人望?

読書,高田裕三

ブッキングライフ2

この男が、なんで、これだけ周りの人間に不幸に巻き込みまくりながら、自分だけがヘラヘラとおいしいとこ取りして生きていられるのか不思議です。
ちょっと反吐が出ます。

周りの人間が、巻き込んだ主人公を責めないのは、「主人公のやりたいことを理解していた」ということで、実は、わたしとしてはその部分がすごくうらやましくて嫉妬しているからこういう結論が出てくるのかもしれませんが……。

だって、この男、失業したとき落ち込んでるのも、自分の失業についてだけじゃないですか。
最後に偉そうに、

「だから医師と患者・家族をつなぐ間に俺達がいるんス!!」

なんて、偉そうなことを言っていますが、お前って、ただの見習いじゃねえか。しかも、今まで、つないだ事なんてないじゃないか。

実践を伴わない理想、しかも相手の反論を許さない理想というのに、わたしはとっても疑問を感じます。

ブッキングライフ(2)

高田 裕三 / 講談社(2003/11/06)