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キングダム39

戦場、そして、宮廷で戦いは続いていきます。
始皇帝がこれからどういう政治をしていくのかをなんとなく歴史から知っている身としては、どうこれを史実まで持っていくのだろうかとドキドキします。

まあ、呂不韋が言ってることもかなり今でも正しいな。

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奇子1 手塚治虫文庫全集

なんか、蔵の中で育った色白の子というイメージしかなくて、こんな政治がからんでくる話だったのは、まったく覚えていませんでした。
手塚 治虫のグロテスクなところと、色っぽいところ、硬派なところが、うまくちょうど良い具合にブレンドされていると思います。

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疾風の勇人1

日本が、元気で上向きを信じていられた時代。
読みながら、でも、なんでそれを信じていられたのかは謎だなぁと。

良い政治があったから、信じられたわけでもないだろう。
多分、舵取りを誤ってれば、偉いことになったのは確かだろうし、それなりの志をもっていたことも確かだけれど。そして、多分、それと同じぐらい野望も持っていて、それはそれで、悪いことではないのではないかと思うのだが。
どうしていても、繁栄していたとはいえないとは思う。

それにしても、あの敗戦の後、なんでそれでも気力がある人が多かったのかと不思議です。
今との違いは、なんなんだろう?

それとも、今の時代も、もう何年もたてば、懐かしく「元気な時代だった」と振り返られることがあるのかなぁ。

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火垂るの墓 ジブリの教科書4

不思議だ。
「トトロ」で語られる言葉は、全部いらない言葉に聞こえるのに、「火垂るの墓」で語られる言葉は、1つ1つが重くて、何かを伝えようとしていると感じられる。

どっちの作品が、優れているとは言えないと思うのだけど、「トトロ」は語られることを拒否する物語で、「火垂る」は語りを誘発する物語であるようだ。

そこが、宮崎 駿と高畑 勲という2人の天才の、違いなのかも。

信用できないと思っている妹尾河童の語る野坂のエピソードさえ、ちゃんと聞こえてくる。
そして、野坂本人にすら、語らせる力が、この映画にはあったのだろう。

そして、そこまでの作品であるにもかかわらず、監督の高畑自身の欲望は、深く深く、物語のなかに、原作の中に隠されている。

大塚さんの話は、楽しいのだけども、最近のいつものように、ちょっと自分の政治的な思想に寄せて考えすぎだ。
自分の政治的な主張を強化するためだけに「作品」があるのだとしたら、それはつまんないことだと思う。
それから、多くが宮崎との対比で高畑が作った的なことを書いているけれど、どうも、鈴木 敏夫の話なんかを聞いていると、相手の作品を気にしているのは宮崎の方で、もし本当に対比させて作ったのだとすれば、それは、「火垂る」に対比させて「トトロ」が作られているということだと思う。

おそらく、それ以前の宮崎作品への高畑からのメッセージというのはあると思うけど、多分、「トトロ」の表現の細部を気にして「火垂る」が作られた訳ではないだろう。

もちろん、この題材を選ぶ時点で、「トトロ」との対比ということは意識されただろうし、宮崎が自分のいなところで、なにをどんな風にかくのか、ある程度は、高畑は知っていたし想像しただろうけども。
多分、高畑からの直接のメッセージは、「天空の城ラピュタ」と「かぐや姫の物語」が対応しているみたいに、ものすごく長いスパンのもののような気がします。

歴史に残る映画です。
見たら、トラウマも残るけど。

けど、その棘を心に突き立てたまま、ぼくたちは活きていく。

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シビライゼーション

シビライぜーション
9月20日。9月に入ってはじめての湖畔のゲーム会でした。

メンバーは、いつもの3人です。

まず、最初のゲームは、シビライゼーション。2回目。
前回から、そんなに時間はたっていないけれど、けっこう細かいルールは多くて忘れていたりします。
特に、前回間違えていた戦闘ルールを念入りに。負けちゃったカードは、手札の中から廃棄される。前回は、部隊は廃棄されていたのですが、カードは廃棄されなかったので、強いカードも弱いカードも、永遠に購入したときの運のままでそのプレーヤーに残り続けたのでした。

「前回、使っていない国をシャッフルして担当国を決めましょう。ただ、1国だけ、明らかに軍事中心の国があります」

ということで、国のカードを裏向きにドロー。

「あぁ、軍事だ」

見た瞬間に分かりました。ドイツ。
ドイツの指導者はビスマルク。うーん?ビスマルクって、指導者なのか?ただの軍人では?というか、戦艦の名前?
今、調べたら、ドイツ統一の中心人物、鉄血宰相だそうです。
特殊能力は、軍体系の技術カードを出したときに、そのカードと関わりのある兵力カードをただで手に入れることができます。
軍事力を上げると、自動で兵隊が増えるというまさに、戦闘のための能力です。

でこねぇさんは、エジプトでクレオパトラ。
はじめっから、古代の文化遺産を持っていて、しかも、ターンに1回、技術カードによって解放されている建物を1アクション使ってただで1個建てられる…だったかな。
古代の文化遺産は、前回と同じく戦闘中は人の手札をオープンにするという能力を持つやつ。アポロン神殿だったかな?

和邇之児さんは、中国で則天武后。
中国は、(多分)万里の長城があるので、はじめから首都の防御力が、強いという特徴を持っています。

今回も、3人戦です。3人だとちょっとマップが非対称な形になります。前回は、他の2国から遠い場所は、わたしが担当しましたが、今回は、でこねぇさんが担当。

まあまずは、未知なる世界に出て行って、地形を確定しなければならないわけですが……。
ドイツの初期値地形ですが、出口が1つしかない。周り、河というか、海というか、水の地形ばかりです。
で、めくったら、それも、かなり水で分断されている地形です。

うわー。どこに行くにも、けっこう遠回りをしなければならない。陸の上を通行できる能力が必要そうです。そして地形が水場ばっかりなので、「港」を作っていくべきかなぁ。あと、軍事ということで、それらのカードを出していく。

でこねぇさんは、ちょっと他のプレーヤーより遠いところからスタートなので、余裕をもって自分の周りを探査していく感じかな。
前回の経験から、村にはウランとか、けっこうレアな資源が眠っているはず。

「村襲います」

今回も、いきなり戦闘の火ぶたを切るでこねぇさん。
でも、今、村の戦闘部隊と、レベル1の自分の軍隊は、ほぼ同じ強さです。でこねぇさんは、2部隊で村に入りましたが、そもそもの戦闘カード自体が初期の3枚です。
カード引きの数も同じ。レベルも同じ。
まぁ、相手の手札を全部オープンさせるという特殊能力はあるのですが……。オープンにして見たところで、相手が自分より強ければ、見ても意味があまりないという……。

負けました。
戦闘カードが2枚減ります。1部隊減ります。戦闘カードが1枚だけ。いきなり、軍事的に劣勢に陥るでこねぇさん。

もう、あそこに攻めて行ったら勝てるんとちゃう?
まあ、首都の防御力というのはなかなかバカにならない感じでもあるのですが。

和邇之児さんは、文化カードで、わたしの港を消滅させたり、

「文化カードって、手札の上限が2枚だから、使っておかないと無駄になるからしかたないんですって」
「ふーん、そういうことするんだ(ジト)」

でこねぇさんの弱体化した部隊に襲いかかったり。いろいろ恨みを買っていました(笑)

うーん。今回もなんか地形が文化的ではないので、目指すのは、技術的勝利か、経済的勝利か、軍事的勝利ですなぁ。

取りあえずは、軍事的勝利と経済的勝利の両方をを目指せる感じで。

レベル1の技術は、まずは「航海術」で海を移動できるようにして「港」を解放。「騎乗」で3マスに動ける様に。あと、「法律」。これは、戦闘に勝利するとコインが貰える。これで村を襲って、コインを集めていく感じです。戦闘能力をあげるということで、「金属加工業」。鉄を払えば攻撃力をプラス2できます。

レベル2の技術は、軍隊を強化。「民主主義」を取って歩兵のレベルを2に。これは、商業点を払うとコイントークンがもらえるので、経済的勝利の面もにらむことができます。「数学」を取って砲兵もレベル2に。「君主政治」も取って、これで、でこねぇさんの文化遺産の能力を攻撃前に陳腐化する予定です。

政治形態は、レベル1でとった「共和制」から、商業点を得やすい「民主主義」に。ただし、「民主主義」は、他のプレーヤーの都市に攻撃することができませんので、攻撃態勢が整ったら、他の政治形態に変えなければなりません。

軍事的勝利を目指すならば、攻撃力もあり、移動力も6という「飛行機」が合った方がいいよねぇ。ということで、レベル4の技術では、「飛行機」をつくりたい。
問題は、レベル3の技術。まあ、「騎兵」は弱いので、「騎兵」は上げておきたい。そして、是か力を一斉に出したいので、「生物学」を取ってスタックできる部隊の数を5にしておきます。これは、戦闘中に部隊全回復という効果もあります。

でこねぇさん、和邇之児さんともに、順調に2つ目の都市をつくって進めていきますが、わたしは、首都と1都市のみでプレイ。
このあたりで、「技術」カードのコイントークンを集めるカードを全部建てて、そこに全部コインを載せても、15個も集まらないことが判明。
どうやら、他に「文化イベント」のカードなんかでコイントークンを手に入れないと、経済的勝利というのは、あり得ない。
わがドイツは、文化的な要素は……まるでない(笑)
まあ、「技術」カードは、けっこうきれいに積み上がっています。何度が「技術」カードを出すのをしゃがんでいるために他の2人に比べると数は少ないのですが、ピラミッドの形にするには一番効率の良い出し方をしています。

そして、村を襲うと、

「うぉ、きた」

「あれ、きっとウランとちゃうん!!」

はい。ウラン来ました。
えー、レベル4の技術は、「飛行機」よりも「原子理論」なんだろうか?
でも、都市が他のプレーヤーよりすくないので、各都市アクションが倍というのは、そんなにおいしくないなぁ。
そして、これでは、「首都」を攻撃できない……。

都市なんか目もくれずに、一気に首都を落としたいよなぁ。
ということで、やっぱりレベル4の技術は「飛行機」がいいなぁ。

こうやって、着々と軍事力を上げている間、でこねぇさんは、危険を感じて、防御力をあげようとします。
都市、首都の両方ともを防御するために、「士官学校」を建てたり。
「城壁」も建てたいし、カードも強化したい。部隊も作りたい。防御のためには、やることはいっぱいあるのですが、やれることは限られているのです。

その点、はじめから、「歩兵」を2枚多くもっていたり、部隊をレベルアップしたり、新しい部隊を解放するたびに、関係する部隊カードを1枚ずつ自分の部隊に追加できるというのうりょくは、手数を省略してくれています。

「さて、ドイツは民主主義から、無政府状態に入ります」

「ヤル気や。でこねぇさん、もう来るよ」

和邇之児さん、それ、ナイショ(笑)

防御をさらに固めるでこねぇさん。

しまった。無政府状態になるのが、1ターン早かった。このターンに「飛行機」の技術カードを出した後で、次のターンに無政府状態になって、移動攻撃をしかけたらよかった。
いらん警戒をさせて、防御を固める暇を与えてしまった。

で、次のターンの移動フェイズ。

「あっ」

でこねぇさんの「古代遺跡」を陳腐化するのを忘れていました。わたし、攻めていったら手札オープンでの戦闘になります。
まあでも、行こうか?

「5部隊で、エジプトに攻め込みます」

部隊が首都を守っていなかったので、引ける「部隊」カードの数の差が圧倒的に違いました。

9月20日。
エジプト、ドイツに征服される。

軍事的勝利でした。