そろそろ、暴走が始まる

山田ミネコ,読書

ドクターレイクの休診日 最終戦争シリーズ6

ドクターレイクの休診日

前巻では、シリーズ暴走のきっかけは影だと書いていたのですが、正確には違いますね。
影とレイクのセットが、多分、暴走の原動力です。

両方のなんていうか、幸薄さと、関係性が、いい感じなんだろうなぁ。

ワイプ・アウト

最終戦争が終わって、人々の生命力が弱まっていって、パトロールの質自体も落ちているというのは、実は小角にも当てはまるのではないかと思っている最近です。
多分、パパの代のパトロールは、もっと優秀で、悪いことにも通じていた。そのうえで、質を保持できていたのではないかと思います。

もちろん、小角自身は、かなりマシで、その時代では市長までつとめるスーパーパトロールなのですが、それでも、前の時代のパトロールと比べると……なのではないかなぁ。

ドクターレイクの花祭り

パパの優秀さがさらに際立つ一編です。
そして、許容すべきところは許容して生きている。多分、彼は三合会がなくなって、犯罪者が野放しになるリスクの方が大きいと思っているのだろう。
そういうところが、かなわないところなのではないかと。

クレージー・ドリー

デーヴァダッタの出てこない「パトロールシリーズ」ですが、これは1番、デーヴァダッタっぽい影が出てきている感じがします。
ドリーは、すごい魅力的ですが、パトロールの質としては、やっぱり……ですよねぇ。

ゴドニー&アスール・カンパニー

記憶がなかった頃の方が、倖せそうなレイク。
エデとの出会い。

まあ、この後も、レイクはけっこう恋多き男のようですが。けっして、一途ではないのね。