シギラの月
えーと、はっきりいっておもしろいか、おもしろくないかという、おもしろくない方に傾く話なのですが、なんともいえない不思議な味わいがあるお話でした。
それは、この物語のなかの時間の流れ方と、その時間の流れの中で生きている人たちの感覚です。
以下は、まあ話を読めば、読者にはすぐに気がつくことのような気もしますが、ネタバレありということで。
えーと、はっきりいっておもしろいか、おもしろくないかという、おもしろくない方に傾く話なのですが、なんともいえない不思議な味わいがあるお話でした。
それは、この物語のなかの時間の流れ方と、その時間の流れの中で生きている人たちの感覚です。
以下は、まあ話を読めば、読者にはすぐに気がつくことのような気もしますが、ネタバレありということで。
完結です。
ソード・ワールドも、2.0になり、フォーセリアのサーガは、これからどんどん完結にむかっていくようです。
そうすると、ケイオスランドや、イーストエンドは、どうなるんだろう?まあ、まだ語りはじめられていないイーストエンドはともかくとして、ケイラスランドの物語については、ちゃんと続けて語られてほしいものです。
なんていうか、スパーク、逞しくなったねぇというのが、今回の感想です。
ロードス島戦記のリプレイの3巻目ではじめてスパークに出会ったときは、こんなに大きなキャラクターになるとは思っていませんでした。
ラストちかくのページの美樹本 晴彦のイラストでも、そのたくましさは感じられました。
ロードス島のお話の中では、「ロードス島伝説」が実は1番好きだったのですが、今回、この「新ロードス島戦記」も、かなり好きです。
とくに、いつもお話の終わりで、一件落着かと思うと不幸が押し寄せてきて引くという展開が、なかなか、魅力的でした。
邪悪の存在を認めて、それをある程度は受け入れていくという、このマーモの考え方は、ただただ否定していくよりも、大切な考え方だと思います。
「アイアンマン」、見てきました~!!
「インクレディブル・ハルク」と同じ高槻の映画館で見てきたのですが、今回は、お客さんもソコソコでした。
なんで、日本の映画会社は 、「ハルク」は入れて、「アイアンマン」は入れないなんて判断をしたんだか……。まあ、前回のハルクは、出来は無茶苦茶だったけど、それなりに売れたみたいなので……。しかし、だからこそ、余計に悪いという判断はしなかったんだろうか……。
まあ、それはおいといて。
鉄男さんですよ。数あるマーヴルのヒーローの中でも、特に映画化しにくいだろうと思っていた、鉄男さんの映画化!!
もう、本当にイメージ通りでした!!
といいつつ、実は、「アイアンマン」は、あんまり日本に紹介されていないので、実際にはよく知らないという(笑)
昔、「マーヴルクロス」に載っていた情報ぐらいしか知らないんです。でも、けっこうイメージは、自分の中で広がっていました。
トニー・スタークは、傲慢な社長とか……けっこう、ステレオタイプなので、イメージしやすいというのはあると思いますが。
スタークは、傲慢なのですが、どこか憎めないところがある男でした。
で、軍需産業のトップなのですが、ある時、自分の兵器が敵方のテロにも使われていることを知り、しかも、そのせいで自分が傷つき、反省して、軍需産業から手をひこうします。
まあ、アメリカ(正義)が兵器を使っている分にはかまわないのだけれど、テロリスト(悪)が使うのは許せなかったという。このあたりの単純化のしかたは、かなり危ない部分もあるのですが……。
で、会社は軍需産業から手をひかせるようにして、自分は閉じこもってなにを作っていたかというと、個人用の万能兵器を作っていたという(笑)
これがまあ、自分は鋼鉄の下に守られながら、圧倒的な火力で敵を制圧するという……。おっさん、おっさん、なにを反省したのだ(笑)
しかも、このプロトタイプは、テロリストに捕まっている間に、テロリストの監視下で密かに作っていたという(笑)
社長さん、すごいのは経営手腕だけではないです。コンピュータでの設計から、ビス巻き、ハンダ付けまで、なんでも自分でしちゃいます。
このあたり、ヘンチャーな会社の社長というイメージなのですが、確かあんた、2代目か、3代目のドラ息子だったのではて。
てな感じで、まあ、ツッコミどころはやっぱり満載なのですが……(特に、テロを単純な悪としてしまうかき方と、暴力装置だけで単純に物事を解決してしまうところは、物語としておもしろいだけに危険が伴うのですが)、そのあたりは、すべて、物語としての快感を優先したのだと思います。
だから、ものすごく、わかりやすくて、楽しい映画なのです。
それから、インクレディブル・ハルク のときも書いたと思うけど、ファンを喜ばす小技が、今回も効いています。
敵の銃弾をうけて、脱げにくくなったパワードスーツとか、
「あいつは、洞穴の中で作ったんだぞ!!」
とか。
あと、装着のシーンも、かっこいいです。
あんなパワードスーツが、おいてあったら、多分、3秒ぐらい迷って、すぐに身に付けようとすると思います、わたしは。
あと、シールドの名前が出来るところとかは、思わず一緒に、
「シールド!!」
と言っていまいましたよ(笑)
もちろん、エンドタイトル後の最後のシーンのニック・フューリーもですねぇ。
ねぇさんは、
「セキュリティは、どうなっているの!!」
と言っていましたが、ニックの正体を知っているぼくたちは、シールドならそれぐらいの力はあるかも……って、思ってしまいますよねぇ(笑)
日本語版では、エンドタイトルに入る前に、
「続きがあります」
と出ていて、ちょっと、なんでそんなことをワザワザと思ったりしましたが。
多分、次に映画になる「アベンジャーズ」は、アイアンマンと同じようにあまり日本では有名な方ではないので、それを紹介するための伏線として、わざわざ、あの「続きがあります」をいれたんだと思います。
でも、確かに、この「アイアンマン」の出来だったら、次、見に行ってみようかなあと思ってもらえます。
2011年公開だそうで、楽しみだ。