魅入られた人々

読書,飲茶

哲学的な何か、あと数学とか

けっこう算数、数学、得意だったんですよ。
といっても、理解できるのは、高校の数学まででしたが。

でも、今までわからなかったことが、すーーっと理解できたときの一瞬というのは、数学の他の学問にはない快感だったなあと、この本を読みながら思い出しました。

今回は、フェルマーの最終定理を巡る数学者たちの物語です。
それが、なんの役にたつのか、何を示しているのかはわからない、1つの数学的な仮定を、魅入られたように追求し、それ故に、すべてを失っていく人々。

なんで人間は、こんなに、できないことをできるようになりたいと、知らないことを知りたいと思うのでしょう。
それは、業のような気もしますが、だから、人間ってすごいのだとも思います。

最終章は、思わず涙が出てきます。

なんの涙やこれは!

と自分で、ちょっとビックリした。