アベンジャーズ ハルク・ウェーブ!
時代があっちこっちに飛ぶ感じのアベンジャーズの作品集。
ハルク・ウェーブでハルクが大挙して押し寄せてくるのは、確かに圧巻。
そして、ハルクは、かわいそうですねぇ。
しかし、お前ら、やっぱりもうちょっと話し合えよ。という感じはあります。
まぁ、そこがおもしろいんですけどね。
実は、「マーヴルズ」は、持ってます。
まあでも、これは、「マーベルズ」なので(笑)
マーベルか、マーヴェルか、マーヴルかというのは、難しい問題ですが……。
昔は、「X-MEN」と「スパイダーマン」以外は割とどうでもよかったわたしが、その他のマーベルのヒーローを追いかけるようになったのは、この物語が大きいです。
でも、これと同じくロスが書いた、DCヒーローの方のやつは、あんまりピンとこなくて、今でも、DCヒーローはダメだという。「ウィッチメン」は、DCヒーローかもしれませんが、はぐれたものだしねぇ。
これは、本当に世界と時代と個人史が、ものすごく上手に絡み合っているんですよ。
わたしが、MJよりもグウェン・ステーシーが好きなのも、多分、この本のせいです。
重い話でした。
最初っから、主人公、追い詰められて、かなり精神的にいっちゃっています。
デアデビル自体が、元々そういうトーンなのかなぁ。
そして、一応はハッピーエンドみたいになっていますが、この終わり方って、まだ、キングピンに弱点を押さえられたままな感じがするんですが。
小学館プロダクションが、アメコミをバリパリ出しているとき、読んで衝撃うけた1冊です。
DCとマーヴルの2大レーベルが主に翻訳されていたのですが、「X-MEN」とかマーヴルのシリーズにははまったのですが、「スーパーマン」や「バットマン」などDCのシリーズにはあんまりひかれなかったのです。
まあ、マーヴルの方は、けっこうたくさん刊行されていたのに、DCの方はあんまり続きが出ていなかったような感じだったので、人気も、そうだったのではないかと思います。
で、そんななかで、いろいろ買ったDCのアメコミのなかで、唯一、「これはいい」ということで、ずっと持ち続けていたのが、この「WATCHMEN」でした。1
東西の対立、核の恐怖、世紀末の雰囲気がものすごくする時代の物語です。矢野 健太郎が、「ケイオス・シーカー」のシリーズで書いたように、人間は「のど元過ぎて熱さを忘れて」しまっただけで、恐怖はずっと、となりにあり続けています。それを思い出させてくれる物語です。
今読んでも、充分におもしろいし、読み応えがあります。
まあ、前読んだときから、数年たっているので、かなーり、細かいところは忘れていました。
事件の黒幕とか……すっかり、わすれておりました。
今回、この名作が、映画化の記念としてまた刊行されて、新しい読者の手に渡るというのは、とても喜ばしいことです。
映画も見てきたので、その感想もそのうち書きますが、そりゃ、この濃厚な密度のストーリーを楽しみたいと思ったら、原作ですよ。