ボーナンザ
これを
「やりたい。やりたい。どうしても、やりたい」
といリクエストがあったのですよ。
この熱烈なリクエストしているのは、小学2年生の子だから、衝撃的です。
ゲームの説明書によると、このゲーム12歳からです。
小学2年生というと8歳ぐらい。
さすが、ゲームファミリーの子どもさんです。
「メンバーは、どうするの?」
「あたし、おっちゃん、おばちゃん、お父さん」
おばちゃん……よそのお母さんですが、その人も一緒にするんや。
でもまだ問題が。
「あのお母さん、このゲーム知らはらへんと思うけど、おっちゃんはこのゲーム知ってるけど、人に教える自信がないぞ」
威張って言うことではありません。まあでも、ちゃんと言っとかなくて後々不幸になるのは悲しいですから。
「お父さんが、教えてくれるから大丈夫」
そこまで言うなら、遊びましょう。
お父さん、インストよろしくお願いします(笑)
ということで、ゲームスタートです。
「ボーナンザ」は、いろいろな種類のお豆の絵のかかれたカードを使うカードゲームです。
交渉ゲームといわれるゲームで、自分のカードを人にあげたり、人とカードを上手に交換したりしないとなかなか勝てないゲームです。
交渉というのは、人のほしいものを察知し、そして自分の利益を考えて、相手も自分も納得するような条件を考えなければなりません。
だから、ゲームとしては、かなり高度だと思います。
でも、これこそ、テレビゲームにない部分で、実際に人間同士でゲームをやっている醍醐味です。
わたしは、人にブラフかけるのと同じぐらいボーナンザの交渉が大好きです。
でも、2年生に人生の甘いも辛いも知り尽くした大人たちと交渉していく力なんて、あると思います?
ぼくですら、この子の4倍近く生きてきているわけです。
もう、大人3人の間にはさまれれば、チョイですよ。チョイ。
「きみなんで、6豆とか、8豆とか、えらい効率いい豆そろってるなー」
「ちょうまって、また収穫ですか?しかも、4ターラー?」
あれよあれよという間に、2年生の前には、お金の山が(笑)
「すごいなぁ、どんどんお金貯まっていくやん」
「それはね、ちゃんと人にもあげているからだよ。人に『ハイッ』ってやさしくしてあげたら、ちゃんと人からも『ハイッ』てもらえるんだよ。
あいても、自分も、うれしい気持ちがいいんだよー」
おお、それって、交渉の極意かも。
わたしの記憶がたしかなら、トップはもちろん2年生の子だったのですが、たしか20ターラー、いや、25ターラー以上やったかも。見たこともない大金が、この子の前に並んでおりました。
こ、子どもって、すごい。