夢の果て5 Pシリーズ13 夢の果てシリーズ5
この世界の仕組みが、だいぶ見えてくる5巻目。
地上のこと、L7のことなど、けっこう重要な世界の設定がでてきます。
うーん、誰も地上を探査していないのは不自然だろうとか、そういうところもあるのですが、まあ、人口が減ったりしていたら、なかなかそこまで手がまわらないかもしれません。
↑ 本当に、、地上が安全かどうかも、まだ、わかっていないしねぇ。
あとのPシリーズの主人公たちが、けっこう出てくる3巻目。
こうやって見返してみると、緻密にそれぞれの人の関係全体をつくってからかきはじめたというよりも、やっぱりかいた順に話が膨らんでいった感じかなぁ。ロト氏とかも、「砂漠シリーズ」で見るのと比べると、そこまでの人とは思えない。
まあ、「夢の果てシリーズ」の中で見えている部分というのと、「砂漠シリーズ」で見えている部分は別なので、それはそれで、うまく機能している感じです。
うーん、今回のこのシリーズって、割とお話が時代順にならんでいる感じなのかな。でも、こういう編集の仕方をすると、物語が追加されたとき後半、時系列がバラバラになると思うんですよねぇ。例えば、「L7」とかは、まだかかれていないけど、おそらく「夢の果て」よりも前の時代の話になると思うし。
だから、この手の本は、かかれた順に並んでいる方がいいなぁと思っています。
まあ、売れなければ続かないので、売れそうな有名なのを前にもっていくというのもアリなんですが。
はじめて読んだ「Pシリーズ」は、多分、これです。
この頃のwingsは、ものすごくいい雑誌だったなぁと思います。あっというまに、どんどん路線変更されて行ってしまいましたが。物語として、硬派な作品が多かったし、少年マンガでも少女マンガでもない、他の雑誌では読めないマンガが載っていた印象でした。
今のところ、このお話がPシリーズの最大のハブになっていて、他のお話をつなげているところもありますね。
原点にして、最重要作。
まあ、トランプ計画のパスワード、あれではダメだろうとか、さすがに思うことはあるけれど。
今読んでも、古くもなっていないし充分に面白いです。