読書,高河ゆんスタジオDNA,マンガ,一賽舎,,高河 ゆん,LOVELESS,ZERO-SUMコミックス

LOVELESS1 限定版

高河 ゆんは、メチャクチャ好きなマンガ家で、一時期は1番といっても良いぐらい好きだったかも。
特に、「源氏」。これは、凄いマンガです。

でも、これは昔からの高河 ゆんファンならうなずいてくれると思うのですが、この人、本当に「凄い」、「好き」と思っているマンガほど、途中で終わっているんです。まあ、その途中で終わっている、「凄い」、「好き」な作品は、みんなそれぞれに違うわけですが、それぞれに違っちゃうぐらいいろんな作品が、途中です。

私が好きなのは、「源氏」、「B型同盟」、「RENAI」で、まあ、「RENAI」だけは、なんとか完結した感じですが、「RENAI」と「恋愛CROWN」は違う作品だと思っているし、「RENAI」が真吾の話で完結というのは、ちょっと違う気がしていて、未だに、「RENAI」の続きというか、あの間の話が読みたいと思っています。

そんな、高河 ゆんですが、この「LOVELESS」は完結しているので、安心して読めるかな。
けっこう、良さそうな感じです。
もう、「源氏」にグラングラン心揺さぶられる感性がなくなっている自分がちょっと悲しい。多分、あの頃なら、もっとおもしろいと思います。

柴田亜美,読書ほごけん,柴田 亜美,竹書房,,BAMBOO ESSAY SELECTION

ほごけん ヒトと保護犬の赤い糸さがし

久しぶりのアーミンの本ですな。

昔からされている話ではあるのですが、ちょっと法律がかわったりして、その闇がベロンと見える事も多い最近。でも普通に、

「なんで、ペットショップには生後数ヶ月の子猫や子犬が、いつもあんなに居続けるのか?」

ということを考えると、わかるはずなのに。人間、見たくない事からは目をそらしてしまう。

まあ、この先、動物を飼うことはあっても、ペットショップから購入することはないと思います。
よく考えれば、今までも、そんなことはなかったですが。

山田ミネコ,読書ダグラス君シリーズ,ハルマゲドン,バイオレンスジャック,パトロール,ファーストコンタクト,プリンセス・コミックス,マンガ,メディアファクトリー,メランコリー・ブルー,世紀末

最終戦争 最終戦争シリーズ3

最終戦争

「最終戦争シリーズ」をちゃんと読み始めようと思ったのは、秋田書店版の「ハルマゲドンシリーズ」でした。
その当時はたしか、朝日ソノラマの「最終戦争伝説」も並んでいて、どっちを買ったらいいのか悩んだような記憶があります。
題名同じだし(秋田版も「最終戦争伝説」が出ていた)、巻数が多いので、こっちだなと思って、兵庫県の社町にあるナイル書店で買った覚えがあります。大学時代。その頃は、兵庫県に住んでいました。
噂によると、ナイル書房は今はないそうですが……。まだ、ナイル書店のマンガコーナーが地下になっていなかった頃のお話です。

秋田書店版の「最終戦争シリーズ」は、なぜか、当初、主人公の名前で題名を統一しようとしていたようで、1巻目「十蘭」、2巻目「峡」でした。この2つの名前は、確かに雰囲気あるなぁと思います。で、次が「真紗留」で、次が「永都」となる予定だったとか。うーん、それでも悪くなかったとは思うのですが、そうするとその続きは、「小角」になっていたのかなぁとか。

この「十蘭」を読むことで、かなり「最終戦争シリーズ」の全貌を知ることになるわけですが、それでも、不思議に思ったわけです。
それは、ここに「最終戦争」というお話の最初になるような話があるのに、花とゆめコミックスには、それより前にかかれた本があるということです。

じゃあ、それより前にかかれた話は、「最終戦争シリーズ」だけど、「最終戦争」についてはかかれていなかったのか??
いやいや、そんなことないだろう。きっと、花とゆめコミックスでも、この話が最初に違いない……。
この話だけ、ないとこまるので古いシリーズの中から持ってきたのか??

とか思っていました。

でも、この文庫本を読んだり、いろいろ調べたりして、この「最終戦争」という話は、花とゆめコミックスの後にかかれた話だということがわかりました。
「十蘭」、「峡」は、どちらも、白泉社の花とゆめコミックスではなくて、東京三世社からでた「最終戦争」と「雲中飛行」から再録したものなのでした。

ということで、わたしが読んだ「最終戦争」は、この「十蘭」の中の1編としてでした。

この最初の

「世界は半分になったか?」

というのにシビれました。
その後、画集を購入して(これもナイル書房で買った記憶が)、カラーで見た時、またシビれたのですが。

まあ、当時、大学生でしたので、丁度、中二病のツボにはまったんですね(笑)いや、今でもかっこいいと思っていますけどね。

読んだ当時は、世紀末のムード満点な時期でしたが、これがかかれたのは、それよりももっと前です。世紀末の荒廃したビジョンというのは、大概、核戦争が多かった気がしますが、このマンガでは地殻変動装置メビウスです。そういえば、バイオレンスジャックも、大地震です。
核戦争の前のイメージは、地震だったのかもしれません。

雲上飛行

メインは「雲中飛行」で、この「雲上飛行」と「着地」は、後から、秋田書店のプリンセス・コミックスになった時の書き下ろしのようです。

なぜか、この一連のお話は、ものすごく好きです。

雲中飛行

カトマンズの生神が出てくるのは、これが最初なのかな。
今調べてみると、どうやら、この頃には、「ドン伝」がすでに始まっているから、そっちが先かもしれません。

パターン的には、「西の22」と同じ感じでお話が展開していって、でも、こっちはハッピーエンド。

しかし、スリープウォーカーの持ち帰った資料は、一切やくにたたなかったというものすごい皮肉。
こういうあたりが、凄いなぁと思います。

着陸

この3部作が好きな1番の理由は、この話かもと思います。

このとぼけたラスト。生神という存在を活かしきっていると思います。
その後、彼らは生きて、そして、物語にはでてこない。
とっても、潔い。

今、ネパールは大変な事になっています。
でも、それを乗り越えて、未来に残る都市であると信じています。

土曜の夜

このパトロールは、小角ですよねぇ。
珍しく、1人でタイムパトロールの仕事をしています。
まだ、時間移民の前かな?

いや、明確に妖魔のことを知っているので、やっぱり、移民後か。

移民後なら、この仕事、星野が勲と知り合いということもあり、適任の様な気がするのですが。
まあ、移民後、いつの時代の小角なのかというのはわからないので、もしかして、タイムパトロールとして、1人で活動していた時代というのがあるのかもしれません。

と、そういうことを考えるのが、楽しい。

メランコリー・ブルー

この恐ろしいのだけれど、どこか、底抜けに明るく、幻想的な魔女のイメージが、好きです。

男性がかくときっと、怖いだけの吸血鬼的な存在になると思うのですが、そこに、ハチャメチャなイメージがついてきて、明るい話なのか暗い話なのか、悲劇なのかコメディなのかもわからなくしてしまう。

そうして、全部の飲み込んでしまう感じが、デーヴァダッタなんだなぁと。

あと、人間は自分の知っている範囲で、判断するしかないというところも、実はすごい突き放しているところなんだけど、好きです。

ダグラス君シリーズ

これが実は、2人組のパトロール、星野と小角の最期だったりして。

そういうことも起こりうる世界ですよねぇ。

ファーストコンタクト

書き下ろしというか、新作があるのはとてもうれしいのです。
が、この文庫で、順番に「最終戦争シリーズ」を知っていこうと思っている人にとっては、ここでこの話が出てくるのは、なにがなんだかですよねぇ。
小角が、時間移民した後の話ですから。

しかし、妖怪と妖魔って、けっこう知り合いだったりするのかと思っていたのですが、そうでもないこともあるようで、妖怪と精霊たちというのも、けっこう、層が違うようです。

吉田寿夫,読書人についての思い込み,北大路書房,吉田 寿夫,心理学,心理学ジュニアライブラリ,

人についての思い込み1 悪役の人は悪人?

社会心理学は、大学で1番面白いと思った勉強でした。
これらの話自体は、大学時代に1度は聞いている話なのですが、やっぱり、面白いなぁと思います。

これは、子ども向けに書かれた本なので、内容もとてもわかりやすいです。

人にはそういう傾向があるということを知ったり、自分の考え方には、ある歪みがある事を意識する事で、出来事に対して今までとは違った見方が出来るようになる気がします。それが正しいのかどうかはわからないし、それを人に振りかざしてなにかを説得しようとか、進めようとかは思いませんが、それでも、その違った角度やメタな視点を持つという事は、とても大切です。

浜名先生、お元気かな。

ふうか,読書ふうか,スモール出版,ボードゲーム,ボードゲームって本当におもしろいの?,

ボードゲームって本当におもしろいの? ボードゲーム クロスレビュー

1ゲーム、見開き1ページ。
読み始めたら、あっという間に読めました。
9人のボードゲーム慣れていない人たちのクロスレビュー。

ボードゲームに慣れていないということは、ここに出てくる和尚は、小野さんではないということですな。

まあ、そんなことはどうでも良くて、でも、この本に出てくるゲームをどんな順番で遊んだかということとかは、けっこう、重要な要素だと思います。多分、1つ目のゲームを遊んだ時には、ゲームに慣れていない人だった9人も、50こ目のゲームのときには、もはや慣れていないとはいえないと思うからです。
多分、どんな順番で遊んたら、楽しさを感じやすいのかなぁとか、そういう、微妙な部分もあるのだと思います。

最初のゲームにこのゲームを選んだ理由みたいなのも、きっと作者のふうかさんの方にもあるはず。極力、そういうことを排除して、ゲームの面白さだけを伝えたいと思っても、ゲームの面白さって、いつ、どんなゲームに出会うのかというのも、けっこう、大きいと思います。
あと、どんなインストうけたとか……。順位は何位だったのかとか……。
まあ、本で伝えられることって少ないので、全部詰め込むのは難しいですけれど。

時系列に、9人の人たちがどうやってボードゲームにはまっていったか(もしくは、離れていったか)が書かれていると、さらに楽しいかもと思います。

それから、点数表の一覧があると、どの人がどんなゲームが好きな傾向があるかとか、わかってよかったかも。

でも、この本のなによりも素晴らしいところは、そうやって遊べる環境をふうかさんが持っていて、広げていってるということだと思います。
こういうボードゲームを紹介する本がコンスタントに出るという事自体、数年前から考えたら、凄い事です。