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聖凡人伝4

基本的に、ストーリーはないのです。
これを続けるというのは、けっこう、作者にとっても難しいことだと思うのですが、松本 零士にとっては、そうでもないのかな?

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通り魔1991

タイトルに年代をいれると……古くなるなぁ……。

でも、この頃は、退魔物とかはやっていたんだなぁ、だから、あえてアンチなんだろうなあと、いろいろ見えてくる物があって、それはそれでおもしろいです。

「MADONNAに告ぐ」は、そのまま、「巴がゆく!」に続くようなお話でした。けっこう、こういうの好きです。

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聖凡人伝3

早名さんも、とうとう……。というエピソードは、さすがに、ショックでした。
まあ、誤解で良かった。

しかし、松本 零士のすごいところは、自分のやっているくりかえしに飽きないところだと思います。
同じパターンでも、おもしろいと信じて繰り返し繰り返しやっていると、本当におもしろくなってくるみたいな。

物語の区切りに、ナレーションが入るの構成なんて、この人のほとんどの作品で共通しています。でも、それが、様式美みたいになっていると思います。

「世も末だという言葉はあるが
 世の末が来たためしはまだないのだ」

とか、最後のナレーション、ものすごい名言があります。

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聖凡人伝2

しかし、あんまり仕事もせずに、それなりに女の子の出入りもあって、家賃はただ、早名さんからはなぜかとても愛されている気がする……。

けっこう、出戻 始、うらやましい人生では?

まあ、それが、自分の力でかちとったものではないとわかっているから、それに満足できないところがあって、それが男の……という感じなんだろうなぁ。

でも、好きですよ。こういう人。

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きねづかん

普段は、虐げられている老人たちが、昔取った杵柄で……。
ってな話ですが、多分、お滝さんは、お嫁さんには、けっこう自然にきつくて意地悪を言っているはず。

この微妙な悪意が伝わってくるところが、また、田村 由美のすごいところですね。

しかし、この本に載っている短編、本当にみんな、少女マンガかという内容の物ばかりです。