蜘蛛の紋様5 パーム34
「蜘蛛の紋様」は、カーターの物語ではなくて今のところジェームズの物語の比重の方が大きいようです。読む前は、カーターの生い立ちのお話だと思っていたので、けっこう意外な展開かも。
そして、2人の出会いが近い。
しっているはずの場面が、きっと想像以上に意味をかえてでてくるんだろうなぁ。
最近、なんかわからない物語のワンシーンを思い出して、ツラツラと考えてみるに、パームの1エピソードだったということがけっこうあります。
思った以上に、物語が心に残っているみたいです。
基本的に、自業自得な部分もあります。おこりっほいしな。
ミスも、確かに多いです。彼がうまくいかのは、世の中が世知辛いだけではけっしてない。
その他人の所為に出来ないやりきれなさが、このマンガのいいところというか、リアルさで、ごまかしていないところです。
朝日ソノラマ
発売日 : 2000-02
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健全だ(笑)
でも、なにかが確実に動いている感じが素敵です。
なにが動いていくのか、気になる展開です。
矢野の本命は??
なにか新しいことに挑戦する時、今までのやり方と変えていくので、記録が一時的に悪くなっていく時期がある。
それが、本当に一時的なものなのか、今まで培ってきたものを破壊してしまうような改悪なのかは、長い目でみなければわからない。
ただ、わかるのは、今やめたら、なんの意味もなくなってしまうということだけ。
だから、自分を信じて。自分が打ち込んでいる「何か」を信じて、進んでいくしかない。
新しい武器を手に入れるために。
それでも、ついてくる結果は、約束されているわけではないけれど。
この時代のマンガを読んで、しみじみと思うこと。
土管のある広場、風呂屋の煙突、日本は、いろんな風景をなくしてきたなぁ……。
風呂屋の煙突は、わたしは知らないけど。でも、土管のある広場はあったなぁ。