教師格差 ダメ教師はなぜ増えるのか
題名でイメージするような内容ではないです。
安部教育改革が、20年後、50年後、100年後に、「日本を滅ぼした」少なくとも、「日本を悪くした」と言われることは、確実でしょう。
それが、なんで普通にわからないのだろう?
そういう普通のことが、書いてある本です。
題名でイメージするような内容ではないです。
安部教育改革が、20年後、50年後、100年後に、「日本を滅ぼした」少なくとも、「日本を悪くした」と言われることは、確実でしょう。
それが、なんで普通にわからないのだろう?
そういう普通のことが、書いてある本です。
なんか、この題名からは想像できないような、乾いた無常観あふれる絵本でした。
絵本ですぜ。しかも、小学校低学年の読書感想文コンクールの課題図書。
……これを読ませて、いったい小学校の低学年の子どもたちに、どんな感想を書かせたいのか……。
最後の方でたおれているのは、「おとこのひと」ではなくて、「おとこのこ」なんですよねぇ。
世界の片隅で、いろいろなことが起こっている。それは、知っているけれど、想像するのは難しい。
だいたい、世界の片隅なんて、本当にあるのか?
どこが片隅で、どこが中心なんだろう?
結局、自分が中心でしか、人間は世界を捉えられない。
今まで読んできたアドラー心理学の本は、「教育」をテーマにしたものばかりだったのですが、これは、もうちょっと広くアドラー心理学全体を俯瞰するような感じの1冊です。
一言で、カウンセラーというけれど、多分、いろいろな考え方(学派)の人が、それぞれの考え方で、カウンセリングにあたっているというのがよくわかります。
そうすると、「自分とつきあいのあるあのカウンセラーは、いったいどんな考え方なんだろう?少なくともアドラーじゃないよなぁ」とか、いろいろ考えたりします。
学校にカウンセラーを入れるときも、けっこう、このそれぞれの学派の考え方というのは、重要になってこないのだろうか?
対話形式で、とってもわかりやすい本でした。
性格の定義とかは、とてもおもしろかったです。確かに、そういわれてみればそうかも。
でも、じゃあなぜ、不適切な対応を憶えてしまうのか(適切な対応こそが、うまくいく手段なのに)という、そのあたりの仕組みは、不思議なものがあります。
ただ、この対話形式というのは、弱点もあって、実は2人いる様に見えて1人だから、ある時点で、予定調和のように理解しちゃうところがあります。
もうちょっと、そこ教えてというところも、ありました。
みんなが、同じような価値観をもって教育について考えていけると、楽なのですが、教育は素人談義が横行するところで、難しいですね。
アドラー心理学は、ある程度、その本人に問題をかえしていくので、まわりからは、
「大人の責任をはたしていない」
と思われてしまうことがあるのではないかと思ったりもします。
それに耐えていくのも、大人の責任なんですけれど……。
マスコミが、間違った情報を流しすぎで、その情報の正誤を受け取る側でしていかなければならないというのが、なかなかに難しいところです。
結局、テレビ写りのいい、派手なものがもてはやされる時代なので。こういう本は、よっぽど何かのきっかけで注目されない限り1、スルーされてしまいます。
テレビと携帯がなければ、今より3倍ぐらいは幸福な社会だったのではないかと思ってしまいます。
世の中には、いろいろな分野で「名人」と呼ばれる人がいます。
国語教育では、この人。
この本のもとになった本をわたしは、10年ほど前に読んでいます。
そして、10年前よりも、今の方が、この本の主張がよくわかる気がします。
まあでも、なかなか真似ができなのが、名人です。
自分の中に、しっかりとした考えがある。
だから、厳しさだけでなく、優しさもでてくるのだと思います。
野口 芳宏 / 明治図書出版(2005/08)
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