<銀の匙>の国語授業
100歳の授業。
どんなんだろうなぁと思います。
その100年を本当に、好きに生きてきたんだなぁということがよく分かります。
でも、教え子が自分より先に亡くなっていくというのは、けっこうたまらなくさびしいものがあるよなぁと思います。
そして、今も昔も変わらず、マスコミは、はじめから自分で決めたストーリーで報道するというのがよくわかる一冊だ。
人間、自分の大好きなことをして一生過ごせれば、それが1番です。
そういう人生を過ごすために、がんばろう。
まぁ、「東大合格率日本一」っていうのがあって、そこから導かれて、ものすごく外側から書かれた本だから、こんな感じなんだろうなぁ。
失敗には理由があるけど、成功にはたいした理由はないというのは、この手の本を読むときに、いつも心にとめておかなければならないことです。
もちろん、そこからなにも学ぶなという意味ではないけれど。
この物語の中での1番の奇跡は、エチ先生に、自由に精一杯やれる環境があり続けたということですよねぇ。学校では、昔から、「教科書教えろ問題」っていうのがありますから。
確か、裁判にもなったような気がします。
その環境をつくって維持していくことも、もちろん、その人の徳であったりするのですが……。でも、その維持や、理解してもらうことにあまりにもエネルギーを使ってしまうと、肝心の所にエネルギーを費やせなかったりします。
目先のことしか見えないのは悲しい。
それは、自分にも戒めておこう。