ゲーム会レポート,プレイ記録,ボードゲーム,ボードゲーム日記,湖畔のゲーム会,2014年10月末湖畔のゲーム会Board Game Arena,アグリコラ,アルハンブラ,ゲーム会,コリドール,サンファン,ツォルキン,ブルゴーニュ,プエルトリコ,ボードゲーム

プエルトリコ

夕食終了。
さて、なにをしようということで、

「『プ』を教えて欲しい」

とプエルトリコをリクエスト。

プエルトリコは、ちょうとわたしがボードゲームを遊びにオープンなゲーム会に出て行ったころぐらいに、ものすごく遊ばれていたゲームです。
わたしはその動きにはのれていなくて(まぁ、たいがいの動きにはのれていないことが多いのですが)、実は、ほとんど遊んだことがないのです。

多分、2、3回ぐらいしかしたことがない。

でこねぇさん、和邇乃児さんのグループは、「プ」、「操り人形」あたりから、ボードゲームがスタートしたのだそうです。
その頃、わたしは、子どもゲームを中心に遊んでいて、1時間以上かかる重いゲームはやってなかったのです。
けっこう長かったと思う「プ」のブームですが、研究などが進むうちに一見さんはおことわりな雰囲気になってきたりもしていましたし、難しそうなのでわたしが避けていたということもあったと思います。

その後、「サンファン」を遊んではまって、元になったゲームも名作ということで遊びたいと思った頃にはブームが去っていました。
そして、よく遊ばれていたゲームというのは、けっこうやり尽くした感があって、他の人はあまりやりたがらないということに。

まあ、それでも、付き合っていただいて、やったのが、これまでの2、3回のプレイです。
プレイごとに、1からインストをしてもらわないとルールを忘れているというていたらくです。
でも、最後の1回したときは、けっこうお金に困らなくて勝てなかったけれどストレスなく遊んだ記憶が……。(そして、その前のゲームは、お金がたりなさすぎて、「このゲームどうすればいいの?」と苦しんでいた記憶が)

がんばってタイルを日本語化したわりには、遊ばれていません……。まあ、そんなゲームは、さがせばけっこうありそうですが。
そして、日本語版のタイルを東京のメビウスさんで手に入れてからは、全然、遊んでいないような。

ipadで、ボードゲームをけっこう入れて楽しんでいます(でこねぇさんは、「アグリコラ」、「乗車券」、「アルハンブラ」と猿のようにしておりますが、わたしは程々)。安売りの時に、この「プエルトリコ」も購入したので、やってみようと思ったのですが、ゲームを立ち上げても、まったくルールがわからない……。

たしか、「サンファン」と同じだったよな~とか思いながらするのですが、船長、商人まわりのルールがさっぱりわかりません。
これは、ipadのソフトが、ゲームのボードと見た目がまったく違うからわからないのだと、わけのわからない理由をつけてしばらくさわっていませんでした。まあ、あと英語が悪いんや~と言っておりました。このあたり、ipadで「アグリコラ」が出来ないのと同じ理由です。
日本語化しないかなぁ。ipadでわたしが1番遊んでいるボードゲームは、しっかりと日本語化されている「恐怖の島」です。

まぁ、ルールを読めばよいという話もあるのですが、そうするとタイル名がルールではドイツ語(日本語)なのに、ipadでは英語だ~とか、、じゅあ、ipadの表示をドイツ語にしたら、指示までドイツ語になってまったくわからん~とか。
わがままな(笑)

で、最近、「プエルトリコ14」という拡張セット入りの新製品が出て、これは、日本語化されたタイルとボードがついてくるということで、ちょっと話題になっていました。
それを見ながら、「プ」したいなーと思っていたのですが、8月ぐらいに、Board Game ArenaというWebでブラウザを使ってボードゲームをするサイトを知りまして、そこに、「プ」があることを知りました。
こっちの「プ」は、ボードも割と忠実に再現されています。

このサイトは、リアルタイムではなくて、ターンベースで1日1手とかでプレーすることができるというのが、他のボードゲームプレイサイトとは違うところです。まあ、1日のうちにちょっとした空き時間があるだけで、がっつり時間がなくても遊べる(まあ、そのかわりプレー中に自分がなにを考えていたかとかは、けっこう忘れてしまいますが)ということで、いろいろなゲームを試しておりました。

最初は、ルールのわからない「プ」ではなくて、「ジャイプール」とか、「コリドール」とか単純なゲームをしていたのですが(でも、「ジャイプール」は、今までルール間違えをしていたことが判明しました)、そのうち、ルールを忘れかけている「レース・フォー・ザ・ギャラクシー」とかをやってみたのです。
そうすると、忘れていたと思っていたルールをスルスルと思い出すことができました。
まぁ、細かいルールは、コンピュータが管理してくれますし、次になにをするのかのガイドを出てくれる。そしてなによりも、Board Game Arenaは、日本語化されているんですよ。

ということで、9月ぐらいに、これなら「プ」も出来るかもと思って挑戦してみました。
でも、日本語化されていても、やっぱり、船長、商人まわりのことがわかりません。あと、採石場がどうやったら手に入るのかも、さっぱりわかりません(汗)
ということで、一緒に遊んでいる海外の人たちは、おそらく、

「なに、この謎プレイ」

とか思っていると思います。
ちなみに、9月2日から始めたこのプレイは、11月28日現在、まだ続いております。
ターンベースでのプレイは、なかなか、気長です。
おそらく最下位です。紫の10金建物を買い逃しています。

で、「プ」のルールがわからないということで、ずっとプレイしたかわったわけですな。

まあでも、「プ」以外にも、やりたいゲームはいろいろあるということで、やりたいゲームを適当にあげて、12面のサイコロを転がしてゲームを決めます。

1 アグリコラ

2~4 ブルゴーニュ

5~6 サンクトペテルスブルグ

7 プエルトリコ

8~10 ツォルキン

11 宝石の煌き

12 チグユー

「プ」は、1/12の確率です。

コロコロ。7。
ピンポイントで、「プ」の目でた!!

ということで、「プエルトリコ」でした。

準備。
さすがに、遊んだのが数年前ということで、和邇乃児さんもけっこう忘れています。

勝利点チップを人数に合わせた分だけ用意する。この勝利点チップがなくなったらゲーム終了。

入植者チップを人数に合わせて用意する。この入植者チップがなくなったらゲーム終了。多分、今までのゲームでも、たいがいこの入植者チップがなくなってゲームが終わっていたような気がする……。
そして、そのうちから、3人を移民船に。

初期の所持金として、2金(3人プレイ時)と自分の個人ボードを受け取る。
個人ボードは、都市と農園に別れています。上半分のいろいろな都市に建物を建てていって、下半分にいろんな作物の畑を作っていきます。
この都市のスペースが全部建物でうまっても、ゲーム終了。建物の中には、2スペース必要な高級な建物があったりします。
最初から全員1こずつ農園を持っています。種類は、最終手番のプレーヤーだけが、「トウモロコシ畑」。あとは、「インティゴ畑」になります。

建物売却ボードに、建物を並べる。
建物には、農場の収穫を加工する生産施設とその他の特殊建物があります。
ボードに絵が描いてあるので、その上にタイルを載せるだけ……なのですが、ここで、元々のドイツ語のタイルを日本語化したものと、メビウスで買ってきた日本語タイルがあるので混乱。

「あれ?生産施設の日本語タイルもあったような気が??」

いろいろ探してみましたが、そもそも、生産施設は、日本語版タイルもなければ、日本語化もされていないことが判明しました。
まぁ、畑と色が同じなのでわかるだろうということだったのだと思います。

あと、全員、初期の所持金として3人プレーだと2金ずつ受け取ります。

あとは、畑のタイルをプレイ人数+1枚めくって、後は裏向けの山にしておきます。

さて、なんとかかんとか、準備終了。
ルール確認に入ります。

やることは、割と単純。
まず、スタートのプレーヤーが職業を選ぶ。そうすると、その職業のフェイズが始まります。そのプレーヤーから順番に、全員がその職業を実行していきますえ。
また、次のプレーヤーが、まだ選ばれていない職業を選ぶ。そのプレーヤーから順番に、全員がその職業で出来ることをしていく。
これをすべてのプレーヤーが職業を選びおえるまでする。
全員が職業を選び終わったら、そのラウンドは終了。選ばれなかった職業には1金のボーナスが乗り、今まで選んだ職業はリフレッシュされて、スタートプレーヤーがかわり、またスタートプレーヤーから順番に職業を選んでいく。そのときに、前回選ばれなかった職業の上にはお金が1金ずつ積まれていきます。

職業を選んだプレーヤーには、職業ごとに他のプレーヤーよりもちょっとお得なボーナスを得ることが出来ます。

このあたりの職業を選ぶ。みんなでそれを実行する。というのは、「バリアブルフェイズシステム」というのだそうです。
「バリアブルフェイズシステム」のゲームは、この「プエルトリコ」の他には、「サンファン」、「レース・フォー・ザ・ギャラクシー」しか思いつかないかな。「サンファン」も、「レース」も、元々「プエルトリコ」から産まれたゲームです。
「操り人形」も、職業を選ぶ(しかも建物を建てていく)ゲームなので、ちょっと似ているかなぁと思うのですが、選んだ職業は自分しか実行できません。まぁ、それが普通です。

職業は、全部で7つ。でも、3人プレーの場合は、「金鉱掘り」がないので、6つになります。

「開拓者」を選ぶと、場にならぶ4枚の畑タイルから1枚選んで自分の農場に配置することが出来ます。畑の種類は、「トウモロコシ畑」、「インティゴ畑」、「サトウ畑」、「タバコ畑」、「コーヒー畑」の5種類です。後の作物になるほど、高価になっています。
これらの畑タイルは、建物である「生産施設」と一緒に各プレーヤーの個人ボードにおかれて、両方がアクティブになれば、作物を生産することができます。
「トウモロコシ」だけは特別で、生産施設が必要なく、畑がアクティブになっていれば、生産することが出来ます。
「開拓者」を選んだプレーヤーのボーナスは、この畑タイルを選ぶ代わりに、「採石場」タイルを選ぶことができるというものです。
この「採石場」は、アクティブにすれば、建物を建築するとき建物の代金を減らすことが出来ます。
ボードゲームアリーナでは、これの手に入れ方がわからなかったのでした。そうか、自分で「開拓者」を選ばないといけないのか。

「市長」を選ぶと、市民船の上の入植者ゴマを受け取ることができ、自分のボードの上の畑タイルや建物タイルに入植者チップを配置、再配置することが出来ます。
要するに、労働力の確保です。この入植者チップがのっていない畑タイルや建物タイルは、たとえ個人ボードに配置されていてもアクティブではなく、効果が発揮されません。
コマは、「市長」を選んだプレーヤーから順番に1個ずつ受け取ります。最低限プレーヤー人数分の入植者チップはあり、全員1個ずつはもらえます。そして、余剰したコマはもう1度、「市長」を選んだプレーヤーから配られます。
「市長」を選んだプレーヤーのボーナスは、このコマが配られるよりも前に、さらにストックから1つ入植者チップを受け取ることが出来ます。
つまり、スタートプレーヤーを取れば基本的に最低2個、上手くいけば3、4個の入植者チップが手に入ることがあります。
すべたのコマの配置が終わったら、再び移民船の上にストックから入植者ゴマを規定数置きます。

「建築家」を選ぶと、建物売却ボードから1枚選んで代金を払い自分の個人ボードの都市に建物を建築することが出来ます。「採石場」を持っているプレーヤーは、代金を安くして建物を購入することができます。
建物タイルは、生産施設と特殊建物に別れています。
生産施設は、畑と一緒になって、作物を生産します。また、生産施設の中には、小さな生産施設と大きな生産施設があります。大きな生産施設は、入植者チップを3つまで置くことが出来ます。入植者の数に応じた畑を耕し作物を生産することが出来ます。

「この大きなインティゴ工場って、入植者3人全部置かないと機能しないんでしたっけ?
それとも、1人だけ置いて、畑1つ耕すことが出来るんでしたっけ?」

このあたりも、「サンファン」にはないところです。

「1つだけ置いても、大丈夫。その場合は、1人分だけ働きます」

特殊建物の方は、それぞれに特殊能力があります。建物2つ分の10金の建物もあります。これは、「サンファン」でいうところの6金建物で、ゲーム終了時にボーナス得点をもたらしてくれます。
みんな大好き「ギルドホール」もあります。
「建築家」を選んだプレーヤーのボーナスは、1金安で建物を購入できることです。このあたりは、「サンファン」と一緒です。まぁ、「サンファン」には、お金というのがなくて、すべてをカードで支払っていましたが。

「監督」を選ぶと、アクティブな生産施設と畑のセットから、作物が生産され、手に入れることができます。
「監督」を選んだプレーヤーのボーナスは、生産できた作物を追加で1つ手に入れることが出来ます。
これは、実行してしまえば、自動的に作物が手に入るという簡単な職業です。この職業を選ぶことじたいは、勝利点にも、お金にもかかわらないものです。
まぁ、追加で作物を生産できるというボーナスはあるもののできたら、他のプレーヤーにしてもらって、自分は「船長」で勝利点をコントロールしたり、「商人」でお金をコントロールしたい感じかなぁと思います。
生産できる作物は、安い順に、「トウモロコシ」、「インディゴ」、「サトウ」、「タバコ」、「コーヒー」です。「サンファン」にはある1番高価な「銀」がなくて、そのかわりに、1番安価な「トウモロコシ」があります。

「商人」を選ぶと、生産した作物を売ることが出来ます。自分の生産した作物を1つ商船に乗せて、その作物の代金を受け取ります。ただし、商船は、4つしか作物を載せるところがなく、しかも同じ作物を載せることが出来ません。そして、商船が満杯だったときのみ、「商人」のフェイズの最後にのっている作物は全てリフレッシュされます。
「商人」フェイズの順番によっては、自分の作物を売ることができなかったりします。また、他のプレーヤーが、高価な作物を売って大金を手にしてしまうということも、起こりえます。
このあたりの商船のルールは、「サンファン」にはないところです。ボードゲームアリーナでプレイしていて、

「なんで、これ売れないんだ??」

とゲームが進まなくなってしまって戸惑ったのは、このルールによるものでした。

「商人」を選んだプレーヤーのボーナスは、売却できたときに+1金得ることが出来ます。
普段は売却しても0金の「トウモロコシ」も、このボーナスを使うことで1金で売ることが出来ます。

「船長」を選ぶと、生産した作物1種類全部を貿易船に乗せて出荷させます。そうすると、出荷した作物の数だけ勝利点を得ることが出来ます。
この「出荷」だけは、全員強制で出来る限りしなければならない行動になっています。
これが、なんかイメージしづらいのです。「サンファン」を経験していても、そっちにはない職業です。
多分、ルール的にもこのゲームで1番複雑な部分だと思います。
作物を船に乗せて……なので、商人と同じじゃないかと思うし、しかも得るのは勝利点で、それも、作物の種類に関係なく出荷した数だけです。
貿易船は、プレイ人数に合わせて決まっています。それぞれ作物を載せられる数は、船によってさまざまです。
商船とはまったく逆で、同じ貿易船には、同じ作物しか積むことが出来ません。イメージとしては、「商船」は近場で売買しているのでいろんな作物が必要ですぐにお金が手には入って、「貿易船」は遠くの国に同じものを大量に出荷して名声を稼ぐような感じなのかなぁと思います。
出来うる限り強制的に出荷されてしまいますので、「商人」フェイズに売却しようと思っていた「コーヒー」なんかも、強制的に出荷されてしまうこともあります。しかも、出荷した場合は、どれだけ価値の高い作物でも1点にしかならないという悲しさです。
しかも、「船長」フェイズで出荷出来なかった作物は、1つしか残して置くことが出来ません。あとの作物は全部なくなってしまうのです。
「船長」を選んだプレーヤーのボーナスは、出荷出来たときの勝利点が+1点になるということです。

この6つの職業を、選んではそれぞれの職業のフェイズをしていき、誰かが「建築家」フェイズで都市に建物を建てきるか、「市長」フェイズで入植者チップが供給できなくなるか、「船長」フェイズで勝利点チップがなくなれば、そのラウンドを最後までしてゲーム終了となります。
うーん、今までは、だいたい入植者チップがなくなって終了したことが多かった気がします。

ゲーム終了後、勝利点チップの得点と、建物の得点、10金建物のボーナス得点を合計して、1番勝利点の多いプレーヤーが勝ちます。

こうやってルール確認すると、実は、「サンファン」よりも、「レース・フォー・ザ・ギャラクシー」の方が、より「プエルトリコ」のルール(特に得点まわり)を再現しようとしている感じがします。

さて、ゲームスタート。

「プ」は、ランダムな要素がとても少ないゲームです。
畑タイルの出方ぐらいしかランダムな要素がありません。「サンファン」や、「レース」は、配られたカードで勝負ですので、かなりランダムな要素が強くなります。このあたり、ルールは似ているのに、全然別のゲームだといわれたりするところです。

ということで、いろいろな定石があるみたいです。
まぁ、そんなこといったって、ルールもわからないわたしかそんなことしらんがな(笑)
かつてプレーしたおぼろげな記憶からは、建築型と出荷型というのがあったような。

建物型。
「サンファン」の経験からいえば、ボーナス得点のある建物から作戦を考えていくのがスタンダードな感じです。
まぁ、「サンファン」には、「船長」とか、勝利点チップとかがないので、当たり前といえば当たり前です。
やっぱり、「ギルドホール」や、「市役所」は強そうな感じですから、その購入を考えて、それにあわせてプレイしていきます。
ただし、それらのボーナス得点のある建物は、1枚10金と、非常に高価ですので、そのお金をなんとか作物を売却して貯めていかなければなりません。
また、建物の値段を安くしてくれる「鉄鉱石」も、重要になってきます。

出荷型。
安い畑をいっぱい作って、バンバン「船長」で出荷していきます。その時に、人が「商人」フェイズに売ろうとしているコーヒーなんかを出荷させて嫌がらせができるといい感じです。

うーん、「サンファン」での記憶がまざっているかもしれないけれど、建築型の方が強いような気が……。
金を貯めるのと、高い作物を作るのが大事かな……。

という感じでプレーしていたら、いきなり高価な(といっても、たしかサトウかタバコ)作物が、いきなり出荷されてしまいました。

………。

「これって、けっこうガチガチなゲームだから、確か序盤のダメージって回復できないのでは……」

アワワワワ。となってしまいました。
自分の考えていた作戦が乱れると、超動揺してしまうわたしでした。

「え~、もうだめなんじゃ~」

思いっきり凍り付いておりましたが、

「まだ、序盤、序盤、大丈夫」

とはいうものの……、大丈夫か、コレ?

和邇乃児さんは、「農地」を建てる。農地は、「開拓者」フェイズに追加で山から畑を増やせるという建物です。これを使って、畑をバンバン作っていきます。

あれいいなぁということで、わたしも「農地」を購入。
その後、なんか確か強かった記憶のある「病院」を購入。「病院」は、「開拓者」フェイズに取った畑タイルにストックから(病院から?実は「病院ではなくて「宿屋」という訳が正しいのではないかといわれているそうです」)自動的に入植者チップがついてくるという便利な建物です。まあ、追加で引いた畑には入植者チップはついてこないのですが、それでも、人がバリバリ増えます。

でこねぇさんは、出荷と建物をバランス良くいく作戦みたいです。

わたしは、なんと10金ためて、「ギルドホール」をゲット。ギルドホールは、生産施設の数に応じてボーナス得点がもらえます。

「ほら、序盤、ダメだと言っていても、なんとかなるもんでしょ」

と言われました。あぁ、そうですねぇ。投げてはいけない。
でも、実はけっこう生産施設の数が少ない。特殊建物を建てていたりして、お金がないので。後は、建築フェイズに出来る限り生産施設を建てていって、出来る限り「ギルドホール」のボーナス得点を高めたい感じです。

和邇乃児さんは、10金で「公邸」。これは、個人ボードの畑の数に応じてボーナス得点をもらえる建物です。

さて、10金の建物が買われ始めたら、そろそろ終盤。

「病院」と「大学」が建っているので、けっこう、入植者チップが減っています。

「この『ギルドホール』の得点って、別に生産施設に人が乗っていなくても、建っていたら得点もらえるんですよねぇ?」

「そう。正し、『ギルドホール』には、ちゃんと人がいないといけないよ」

入植者チップの残りを見ると、あと1回誰かが「市長」をすれば終了。あと、和邇乃児さんが、1つ建物を建築しても終了。みたいな状況になっています。

これ、誰かが「建築」をしてゲーム終了になったら、わたしせっかく買った「ギルドホール」の上に入植者ゴマを置くことが出来ず、ボーナス得点がもらえないまま終了してしまうのでは!!

ということで、「市長」をして、ギルドホールに入植者チップを置いてゲーム終了。

「えー、もう終わるの!!」

とでこねぇさんの悲鳴。
まだ続くと思って10金の建物を買っていなかったようです。

「終わるんやったら、さっきの手番……」

アフターフェスティバル(笑)

最終得点計算。

和邇乃児さん40点1位。
畑を追加で取れる「農場」を購入したときから、「公邸」を目指してのプレーだったそうです。
そうか、そんな風に考えないといけないのか~。多分、ボーナス得点は満額の7点取っていたと思います。

りん26点2位。
「ギルドホール」のボーナス得点は、それほどではなかったです。実は、畑が全部埋まっていたので、和邇乃児さんと「公邸」を取り合うとか、「病院」で人より入植者チップがあったはずなので、実は入植者チップの数に応じてボーナス得点がもらえる「砦」の方がよかったのかも。

でこねぇ19点。壮大な計画は、実現せず。多分、長引いていたら凄いことになっていたかも。

ゲーム終わった後、やっばり、「プ」はいいゲームだなぁと全員の意見が一致。
名作は、やっぱり、時々はしないといけないねぇという話に。

ちょうど、新版の「プエルトリコ14」というのが出ていて、こちらは、タイルだけでなく、個人ボードも和訳されていて、しかも拡張まで入っているということで、購入したいなぁと思っていました。

でも、1回目の流通が終わって、ちょっうど品切れのタイミングでした。

しかし、大阪のビックカメラに行ったら、なんと、「プエルトリコ14」が置いてありました。
そこで、でこねぇさんが、まったく知らない初心者(っぽい)ボードゲーマーに突然、「チーキーモンキー」について説明をしだして友だちになった話などは、なかなか楽しい話なのですが、ここでは余白が少なすぎるので省略します。

かれらも今頃、「プ」を楽しんでいるかな。

あと、その後、ipadの「プ」も無事に、プレイ出来るようになりましたとさ。

あとあと、Board Game Arenaでも、ちょっとはましなプレイができていると思います。少なくとも、やっている本人は意味わかっていますから。

めでたし、めでした。

↓ 今なら、こっちよりも、2014年版の方をオススメします。ただし、並行輸入品には、日本語化タイルとボードがつかないので、そのあたりは良くお確かめ下さい。「プエルトリコ14」という名前で売ってることが多いと思います。

アンドレアス・ザイファルト,Andreas SeyfarthAndreas Seyfarth
Rio Grande Games
発売日 : 2011-01-01

ゲーム会レポート,プレイ記録,ボードゲーム,ボードゲーム日記,湖畔のゲーム会,2014年10月末湖畔のゲーム会ゲーム会,宝石の煌き,湖畔のゲーム会,

宝石の煌き

夕飯をお弁当屋さんに注文。

「うーん、なににしようかなぁ。
 今日は、ちょっとチャレンジして、チキン南蛮弁当にしよう」

と、わたしは、湖畔のゲーム会3回連続ぐらいで、チキン南蛮をチョイス。
このあたりにも、基本、決めたことを変えられない融通のきかんい性格がうかがえます。まあ、たんに無精なだけという説もありますが。

さて、食事が配達されるまでの間、軽いゲームということで、今回も、「宝石の煌き」。

前回の反省を活かして、今回は、金はけっこう上手に押さえたのですが、なぜかレベルの低いカードで、点数が低いのにコストの重たいカードばかりを取ってしまっていました。

なんか、なかなかに考えないといけないことが多いゲームです。
そして、出てくるカード、出てくるカード、みごとにかみ合わない。
みんな、うんうんうなって、けっこう時間がかかりました。

そのうち、お弁当が届きましたが、終わらない、終わらない。

「このゲーム、軽くないよ~」

洗面器ゲーム状態。
そして、わたしは、後半、仕事を強いられ、和邇乃児さんを押さえているうちに、でこねぇさんがゴール。

でこねぇさんが、16点でトップ。和邇乃児さん15点。りん7点。
ぜんぜん、だめだ~。

ゲーム会レポート,プレイ記録,ボードゲーム,ボードゲーム日記,湖畔のゲーム会,2014年10月末湖畔のゲーム会Andreas Steding,アグリコラ,アンドレアス・シュテディング,ゲーム会,ドミニオン,ハンザ・テウトニカ,湖畔のゲーム会,

ハンザ・テウトニカ

ハンザ・テウトニカ
「きっと、2人がまだなっとくしていないと思うゲームを持ってきましたよ。」

ということで、りん、でこねぇ共に、和邇乃児さんに負け続けの「ハンザ・テウトニカ」です。

わたしは、いろいろ考えるのは好きですが、あんまり頭がいい方ではありませんので、まあ、ゲームとか、最初の1回目は、たいがいルール確認ぐらいのプレイになってしまいます。
やってみて、はじめて、

「おぉ、そうなっているのかぁ~」

と気づくことが多いです。
あと、人のプレーを見て、

「あれ、いいよなぁ~」

というのも多い(笑)次、自分も上手いこといくのかどうか、試してみたくなります。
「ハンザ・テウトニカ」とか、この手の多要素なゲームは、何度も遊ぶとおもしろさもジワジワとくるのですが、今まであんまり何度も繰り返して遊べていなかった気がします。

まあでも、月に1度程度しかゲームをする機会がなければ、新しいゲームが優先されて、あまり2回、3回と遊ぶ機会は少なくなってしまいます。
まぁ、「ドミニオン」の様に短時間で何度も遊べるゲームや、「アグリコラ」のように定番になってくるゲームはあるのですが、数年前の重いゲームとなると、なかなか遊ばれることが少ないです。

それなら、同じゲームばっかりまわしていたらいいのかというと、やっぱり、新しいゲームをしたいというのも正直なところです。

このところは、ゲーム会の頻度が上がってきて、新しいゲームをしながら、やり込めるゲームもあって、大変バランスがよいです。

ということで、「ハンザ・テウトニカ」は、3回目。

「うーん、1度、このケルンのところにワーカー置きまくる作戦もしてみたいんだけどなぁ」

とは、和邇乃児さん。
ケルンは、他のスキル都市とは少し違って、腹心ワーカーを配置したら示されている分だけ終了後勝利点が直接入ってくる都市です。
前回、前々回とおそらく1度も利用されたことがない都市です。そして…

「でも、この都市もどんずまりですよ。罠っぽいなぁ…」

今まで、痛い目にあってきているので、スキル都市には、警戒感バリバリのわたしです。

手番は、1番でした。
まず、アクション数を増やすのは大事。
1回目プレイしたときは、ここで行動力を増やすのではなくて、いきなり都市の支配にいって得点を稼ぐ作戦をしました。この作戦、思いついたときは自分が天才ではないかと思ったのですが、全然、天才ではなかったです。というか、多分、わかりやすい罠みたいです(笑)
前回は、最初に行動力を増やした和邇乃児さんが勝っていました。行動力は3は絶対に必要だと思います。

和邇乃児さんは、いつもの通り(?)わたしの置いた道の空きにいっちょかみ。そして、腹心の数を増やす都市を押さえにかかります。
ケルンには、腹心コマしか置けませんので、本気でケルン作戦を発動するのか??
そして、でこねぇさんは、行動力アップを先に取られているので、財力アップの都市の方に。

でこねぇさんは、自分の財力をアップするよりも、財力アップの都市を支配することを優先します。
財力アップは、前回、和邇乃児さんが、

「この能力は、マックスまで上げて置いた方がお得だと思うよ」

と言っておられた都市です。

でも、そこを支配するなら、実はもっといい都市があることをわたしは知っている。
財力アップの都市の反対側には、普通の都市を真ん中に地位アップの都市があります。実は、この財力アップ都市と地位アップ都市の真ん中の都市は、どちらの能力値を上げるときにも使われる分岐点になっている都市なのです。
ということで、アクションを増やしたわたしは、この真ん中の都市支配に。そして、財力アップを狙います。

ここで、だれかが財力をアップしたら、わたしとでこねぇさんに1点ずつ入る状態に。
ここで、でこねぇさんとわたしが、どんどん能力値アップをはかるので、2人の勝利点が、どんどんアップしていきます。
わたしは、誰かが地位アップをしたときにも勝利点が入るので、点数的に少し先行。でこねぇさんとの得点差をさらにつけたいということで、地位を上げて、財力アップの都市も支配することを考えます。

和邇乃児さん、これはまずいということで、アクションをあげて、腹心コマを複数持っているだけで、地位は最低のまま、行動力と移動力を使って、鬼のようにネットワークを広げていきます。
前回、前々回と、地位を上げてなかったためにネットワークを広げることができなかったわたしは、先行すればあんなにネットワークを広げられるんだということに唖然としました。1

でこねぇさんは、アクションを増やすのが少し遅れたのですが、負けずに都市に商店を置いていきます。このあたりのコマが置きやすくて繋がりやすい都市を見つけるのが、2人ともすごく上手いです。

わたしは、今までのプレイの教訓を活かして、なんとか、ネットワークのハブになっている都市は押さえることが出来たのですが、地位をあげてから広げるとか必要になっています。
なんせ、ネットワークというのは、都市同士が隣同士ならいいので、直接その都市とその都市の道をつなぐ必要なんてないということに、今回、はじめて気づきました(笑)
つまり、Aという都市とBという都市がとなり同士にあって、もうすでにAという都市に自分の焦点を置いていて、Bという都市に自分の商店を置いてネットワークにしたい場合、A-B間の道が長い場合は、A-B間にワーカーを置く必要はまったくなく、より短いB-C間にワーカーを置いて、そこのワーカーを回収するときにBに商店を置けばアクションを効率的に利用することが出来ます。
普通、多分、ルール聞いた時点で理解できるようなことだと思うのですが、今回、プレイしながら、これに気づいて、

「おぉ!!」

となっておりました。
2人とも、教えてくれや~(多分、そんなことに気づいていないとは思われていなかったかも)。

ボーナスタイルも、実は、けっこう強いです。
いつも、後半戦になってから取り合いになるのですが、もしかしたら、前半からこれの獲得もめざして考えていかないといけないかもしれません。
今回は、能力を1レベル上げるというボーナスタイルが、勝敗を決めました。
このボーナスタイルが連続で出てきました。
そのボーナスタイルを2枚、わたしが取った後、同じタイルの3枚目が出ました。

配置されたのは、4マス分のある道。配置したのはでこねぇさん。
わたしは、財産のアクションで、持っているコマを全部アクティブにしてから、2、3アクションでこのボーナスタイルのある道にコマを配置しました。

さすがにこれはわたしには渡せないということで、和邇乃児さんが、その道に、腹心コマと普通のワーカーを置きました。

で、わたしのターン。
さっきの手番に配置した2つのワーカーを移動させて、他のことをするか、和邇乃児さんの腹心コマとワーカーを取り除くか?

手番プレーヤーは、自分が置きたい道に他のプレーヤーのコマがあり、これを押し出す場合、押し出すワーカーが普通のワーカーの場合は1こ、腹心コマの場合は2こ、余分に自分のワーカーをストックに戻さなければなりません。押し出された方は、普通のワーカーなら1こ、腹心コマなら2こ、自分のストックからとって、移動させられたコマを一緒にして、すぐに好きなところに移動させることが出来ます。

これをすると、わたしは3こワーカーを利用しないままストックに戻すことになります。そして、さらに配置するコマ2つ必要。でも、3アクションで、ボーナスタイルを確定出来ます。

和邇乃児さんは、押し出されたワーカーと腹心コマに合わせて、さらに3つのワーカーをストックから出してボードの空いたところに配置することができます。これは、どんな道でも一気に配置しきれる数です。

でも、ここは、勝負どころのような気がする……。

ということで、和邇乃児さんのコマをのけて、ボーナスタイルを獲得しました。

ボーナスタイルは、すべて、「影響力」の能力を上げるのに使用しました。これが多分、得点に直結して、なかなかやりにくいアクションです。

わたしが、20点に達して、ゲーム終了。

最終得点計算。

りん56点。和邇乃児さん53点。

「わたし、東西のネットワークつないだよ~。7点!!」

「おねぇさん、それ即時得点!!」

なんと、ゲーム中にスタンダールからアナハイムまでつないでいました。

でこねぇさん48点。

えーと、問題は、でこねぇさんがいつの時点で、スタンダールからアナハイムまでつないだのかということですねぇ。
多分、そのつないだ時点で、ゲーム終了になっていたはずです。

後半に影響力の得点とかが入ってますので……誰が勝っても微妙なところです。

もう1回しないといけなくなりましたねぇ(笑)

アンドレアス・シュテディング,Andreas Steding
Z-man Games
発売日 :
  1. 都市に商店を置くのは、後になるほど高い地位があります。また、はじめから高い地位が必要な都市や、腹心ゴマが必要な都市とかもあるのですが、見事に、それを避けてネットワークをつないでいました。 []

ゲーム会レポート,プレイ記録,ボードゲーム,ボードゲーム日記,湖畔のゲーム会,2014年10月末湖畔のゲーム会Michael Kiesling,Wolfgang Kramer,おてばん,アブルクセン,クラマー,ゲームハウス,ゲーム会,セット,ミヒャエル・キースリング,ヴォルフガング・クラマー

アブルクセン

「ゲームハウスで最近購入したゲームといえば」

ということで、「アブルクセン」です。

「えっ、いつの間に買ったの」

とは、でこねぇさん。

「えー、賞取ったし買うよって言ったやん」

「えっ、なんの賞?」

「『アラカルト・カードゲーム賞』やん」

「それって、家で集めてた?」

「もちろん。」1

という夫婦の会話があって、若干、気まずい空気がながられたかもしれないのは、気のせいです。

「アブルクセン」は、おてばんで1度遊ばせていただいたのですが、不思議な感じのプレイ感で、おもしろくないことはないけれど、まだ、上手に作戦を考えられない感じです。
ルールもまだ、うろ覚え。5人まで遊べるゲームです。

「人数、3人だと少ないかな」

5人までのゲームだと、4、5人がベストゲームということも。

「うーん。まあ、そんなに難しいゲームじゃないので、取りあえやってみようか」

ということで、プレイすることに。
今回は、1回だけのお試しプレイ。

「アブルクセン」は、ちょっと変わったカードゲームです。
軽いんだけど、今まであんまりプレーしたことがない感じのゲームです。直接攻撃ありのハンドマネージメント系といったらいいかな。

手札をなくしてあがるのでゴーアウト系でもあると思うのですが、手札をなくすだけでは勝てないという謎のゲームです。
最終的な勝利条件は、手札をなくすことではなくて、自分の前の場に、いかにたくさんのカードをプレイしているかになります。手札のカードがマイナス点になるので、もちろん手札はできるだけ減らしておきたいのですが、どこかのタイミングで手札を増やさなければ自分の場札も増やすことができないつくりになっています。

プレーヤーは、自分の手番が来たら、手札からカードを自分の前に出します。カードは、どの数字を出してもいいし、同じ数字なら何枚かをセットにして出してもいい。もし、自分の前にそれ以前に出されたカードがあれば、その上に重ねて、自分がプレイした1番新しいカードセットがどれかを分かるようにプレイしていきます。

もし、その枚数が他のプレーヤーの前に置かれている1番新しいカードセットと同じ枚数であり、かつ、数字が大きいものであった場合は、 他プレーヤーへの攻撃が自動的に発生します。

攻撃したプレーヤーは、まず、相手プレーヤーのカードセットを自分の手札に加えるかどうかを選ぶことが出来ます。
相手のカードセットを自分の手札に加えた場合、相手は奪われたカードと同じ数のカードを手札に補充しなければなりません。これを選ぶことで、相手の場札を減らし、相手と自分の手札をふやすことが出来ます。
相手の場札を減らすことは、直接、勝利点を減らすことになります。そして、相手の手札を増やすことによって、あがりにくくマイナスを取らせやすくしています。
自分の手札を増やすことはリスクもあるのですが、ここで取ってきたセットはそろったカードですので、一気にプレイすることが可能です。そして、プレイすることが出来ら、それは得点となります。

さて、攻撃したプレーヤーが、カードセットを引き取らないことを選んだ場合は、後の処理を相手プレーヤーが選択することになります。
1つは、攻撃されたカードセットを手札に引き取るです。攻撃された側は、単純に1手番損したことになります。
もう1つは、攻撃されたカードセットを捨てて、同じ数だけのカードを手札に補充するです。これも、攻撃された側は、自分の場札の数が減って同じだけ手札が増えてしまいます。
しかも、どちらの場合も、全部手札をプレイ出来たとしても、自分のカード自体が増えているわけではありません。
この補充の方法なのですが2種類あって、1つは、共通の場に表向けに置かれたカードから選んで取る方法と、山札から裏向きのカードをドローする方法があります。どう組合わせても、たしかよかったです。
自分のカードセットをそのまま引き取れば、次の自分のターンに同じカードセットを出すことが出来ます。が、共通の場と自分の手札によっては、もっと強いセットを作ってだせるかもしれません。もしかすると、ピンチがチャンスに変わるかもです。

さてさらに、この攻撃は連鎖するというルールがあって、攻撃されてカードセットが取り除かれたとき、そのカードセットの下におかれていたカードセットが、さらに相手から攻撃をされるようなカードセットだった場合、それも攻撃されてしまいます。
例えば、攻撃された自分の場札の1番上が②②②で、相手に⑤⑤⑤カードセットで攻撃された場合、まず、②②②は場から離れます(相手の手札になるか、自分の手札戻すか、捨て札にするか)。その②②②のカードセットの下に①①①のカードセットがあった場合は、この①①①のカードセットも攻撃を受けます。そして、さらにその①①①のカードセットの下に③③③のカードセットがあった場合は、また、そのカードセットも攻撃を受けます。

こうして、だれかがすべての手札をプレイするまでゲームが続きます。
だれかがあがれば、場札が1点、手札がマイナス1点で得点計算をします。

で、実際のプレイなのですが、結果からいうと……。
和邇乃児さんが手札をなくして、1位、和邇乃児さん16点。でこねぇさん15点、りん15点で、同点。

ん?最初の手札が13枚で、16点。
なんか、もっと激しいゲームだった気がしたのだが……。
なんか、攻撃も、3枚とか4枚ぐらいまでの攻撃しか起こらなかった……。前は、8枚とか、言っていた気がするのだが……。
人数か??

「あっ!」

と和邇乃児さん。

「これ、りんさんが攻撃したきに、『戻してください』っ言うからカードを手札に戻していたけど、共通の場からとってもよかったじゃないですか」

「あっ。」

攻撃したときに相手のカードを引き取ったときは、山札や共通の場札から補充をしていたのですが、相手にカードの処理を任せるときは、ついつい、

「戻してください」

と言っていて、カードを捨てて新しいカードを補充するというルールが、すっかり抜け落ちておりました。
これでは、カードが揃うはずがないですね。

また、ちゃんと遊んでみなければ。
覚えていなくちゃいけないことは、攻撃をして相手のカードを受け取らないときは、

「戻してぐたさい」ではなくて、「いりません」とか言わないといけないなぁということでした。

あらら。
これを書いて、やっと仕組みが見えてきた。

ヴォルフガング・クラマー,Wolfgang Kramer,
ミヒャエル・キースリング,Michael Kiesling
Ravensburger
発売日 :
  1. コンプリートするには、あと3つくらい必要ですが、そのなかに「マジック・ザ・ギャザリング」が入っているのは内緒です。 []

ゲーム会レポート,プレイ記録,ボードゲーム,ボードゲーム日記,湖畔のゲーム会,2014年10月末湖畔のゲーム会ゲーム会,ブリュッセル1893,湖畔のゲーム会,

ブリュッセル1893

ブリュッセル1893
10月25日(土)、湖畔のゲーム会がありました。
2週連続での湖畔のゲーム会でした。レポートも、2週連続で(もうとっくに11月ですが・笑)

「実は前回の『ブリュッセル1893』には、ルールもれがありました」

ということで、今回も前回同様、「ブリュッセル1893」からスタート。

前回のルールで抜けていたところというのは、収入。前回のゲームでは、収入は「有名人」カードの効果を利用するか、「美術品」を売るか、ブリュッセルボードでアクションするの3つしかないということだったのですが、どうやら、各ラウンドの最後に、「美術品」の種類の数だけ収入というのがぬけていたとのこと。
そうすると、前回、美術品路線で走っていたねぇさんは、コインの面で苦労することはなかったはず。
あともう1つ、「建物」の建築について。建物は資材とコインを指定された組合わせで支払って建築します。その時、白色のオールマイティーの資材があるのですが、これは、資材の代わりだけではなくて、コインの代わりとして使用してもよいとのことでした。
建築型でいっていた和邇乃児さんは、このルールだと、もうちょっと建築が楽になっていたかもです。
まあ、2つとも、前回のわたしには全然関係ないルールなんですけどね(笑)

ということで、正しいルールでの「ブリュッセル1893」です。

今回スタートプレーヤーのわたしは、前回の反省を活かして、資源を2つ取るところから。
でこねぇさんも、資源2つ獲得から。
和邇乃児さんは、ブリュッセル・ボードのオールマイティ白資源を取りに行きます。いきなり、ブリュッセル・ボードかぁ。

前回やってみてわかったのは、建築は大事ということと、美術品は、相場さえはまれば、金にもなって、得点にもなって、お得ということでした。しかも、今回、美術品はラウンド更新時の収入にもなるんだから、けっこう、これ大事じゃないか?

ということで、今回は、建築しながら「美術品」を積極的に集めていく作戦です。
でこねぇさんは、前回の和邇乃児さんを見習って(?)、建築作戦で行くようです。
和邇乃児さんは、「有名人」を並べて行く作戦。

手番1番でしたので、建築は、最速の4手目に。最初の1こ目を前回の和邇乃児さんを見習って、アールヌーボー・ボードのど真ん中に。
これは、「美術品」を得るアクションスペースでした。
建築ボーナスの5点も取れていい感じ。

前半は、和邇乃児さんのコインが、超豊富。金満です。
そして、ワーカーを増やす「有名人」をキープして、ブリュッセル・ボードで無理しても、絶対にワーカーが減らない体制に。
コインが豊富ということは、

「ボーナスカードを取るには、後出しの方がいいんですよ」

と、縦列の最後のアクションを取って、ボーナスカードを集めていきます。
縦列の最後のアクションに置くのは、確かに重要。まあ、その最後まで残っているアクションが、やりたいアクションかどうかというのは、難しいところではあるのですが。それでも、そうすることでボーナスカードは、確実に持って行くことが出来ます。

わたしは、1つ目の建築は順調だったのですが、2つ目からは資材がずれてしまいました。でこねぇさんが、確実にボーナスを取りながら建築をしていきます。
これ、後で作る建物ほど、資材がたくさん必要になりますので、最初の方に建てる建物で5点のボーナスとれないとしんどいのではないだろうか?

ここで、明確に美術品路線に変更。取りあえず「美術品」が空いていれば「美術品」を獲得していく。
ただし、「美術品」は、まったくのランダム引きです。実は、「美術品」を複数引いて選べるタイルは、手番最後だったでこねぇさんがけっこうな数集めていました。

でも、引きは結構良くて、1、2枚しか種類が被らなかったです。しかも、でこねぇさんに1回、わたしの「美術品」獲得の建物を踏んでもらって、黒い「美術品」もゲット。今回、これがラウンド終了時の収入に直結していますから、毎回、3コイン以上。お金もそれなりに豊富です。
被った「美術品」は、出来るだけ効率よく売り飛ばします。

倍率「+2」のボーナスカードは、無理無理にでも取りに行きます。これは、建築中心にいっているでこねぇさんは、あんまり関係がない感じです。
わたしは「美術品」のところの、和邇乃児さんは「有名人」のところの倍率をあげたいわけです。
なんとかゲットして、「美術品」のところに差し込みます。これで、「美術品」1個の勝利点が3点になります。

でこねぇさんは、コスト高くなってきたことと、ボーナスへのこだわりとで、少し建築の手が止まってきています。
でも、確実にボーナスを取っているので、現状トップ。

4ラウンド目。次に出たボーナスタイルは、是が非でも取らなければなりません。ボーナスタイルを取るために必要なものは……コインだ。
ラウンド終了時の収入もありますが、ここは確実にコインを増やしておきたい。ブリュッセル・ボードの収入のアクションスペースを見ると4コイン……。これ、多分、このゲームで最低の収入では……。でも、仕方ないので取りに行きます。

最終ラウンド。今回は、倍率を増やすカードが2枚でました。そして、そのうち1枚は倍率「+2」。
使えるアクションスペースを決めるのは、和邇乃児さんです。たしか、倍率「+1」のボーナスカードは中央の列にあって必ず出るのですが、倍率「+2」のカードは和邇乃児さんがどこをアクティブなアクションスペースに指定するかによって誰も獲得できない死んだ列のカードになってしまいます。
和邇乃児さんも、倍率を増やすカードは欲しいはず。
ここは、確実にいくには、5ラウンド目のスタートプレーヤーも取っておかないといけなかったかもません。
まあでも、そうしても倍率「+2」が最終ラウンドにくるかどうかは、運もあるからなぁ。カウンティングは慣れたら出来ると思いますが、何枚かのボーナスカードはまったく1ゲームでは使われなかったりもするようです。

和邇乃児さんが、選んだのは倍率「+2」のボーナスカードのある方でした。

後は、全力で取りに行く。相手が縦列の最後のアクションに全財産を投げ出しても取れないだけのコインを計算して置いていきます。
余ったアクションで、美術品を取りに行く。

ゲーム終了。
最終計算。

さて、ゲームが終了したときに入る勝利点は、残った資源の数(白資源以外)1つにつき1点、小便小僧をもっていたら5点、そして、個人ボードの勝利点になります。
まあこれに、「有名人」カードの最終のコストが払えなかったものがマイナスされます。
これは、わりと小さい端数的な点数です。1

メインの得点は、個人ボードの得点になります。
個人ボードの得点は、1つは建物の数によって増える得点です。これは、建物数とゲーム中にアップさせた建物得点を掛け合わせます。
もう1つは、自分でボーナスカードを差し込んで倍率を変化させた得点です。これは、4種類あります。

  • ワーカーの数-2
  • 「有名人」の数
  • 「美術品」の数
  • 4コインごと

これらがそれぞれ基本的に得点となります。

ワーカーを6つ持っていたら4点とか、「有名人」3枚で3点とか、12コインで3点とかいう感じですね。
で、この4つのそれぞれの得点が、差し込んだボーナスカードの分だけ、倍率アップします。
わたしは、最終的には「美術品」の得点を6倍にすることができました。そして、もっている「美術品」が6つあったので、それだけで36点。
建物も、4つまで建てていたかな。

和邇乃児さんは、「有名人」を5倍か6倍に。ただキープしていた「有名人」は、5人ぐらいだったと思います。やっぱり、最終の支払いができなかったときのリスクが怖いので、無茶はできません。
でも、建物は3つ。

でこねぇさんは、建物を4つ。多分、あと1つか2つ建てられたけど、ボーナスが取れないので別の手を取った感じです。

最終勝利点。
りん122点。でこねぇさん106点。和邇乃児さん100点。

建物作戦は、ボーナスカードを獲得して個人ボードに差し込んでいかなくてもいいので、引き分けでも建物得点を上げていくことができ、比較的、簡単です。
さらにこの建物得点、1つ上げれば初期値は3点。あと、6点までは1点刻みで上がっていって、それ以上は8点、10点と2点刻みで上がっていきます。この2点きざみになる8点ぐらいまでは上げておきたいところです。
さらに、5つ目、6つ目の建物については、置くだけで1つ5点が入ります。
建物得点を8点にして、5つ目の建物を建てた場合は、1つ建物を建てるだけで20点以上の得点アップを狙えます。
でも、建物を建てるためには、「資材」を集めるというステップが必要です。複数のプレーヤーが、建物を建てようとすれば、「資材」、「建築」ともにアクションスペースに限りがあるので、けっこうきつきつになります。
特に、資材が3つ以上必要な建物については、建築時のボーナスを気にして建てないよりは、オールマイティ白資材を使ってでも積極的に建築していった方がいいと思います。
前回は、建築で出遅れたわたしが、ほとんど建築をしなかったのですが、そういう建築をあきらめたプレーヤーがいなければ、全建物の建築はけっこう大変なのではないかと思います。

それ以外の点数ですが、ゲーム中に入ってくる勝利点は、「有名人」カードを使って入ってくるものとラウンド終了時のアールヌーボー・ボードでのエリアマジョリティでの勝利点、「美術品」を売却したときの勝利点があります。

このうち、「有名人」カードを使った得点は、1回「有名人」の能力を使うごとに5点だったと思います。
5ラウンドのゲームで、1ラウンドに1回しか使用できませんので、最大限使用できて25点。多分、あのカード1枚しかなかったと思うので、1ラウンドに購入して毎回起動できても25点です。
「有名人」カードを利用するには、ブリュッセルボードを使わなければなりませんので、今回の和邇乃児さんの様に、「+ワーカー」のカードなどと一緒に使うなどの工夫をしないと難しいと思います。

ラウンド終了時のアールヌーボー・ボードでのエリアマジョリティは、使えるエリアが大きいときは9つのエリアで争うことになり、使えるエリアが小さいときは4つのエリアで争うことになります。
基本、1つのエリアを取れば1点。
さらに、ボーナスカードや「有名人」カードに2)、この勝利点の倍率を大きくするカードがあります。これは、他のゲーム終了時の勝利点とはちがって、ボーナスカードを個人ボードにさす必要がないために(ボーナスアクションを得るためのコインの量が単独1位ではなくただ1位であればよいので)、比較的上げやすい能力であるといえます。ただし、これは自分と一緒に他のプレーヤーの能力も上がっている可能性が多いということでもあります。
しかも、この能力は、1つ上げたら単純に+1倍になるわけではなくて、1つ上げて2倍、2つあげて2倍、3つあげて3倍というように足踏みの部分が作ってあります。そのため、いきなり1ラウンド目に自分だけ3倍にするというようなことは、なかなか出来ません。
しかも、アールヌーボー・ボードは、このゲームのメインボードですから、1/2もエリアマジョリティを取れたら万々歳だと思います。まあ、最初に真ん中の方のアクションスペースを取ることで、エリアマジョリティを比較的取りやすくする(角のスペースは1つのエリアにしか影響を与えず、辺のスペースは2つのエリアにしか影響を与えないのに対して、真ん中の方のスペースは4つのエリアに影響を与えることができます)という方法はあると思いますが、それ以上に、その真ん中のスペースは、本当に自分のしたいアクションスペースなのかという方が重要になってくると思います。また、手番順でそのスペースが残っているかどうかとか、人が建物を建てているスペースがそこにあれば、他のスペースではなくてあえてそのスペースを踏んで、他のプレーヤーをわざわざ利するのかとか、いろいろ難しい問題が出て来ます。
だから、エリアマジョリティは、多分、メチャクチャ意識して取りに行く点数ではなく、同じぐらいしたいアクションが複数残っていて、そのアクションのあるどの列のボーナスカードの価値も同じぐらいだと感じたら、エリアマジョリティを考えて真ん中の方のエリアを先に押さえておく位のものだと思います。
あとは、倍率アップをだれかが独占しないように、できる限り出遅れないようにしておけば良いのだと思います。
今回、前回と、最終的に全員「×2」ぐらいにしかなっていなかったと思います。

「美術品」の売却を売却すると、最大で6点と6コインを得ることが出来ます。
ただし、「美術品」には販売制限があり、すでに売却されている2種類の美術品は売ることは出来ません。また、相場は変動して、0点であることもあります。
そして、「美術品」を手に入れる方法は、ランダムに山から引いてくる。
かなり、安定が悪そうに感じます。
しかし、「美術品」の強さは、売却して即点、即コインを得ることよりも、キープし続けることにあるかもしれません。
キープしている美術品は、ラウンド終了時に持っている種類の数分の収入をもたらせてくれます。
また、美術品は、数をたくさん持てば持つほど、相場を操ることが出来るようになります。
相場を操れるようになった後半から、いらない美術品を最大効率で売却していけば、お金と勝利点の両方を稼ぐことが出来ます。
また、建物を建築する場合は、資材の確保と建物の建築という2つまアクションが必要で、また、資材は確保するだけでは利点がほとんどないことを考えると、美術品は獲得するだけで、効果が望めます。「有名人」の獲得と比べても、効果が自動的で持続するので実はかなり強いのではないかと思います。
あと、今回やって思ったのは、おまけでもらえる黒の美術品は、けっこう貴重です。「美術品」集めにいくときは、建物は場所にもよるけど「美術品」の獲得のアクションスペースに自分の建物を建築して、誰かが使ってくれるのを祈るのが大事かも。
これがあるだけで、毎回、収入+1コインで、しかも、最終勝利点では、「美術品」1個として、数えられます。これだけは、売却すると3コイン3勝利点にしかなりません。
「美術品」を中心に増やしていったならば、ゲーム終了時の勝利点は、「美術品」の倍率をアップさせていくのが1番良いはずです。そうすると、そこを5倍以上にすると考えれば、黒い「美術品」を1つ売却して3点得るよりは、残しておいて5点以上にする方が良いでしょう。
そして、他の美術品については、最高効率なら、売却してもよし、残しておいてもよしで、なかなかに使いやすそうです。
これをふまえると、「美術品」獲得のアクションを奪い合いながら、他のアクションを効率的にしていくというのが、大事なってくる気がします。

まあそれでも、ゲーム中にどのアクションがたくさんあるのかなどが、ゲーム毎にかわってきますので、それによって作戦はどんどん変わっていくと思います。
いろいろプレイごとに気づくことがあります。深い。

エティエン・エスプレマン,Etienne Espreman
Z-man Games
発売日 :
  1. まぁ、「有名人」カードで大マイナスを喰らっていない限りはですが。 []
  2. 「有名人」カードにその能力のあるカードがあったかどうかは、実は正確には覚えていません []