ホンマに謎や

アガサ・クリスティー,嵯峨静江,読書

謎のクィン氏 クリスティー文庫53

短編か……。
クィン氏……聞いたことないわ……。

ということで、期待せずに読み始めて……。

何話かを読んで、「こんな、都合いいことあるわれなんやん」という感想を抱いた頃、「海から来た男」で、ガーーーンと衝撃を受けてしまいました。

やっぱり、すごいわクリスティー!!!!

以下、ネタバレありそうなので、隠します。

えーと、クィン氏ですが、本当になんにもしません(笑) 
ときには、まったく必要ないのではと思えるほどです。

で、サタースウェイトさんという男ミス・マープルが実質的に探偵役をするわけなのです。
この人が、いろいろな愛の事件を解いていく。

謎のクィン氏なのですが、わたしは実はこの人は、このサタースウェイトさんという人の作った幻想でないかと思ってしまったほどです。

そんな描写はなかったし、結局、他の人にもちゃんと見えているみたいなのですが、それぐらい、存在感がないというか、不思議な人でした。