西原理恵子の人生画力対決2
今回の大御所は、松本 零士と竹宮 惠子。
実は、大御所には、それほどかみついていないです。マンガのなかでも、けっこう良い所が目立ちます。
まあ、神レベルな人たちだから、当然といえば、当然か。
しかし、男子が、松本 零士と永井 豪で出来ているというのは、本当だと思います。
そして、本当に少女マンガ、読んでないなこの人……。竹宮 惠子と萩尾 望都のみわけが、本気でついてない??
今回の大御所は、松本 零士と竹宮 惠子。
実は、大御所には、それほどかみついていないです。マンガのなかでも、けっこう良い所が目立ちます。
まあ、神レベルな人たちだから、当然といえば、当然か。
しかし、男子が、松本 零士と永井 豪で出来ているというのは、本当だと思います。
そして、本当に少女マンガ、読んでないなこの人……。竹宮 惠子と萩尾 望都のみわけが、本気でついてない??
「男おいどん」の原型みたいなお話です。
「男おいどん」との違いは、下宿の人間との人間関係がかかれているところかな。ちょっと、大人向けです。
しかし、基本、「男おいどん」も、「聖凡人伝」も、これも、みんな同じ話です。
孤独は、環境ではなくて、心の状態なので、何者かになれるまで彼らが満たされることはない。そして、何者かになっていても、自分で納得しない限り、満たされない。
その心というか、恨みをずっと忘れないところが、松本 零士の凄いところです。
確実に、わたしの何割かも、松本 零士で出来ています。
宇宙ものや、四畳半ものは、ものすごく好きなのですが、昆虫ものは、イマイチと思っていたのですが、けっこう、楽しく読めました。
というか、この人のなかでは、宇宙も、四畳半も、昆虫世界も、全部つながっているんだなぁ。
「時の輪」の考え方や、「対立する存在の上にさらに存在する上位存在」という、けっこう最新作の「銀河鉄道999」にでてくるテーマが、言葉はこのままではないのですが、ほぼ、そのままのテーマとして出てきていて、感動します。
それを「マンネリ」ととるか、「極めている」ととるかは、受け取る人次第。
でも、テーマとしては、これだけの時間を耐えうる、永遠のテーマなんだなぁと感心します。
最近、藤子・F・不二雄とかを読んでいて、また、松本 零士とかを読んでいて、疑問に思っていたことが、
「赤塚 不二雄とか、江口 寿史とか、ギャグマンガ家たちは、なんでつぶれていったのか?」
ということだったのです。
藤子・F・不二雄や、松本 零士は、永遠に同じことを繰り返していられるのに、どうして、赤塚 不二雄や、江口 寿史は、続けられなかったのか。
その疑問というか、前者と後者の間にある溝がなんなのかが、この本を読むことで、ちょっとだけ、わかった気がしました。
ものすごくとんがったところを目指すと、どんどんとんがり続けてしまうというおそろしい罠があるようです。
でも、笑いって難しいですね。
最後の笑いの考察も、今まで自分が考えたこともなかったようなことでした。
そうして、笑いについて考えているものの顔は、笑っていないという……。