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東京オルタナティヴ 転 チェルノブイリ編

前、「超人ロック」で時間庫のアイデアがあったときに、なんか、似たようなアイデアのお話を読んだような気がして、引っかかっていたのですが、このマンガでした。
作画グループの共有アイデアなのか(違うと思う)。

歴史に分岐がおこっても、自分が分裂してしまうのなら、都合の悪い方に残されてしまう自分もいて、実は何の解決にもなっていないのではとちょっと思ってしまった3巻目。
これは、時間改変SFを読むときにいつも感じることでもあります。

これ、「物語」による「物語」の否定と同じように、「偽史」による「偽史」の否定をやっている感じです。

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おうむの夢と操り人形 年刊日本SF傑作選

2017年のSF。
そして、創元版「年刊日本SF傑作選」完結。

まあ、完結するからいって、アンソロジーの何かが今までと変わるか訳ではないのですけどね。

柴田 勝家の「検疫官」は、物語による物語の否定ということで、おもしろかったです。

表題作の藤井 太洋「おうむの夢と操り人形」も、思考実験としてものすごくSFらしく、そして小説としてもおもしろい。
でも、書かれていること皮肉でもあるのだけれど、人にとっておうむ返しをしてもらうことって、とっても大切なことなのかもと思ったりもする。

高野 史緒「グラーフ・ツェンペリン 夏の飛行」は、ノスタルジックな感じで良かったです。ちょっと退屈かな。その退屈感も含めて雰囲気を作っているところもありますねぇ。

最後のアマサワ トキオの「サンギータ」が、今回のⅠ番の収穫でした。これは、凄い。
クマリ、SF、仏教、ヒンズー、なんか不思議なものがごった煮になって、なんともいえない味わいになっています。
あぁ、そうだ。
これ読んでいるときに、あぁ、もしかしたらクマリというのも障害をもった子を生きながらえさせるため、古代に生まれた考え方の1つなのかもしれないと思いました。たしか、日本でも目が見えなかったり、足が不自由だった子を神としてまつることで、村から追放しないようにしていたという話を聞いたことがあります。

大森 望,日下 三蔵,
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東京創元社
発売日 : 2019-08-29

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ザ・コクピット4

敵味方の上にもう1つ高いレイヤーからみている目があって、さらにその上にも目がある。

それはやっぱり、松本 零士がSFをかいている人だからだろうと思います。未来の話でなくても、そういう視点が絶対にある感じがします。

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架カル空ノ音 上

「アンの世界地図」、「きみを死なせないための物語」の吟 鳥子の初期の傑作だそうです。
わたしは、「アン」から後の読者なので、今回が初読み。大幅な加筆と修正がされているそうですが、そこのところはわからないです。

すごく良い。というか、この人はSFの人なのだなぁと改めて思いました。
鳥人間という設定だけではなくて、それならば骨格はこうなっているはずとか、きっと考えてかく人なんですねぇ。
多分、永野 護に近い考え方をする人なんだと思います。

めちゃくちゃ、おもしろい。

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虐殺器官

ゼロ年代の最高傑作……らしい。
そもそも、伊藤 計劃を読むのが初めて……と思ったけれど、「年刊日本SF傑作選」には、入ってますね。
印象、あんまり残ってないです。

重い感じですよねぇ。
悪くないけれど、そんなに凄いかというと、まあ普通な感じがします。それは、平井 和正とかの重苦しさを知っているからかもしれない。平井 和正が重いと書くと、またちょっと違和感があるな。突き抜けていく爽快感も平井 和正にあるし。「虐殺器官」には、それはない感じです。鬱屈した怒りみたいなものが根底にずっと流れ続けています。

なんというか、でも、そういう誰かにマイナスを押しつけて、自分たちをプラスにしていること、そして、精神が壊れても直しちゃって生き続けていることの普通さが地獄で怖い小説でした。