のぞく目は、自分を見つめて

山本英夫,読書

おカマ白書3

これも、結局、のぞく目は自分を見つめていたということで、本当にこの人のかく話って、一貫しているなぁと。1番好きなのは、自分だけ。

このラスト、ミキちゃんも実は自分が好きだったというオチだとばかり思っていたのですが、読んで見るとそんなことないですねぇ。なんというか、「好きだから」という理由で、メチャクチャ無理させている気がします。
だから、太郎ちゃんと田中の方が、誠実なものを感じてしまいます。

そして、ミキちゃんが、男の格好をする意味、まったくありません。女の姿形をしたものには、男の姿形をしたもの。それ以上の発想にはどうしてもならなかった時代的なものもあるのかなぁと思います。

この時代、知らないから傷つけるような言葉がいっぱい世界にはあふれていた。知るって、大事です。