山本英夫,読書おカマ白書,小学館,小学館文庫,山本 英夫,

おカマ白書3

これも、結局、のぞく目は自分を見つめていたということで、本当にこの人のかく話って、一貫しているなぁと。1番好きなのは、自分だけ。

このラスト、ミキちゃんも実は自分が好きだったというオチだとばかり思っていたのですが、読んで見るとそんなことないですねぇ。なんというか、「好きだから」という理由で、メチャクチャ無理させている気がします。
だから、太郎ちゃんと田中の方が、誠実なものを感じてしまいます。

そして、ミキちゃんが、男の格好をする意味、まったくありません。女の姿形をしたものには、男の姿形をしたもの。それ以上の発想にはどうしてもならなかった時代的なものもあるのかなぁと思います。

この時代、知らないから傷つけるような言葉がいっぱい世界にはあふれていた。知るって、大事です。

山本英夫,読書おカマ白書,小学館,小学館文庫,山本 英夫,

おカマ白書2

あぁ、この頃バブルな時代だったんだなぁと。
わたしら位から上の世代は、どうしても、その時代の空気や考え方をひきずっているところはあるよねぇと思います。

しかし、この人の作品らしく、主人公を始め、出てくる登場人物が全員ヘンタイです。コメディ的に、誇張はされてはいますが、それでも。
その意味でも、一貫した書き手なんだなぁと思います。

秋里和国,読書小学館,小学館文庫,秋里 和国,,THE B.B.B.

THE B.B.B. 6

前巻では、ラストまでの盛り上がりについて心配していたのですが、展開が意外すぎて、もう盛り上がったのかどうかすらわからないジェットコースターに乗って最後まで連れて行かれた感じです。
でも、そうでした。秋里 和国という人は、既存のモラルにはこだわらない人でした。

まぁねぇ、トライアングルというのは、なかなかに不安定な形だと思うのですが、本人達がそれでOKなら良いのかもしれません。

ところで、最後に出てきたGUYのおねえ属性は、必要か?

秋里和国,読書小学館,小学館文庫,秋里 和国,,THE B.B.B.

THE B.B.B. 5

5巻、6巻と購入していなかった「THE B.B.B.」ですが、結局、古本で買いました。
ビバ、マーケットプレイス。便利な時代になった。多分、それが、町の中の本屋さんも、古本屋さんも、駆逐していくのですが。

まあ、それはさておき、読めたのは、嬉しいことです。

大きなお話は終わった感じで、あと1巻。前ほどの盛り上がりはなく終わる感じかなぁ。

山本英夫,読書おカマ白書,のぞき屋,小学館,小学館文庫,山本 英夫,

おカマ白書1

これは、実は山本 英夫で1番最初に読んだ本です。
けっこう好きでしたよ、コレ。
でも、内容は、まったく忘れてましたねぇ。見事なほど。女装した自分がメチャクチャかわいくて惚れちゃうということ位しか覚えてなかった。

「のぞき屋」から後の作品に比べるとコメディ色が強いので、作者別人とか思うのですが、視線の向こう側にあるものに興味があるという部分では、ものすごくこの人、一貫しています。