのエリーが使うのは、振り子。
それを、狼人間の犬神 明が、思いっきり否定したりしているところが、おもしろいというか不思議なテイストになっています。
ポヘイが、どうやら犬神 明の一部らしい(逆かな。犬神 明がポペイというトリックスターの一部らしい)ということで、やっぱり、アダルトでない「ウルフガイ」も、天使の時代に入ったんだなぁと。
アダルト・ウルフガイの時代よりは、直線的ではないけれど、そういうことなんだろうなぁと感じさせるものがあります。
キムは、ずっと虎4の分身だと思っていたのだけれど、ここにきて、もしかして違うのかもという感じもしてきた。
さて、スッキリと完結してくれるのでしょうか。