世代交代の時

ナルニア国物語,映画

ナルニア国物語 第3章 アスラン王と魔法の島

「ナルニア」映画3作目、見てきました。

なんか、ディズニーが手を引くとか何とかで、第3部は、オリジナルの完結編になるとかなんか聞いたような気がするのですが、結局、ディズニーは手をひいて、普通の続編が出てきた感じでした。

邦題も、「アスラン王と魔法の島」なんていってますが、これ、原題は、「THE VOYAGE OF YHE DAWN TRADER」で、内容も、「朝びらき丸、東の海へ」でした。
まぁ、「朝びらき丸」っていう名前が、あまりにも、格好良すぎるということや、「東の海」って原題のどころにあるの?ということなんかもあって、映画の方の邦題はかわったのかな。
しかし、原題からは、かけはなれた邦題になったなぁ……。

お話は、今まで読んだナルニアのなかでは、1番単純で、おもしろくなかった印象をもっていたもので、実はこれ、「朝びらき丸、東の海へ」の映画化だとしっていたら、見に行かなかったかも。
てっきり、オリジナルで大団円にもっていくものだと思って見に行きました。

で、あんまり期待せずに見に行ったのですが、実はコレ、前2作よりも、おもしろい映画でした。

多分、ものすごく単純なお話なのですが、そのお話の単純さが、映画にむいていたのだと思います。映画を見て、今回は、「??」となる部分が少なかったと思います。
まぁ、今までは、原作を読む前に映画を見に行っていて、今回は、逆になったという部分もあって、判断は難しいところかもしれませんが。

もちろん、映画の独自エピソードとしての時代背景や、エドマンドの大人へのあこがれなんかは、けっこう1作目から上手につくられていたのですが、なんで、ルーシーが、ムーミンのような女の子でなければいけなかったのかとか、そういうこれまでけっこう謎だった(?)部分も、伏線だったんだなぁと思わせる良い物語でした。

最後の世代交代まで、けっこうしっかりと楽しみました。

まぁ、唯一の不満というか、未消化なのは、リリアンディルですねぇ。あれ、白い魔女の化身だとしか思えなかった……。たしか、原作では、カスピアンの嫁ですよねぇ。

著者 :
20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
発売日 : 2011-12-14