ルーナのしゃべり方は、イメージ通りでした

ハリー・ポッター,映画

ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団

「ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団」の映画を見てきました。

今回、はじめて原作を先に読んでからの映画鑑賞でした。
きっと、だからだと思いますが、

原作の方がおもしろい!!

という思いが、どうしても先にたってしまいますね。

原作は、上下全2巻。
でも、読んでてちっとも長い感じがしなかった物語でした。というか、その分量の中に、ぎっしり大事な物語がつまっているという感じです。
それを2時間少しでまとめるのですから……。

ということで、映画の方は、もうストーリーを追いかけるだけで、精一杯といった感じです。メインだけ追っかけてディテールがすっとばされている感じです。
でも、ハリー・ポッターのシリーズというのは、ディテールの積み重ねで、魔法学校の世界をリアルに浮き上がらせるという部分が大きいので、そのあたりは難しいところです。

まあでも、この「省略しすぎやろう!」という感想は、原作を読んでいるせいで出てくる物であるので、もし原作を読んでいなかったら、それなりにスピーディーな映画と感じられたかもしれません。

あと、ダンブルアが、活躍するのですが、俳優かわったのは、やっぱり痛かった気がします。
今のダンブルドアは、若干、わたしのイメージよりも若くて、くすんだ感じがするのですね。リチャード・ハリスの方がよかった……。

ルーナは、もっと変な子な印象があります。でも、それは、変なシーンが省略されていたからで、イメージは、けっこうイメージ通りです。
なによりも、あのしゃべり方、声の出し方は、ルーナのイメージ通りでした。

さて、では以下、「省略しすぎやろう!」な、ツッコミどころです。
原作と映画を両方見た人だけおすすみください。

巨人と心を通じ合わすシーンは、この物語の1番感動的なシーンです。
……、最初から、けっこう心が通じ合ってました……。

最後の決戦に向かうハリーと仲間たち。
そのなかに、ハーマイオニーとルーナと、あと女の子が1人……誰だこりゃ?
……ジニーでした。
今回、彼女の活躍する場面は、まるでナシ。

そういえば、ウィーズリー家の優秀なお兄ちゃんはどうした?

あと、退学した2人の行方は?

クディッチのクの字もなし。
多分、早々にアンブリッチによって禁止されたんでしょう。
「ウィーズリーこそ我が王者」聞きたかった……。
というか、今回、ロン、活躍の場面なし?

思春期に向かう少年たち。
「チョウは、あなたにメロメロね」
い、いつの間に(笑)

そして、裏切ったということで、チョウをあっさり見切ってしまう主人公。ヒデエ(爆)
そして、最後、ちょっとルーナにちょっかいかけようとしてた?そして、相手にされていなかった?

前から思ってたけど、ネビル、でかくなりすぎ(笑)でも、これはこれで、子どもの成長って思いもよらないので楽しいのでいいです。
でも、彼がドジなところとか、気が弱いところとか、それでいて、両親を誇りに思っていて、でも、両親のことは友だちに知られたくない……そんな複雑なところは、一切、カットでした。

なんで、トレローニーが、学園にいることをずっと許されたかというのも、謎のまま。不適格教員を追い出すアンブリッチは、実は正義の味方?
あと、ミネルヴァの活躍する場面が……。

えーと、この「不死鳥の騎士団」の1番大事なところになると思う、ハリーのパパとスネイプの関係ですが、これは、しっかりと映画の中でもかかれていて、感心しました。
そうだよね。それをかかなきゃ、主人公の精神的な成長にはつながらないよね……でも、その後、ハリーがそのことで悩むシーンも、なんのフォローもなく、

おい、スルーかよ!!

うーん、もったいない。
映画だけを見た人は、絶対に原作を読んで欲しいです。