物語のエッジ

永野護,読書

ファイブスター物語15

13巻から、まだまだ一気読みの15巻目。

この人のマンガを読んでいると、お話の作り方って本当にいろいろあるなぁと感動すら覚えてしまいます。

こんだけ、お話がアッチコッチとんだら、支離滅裂になると思うのですが、ちゃんと、1つのエピソードごとに山場があって、それが伝わるつくりになっている。

特に、「ONE PIECE」なんかと比べてしまうのですが、あっちは、ものすごく時間をかけて山場を作っていくのに比べて、こっちは少しずつの山場の繰り返しなのに、同じように大きな山場も感じさせられてしまいます。

おいしいところだけをかじってかいているという面もあるとはおもうのですが、逆にいうと、それだけおいしい場面を切り取る能力があるということなんですよねぇ。
そして、登場人物、すべてが魅力的なんですよ。なんだろう、男も女も、このかわいさは!!崩れてかわいいのだが、なんとも、なっとくいく崩れ方をしているというか。ヒュードラー博士も、かわいいしなぁ。

もちろん、いろんな物語の歴史があって、そこを本歌取りしているからこそわかる感動というのもたくさんあるとは思うのですが。そういう意味でも、物語の先端という感じがします。