QあんどA 4
この1冊を読み忘れたとしても、多分、それほど困らない4巻。
そして、読めばそれなりにおもしろい4巻でした。
あだち 充クオリティ。
この1冊を読み忘れたとしても、多分、それほど困らない4巻。
そして、読めばそれなりにおもしろい4巻でした。
あだち 充クオリティ。
1巻の感想でも書いたけど、昔読んだ時よりも、遥かに面白く読めています。
この調子だと、難解だと思っていた後期の「エルリック・サーガ」も、面白く読めるかも。
ファンタジーの世界なのだけど、これは、かなり人間サイドによった世界でもあって、その部分に楽しさを感じられるようになってきたみたいです。
自伝的な話かと思っていたら、主人公が3人もいた。じゃあ、神様が3人いても、普通じゃないか。
ようするに、これは、おたくっぽいものに惹かれながら、おたくであることをやめた人の話。そして、そこが、作者の心を揺さぶるのだろう。
でも、今現在も、多分おたくであり続けているボクには、あんまり関係ないな。
というか、お前、自分で言ったんじゃないか?
「俺はお前らとは違う!!」
って。
あるとき、おたくが、殴られる側の人間だと気づいて、殴る方になることを選択した。
多分、前段にあるのはそういう話。
その時点で、もう、溝が出来ちゃっている。でもそれは、おまえが作った溝だろう?だから、今さらなんか言われても……。
と、これは、コッチの勝手な思いこみかもしれないけれど。
そして、神様は表だけではなくて、裏も……。
懐かしいな~。
ここから、CLAMPを読み始めたのです。
このあたりのきっちりした作り方が、けっこう好きです。実は、ひどいお話が多かったりしますけど。
このころのWingsは、ほんとにレベル高かったですよねぇ。
家に帰ったら、兄も、この作品に衝撃を受けていたようでした。
まあ、「川原 由美子は、どこに行く~」と思いますよねぇ、これ。
しかも、壊れているんではなくて、ものすごく良くできているし。
特に、最後の方の展開は凄いです。
難しいお話なので、解釈の仕方は間違っているかもしれませんが。もしかすると、怖い話なのかな?
ものすごくお互いを大切に思っていても、理解し合うことは不可能に近いというお話ですよねぇ。
微妙にずれているようで、つながっていると思っていた会話が、実は、まったく伝わっていなかったという。
でも、寄り添って生きるということは、理解しあうということともまた違うのかも。
認めあうというのが近い?