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男の星座3

女もでき、力道山にも取材し、上り調子に見えるのですが、その中には周りに比べて自分が劣っているのではないかというコンプレックスが。
まあ、梶原 一騎だって、たいてい強面だと思いますが(そういうエピソードも多いし)、それでも、自分をかわいくみせるのが上手い愛嬌のある人だったのだろうなと思います。まあ、自分の凶暴さをそれで物語の中でワザと隠しているところもある気もします。

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男の星座2

「虚偽の中の真実を見せてやろう」

と、もう一塗り嘘を上塗りする梶原 一騎。好きです。事実の中に真実があるわけではなく、物語の中にこそ真実があるのかも。

強面の兄弟にも、こんな時代があったのかと思ってしまいます。

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男の星座1

野球マンガとプロレスが、幼稚園時代から小学校時代の1大トピックだった世代のわたしたちにとっては、デカい存在だった梶原 一騎です。
その梶原 一騎の自伝的マンガが、この「男の星座」。
前から名前は知っていたし、いつか読まなければと思っていたのですが、とうとうこの年になってから手を出しました。Kindleで安売りしていたのがきっかけです。

印象としては、愛らしい乱暴者。
まあ、実際にとなりにいたらわたしは怖いだけと感じると思いますが、それなりの愛嬌がある人でもあるのだなぁと、かき方を見て思います。

頭に血が上ると、なにするのかわからないところが昭和的です。

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完本 1976年のアントニオ猪木

えーーーっ!!

わたしみたいに、プロレスファンタジーにドッポリ使ってきた人間には、ものすごい衝撃の本です。
少なくとも、UWFは、フェイクじゃないと、今まで信じててた。
だって、夢枕 獏を読んで育ってきたんだから。あと、梶原 一騎とね(笑)

まあでも、確か前田も、

「いつでも、あんな試合ができるわけでない」

みたいなことを言っていたんだから、そうなんだろうな。だからこそ、佐山とは袂を分かったという話は、すごく納得できる。

まあでも、これこそが「たったひとつの真実」ではなくて、これも、プロレスをとりまく魅力的な伝説のうちの1つなんだと思います。
嫉妬とプライドでできた、ドロドロした物語。

そして、その伝説の渦中にいた人間でさえ、もう残っているのは、自分にとっての真実だけなのだと思います。

1つの歴史の証言。

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空手バカ一代10

10巻完結で、全部そろっていると思ったから読み始めた「空手バカ一代」でしたが、ここにきて、終わっていないことに気づきました。

あわてて、アマゾンとかで、続きを買おうとしましたが、すでに絶版で、巻によってはものすごいプレミアがついてますねぇ。
そこまでするマンガでもないか……。

また、本屋さんで見かけたら、購入しよう。

ということで、多分、わたしの「空手バカ一代」は、ここまでです。