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バルバラ異界4

おぉ。
すべての謎が、しっくりと収まって、ここまできれいに完結するとは。
しかも、タイム・パラドックスなテーマまでしっかりとかききって。
さすがというか、お見事です。

テーマ的には、夢の話ということで、わたしは「銀の三角」を思い出しました。

夢の中の夢の中の夢の中の夢……。
合わせ鏡のように、クラクラしながらも、お話の迷宮をあるいた気分です。

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バルバラ異界3

どうも、エズラに端を発しているみたいですが、まだまだ、全体像は、見えてこない。
本当に、次の4巻目で完結するのだろうか?

SFは、かなりきっちりまとめてくるとは思うのですが、けっこう、投げ出して終わっちゃうかも。

火星が、どうからんでくるのかが、1番、わからん……。

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バルバラ異界2

バルバラは、夢の世界?それとも、100年後の未来?

穏やかな世界に見えたバルバラも、なんか、仮面をかぶっているみたいです。

もう、ちゃんとストーリーを追いかけられているのかどうか?

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バルバラ異界1

えーと、「残酷な神が支配する」から後、この「バルバラ異界」は、購入はしていたけれど、ずっと未読のままでした。
まあ、1番の理由は、萩尾 望都は、読むのに体力と根性がいるからなのでした。
そのくせ、泥沼のように(?)一気に読ませようとするからねぇ。そして、一気に読みたいたぐいのお話だし。

ということで、夏で仕事も一段落した今の体力のある時期に、読んで置こうということで読み始めました。

えーと、凄い。

これは、あんまりにも陳腐な表現ですねぇ。

前作の「残酷な神が支配する」は、リアルな理解しやすい物語だったと思います。まあ、劇的なドラマの連続が、リアルといっていいのかどうかという問題はありますが。
エンターテイメントと人物の心の動きを両方バランス良くかいた物語でした。

それ以前の物語は、どっちかというとSF以外は、心理面にウェイトがおかれていたと思います1

それが、変化してきたのが、多分わたしは、「あぶない丘の家」あたりだった気がします。
この作品は、日本舞台で、エンターテイメントで、登場人物がどう見たって日本人に見えなくて、でも面白くて、いろんな意味で「凄い」作品でした。
萩尾 望都のターニングポイントだったかも。
でも、ウケたかどうかはわからないので、

それから、一連のバレエシリーズがあったのかな。バレエシリーズあたりは、そのまま「残酷な神が支配する」の流れに続いている気がします。
短編なので、あれほどドラマチックではないけれど。

で、今回の「バルバラ異界」なのですが、近未来設定のSFです。そして、舞台は、日本です。
そうなんか、「あぶない丘の家」の流れを感じる。

というよりも、萩尾 望都の今までの作品の総決算な感じがします。

全4巻。
どんな話になっていくんでしょう?

  1. もちろん、SFで心理面にウェイトがおかれていないというわけではなくて、SFはそれでもストーリーが前面に出ていた気がします。 []