紛争でしたら八田まで8
韓国編。
このあたりの話を読んでいると、やっぱり危ういバランス感覚だなぁとも思う。
どれだけリスクを想定して準備できるのか、現状の読みが的確か、万能でないならどこかでほころびが生じる。
これを仕事にするのは、なかなか、ある意味の冷たさも必要かも。それを対比するための「敵」なのかなぁ。
このマンガ読んでいると、こういうリアルな話を読みたいと思っているのに、いざ、リアルな話になると、ちょっとウッとなっている自分がいて反省している。
アメリカ編。民族のるつぼ。
問題は、複雑になっていく。
うーん、自分としてもよく知ってはいないけれど、アーミッシュには偏見持っているなぁと思ってみたり、それでも、カジノってどうなのよとは思ったりしている。
綱渡りは、理論通りに進めばいいのだけれど、全部を把握できるわけではないので、ちょっとした横やりで大きな悲劇になってしまうかもしれない。それは、このマンガの地政学を悪用(?)する人物みたいなわかりやすいかたちをとるのではなくて、もっといろいろいな、それこそ「善意」とパッケージされてくる気がして、怖いです。
まあ、できることのベストを尽くす。やらない最悪よりも、やった上での責任をという考え方なのかもしれない。
インド編が終了。カースト制度のすさまじさを見せられた気がします。
そして、アイスランド編。
前巻で、決して単純な暴力否定をしているわけではないというのに気づいて、ちょっと見え方が変わっておもしろくなってきました。
ただ、当事者ではない他人が、しゃしゃり出て引っ掻き回すことにもなりかねない危うさは感じます。そこに、いろんな人の利害もかかわってくると特に。
まあ、俯瞰しているからこそ見えてくるものもあるのはわかるのですが。なにか治めようとして、より悲惨なことになってしまうこともある気がします。
知を持つものは、そこまで考えて動かなければと思うのですが、人間ってそんなに賢くなれるねものかというと、あんまり信用していないかも。