ゆうやみ特攻隊4
黒首島編。
ホラーというよりは、アクション要素が強くなってきた感じです。
まあ、「でろでろ」を期待して読んでいたら、いつの間にか「ミスミソウ」になっていたという怖さはありますよねぇ。
どんどん強くなる主人公達に、理由はあるのかというと、勢いという感じもしますが、まあそれは、少年マンガの王道です。
このあと、日常に戻れないんじゃないかというのが、若干の心配ですねぇ。
短編集。今回のテーマは、魔術。
オマージュ元である「チャールズ・ウォードの事件」自体、それほどクトゥルー神話らしさがあるわけではないので、それぞれの物語も、ものすごくクトゥルー神話っぽい感じはしないかも。まあ、匂わす遊びがクトゥルー神話的だとすると、クトゥルー神話っぽいか?
魔術師は、ちょっとしたヒーロー的な側面もあって、それぞれ、おもしろかったです。
「ダッチ・シュルツの奇妙な事件」は、朝松 健らしい、歴史と絡んだお話です。ちょっと、ハードボイルドで格好いい。
「青の血脈」は、今回の3つの物語のうちで、1番好みです。基本やっぱり、自分がホラーよりも、ヒーローものが好きなんだなぁとよくわかります。
「妖術の螺旋」は、1番ホラーっぽい感じて漉かねぇ。まあそれでも、ラストにヒーローでてきて、ちょっと笑ってしまった。まあ、好きですけどねぇ。日本的だなぁ。
クトゥルー・ミュトス・ファイルズでは、初短編集ですね。
菊地 秀行の「軍針」は、いつもやつ。でも、マンガ版しかしらないので、十月 真紀って、そんなに凄い人でしたっけ。なんか、のほほん系の人のような印象しかないです。
まあ、小説版とマンガ版では、別人なのかもしれませんが。
「ウィップアーウィルの啼き声」は、ところどころ怖いんだけど、説明しすぎなところでちょっと素に戻ってしまう。でも、説明ないとわけわからないし、小説でホラーって、難しいなぁ。
ゲームブックは、前自分が選んだ選択肢というのをまったく覚えていないので、過去の選択(を覚えておくこと)によって変化する物語は、ダメだと思いました。ダメなのは、わたしの記憶力です。
実は、ゲームブック、そんなにおもしろいと思った事がないかも。