乱世の終わり

読書,諏訪緑

時の地平線14 諸葛孔明

時の地平線、完結です。

戦うことがきらいな三国志。まあ、無理矢理な部分もあるけれど、それで一貫させたのはすごい力だと思います。
数ある三国志のなかで、また、新しいページを開いた三国志だと思います。
北方三国志と、これとは、真っ逆さまに違うけど、どっちも好きですね。

まあ、ちょっと不満は、最後に英さんと孔明の新婚家庭の様子がまったくなかったことかなぁ。でも、きっと、人にまかすことができない孔明ですので、実際も、こんな風に働きづめだったのかもしれません。

今回の劉禅は、お馬鹿でないです。
そして、魏延も、最後でけっこう泣かせてくれました。

蝋燭倒すのが魏延でなかったのが残念です。笑えたのに(不謹慎?)

乱世の終わり。それは、次の乱世までのしばしの休息にすぎないのかもしれませんが、それでも、その時間が出来るだけ長く伸びるように。
そう思うのは、とても正しいことだと思います。