蒼のマハラジャ3
知識がなくても、インドという国のなりたちや、宗教、人種的な複雑さを感じることができるという希有な作品だと思います。
特定の宗教であったり、カーストに密着した話も大切ではありますが、俯瞰的に複雑さが見えるためには、王族という立場(しかも、異邦人のマハラーニ)故なのではないかと思ういます。
もちろん、そのために薄味になっていると感じるところはあるかもしれませんが、エンタメと歴史の問題を上手に絡めて、読んだ人に忘れられないものを残してくれます。
読み返したいと思っていた神坂 智子です。
歴史とのからみが大きい「蒼のマハラジャ」から。
たしか、角川の初マンガ雑誌だった「ASUKA」の初期に連載されていたはず。
「T.E.ロレンス」とかは、まあ、ノンフィクションなのですが、これは、フィクションと歴史が綺麗に融合していて、ものすごく見てきたように自然にお話が動いていく。
いや、はじめて読んだときは、実際にベースになる実話があったのだと思っていました。
まあ、かなり冒険活劇ですが。それでも、このマンガというか、この人のマンガでなければ摂取できない物語としての養分があるなぁと思います。
これから先、このマンガに出てくるある言葉で、わたしは何度も勇気をもらいました。