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1分間勉強法 本当に頭がよくなる

これ読むと、正しい詐欺のしかたがよくわかります。
構造的には、昔にはやった「ノストラダムスの大予言」と同じです。

ものすごく前半で調子良いこと言って、あおって、あおって、後半、ちょっと情報をだす。正しい情報と、確かめにくい情報。
そこには、ちょびっとだけ、実は前半おあっていたことで本当のことは、ちょっとしかないんだよなんてことも書いてある。

「前半はあおってただけだから、真に受けちゃダメじゃん……。良く読まなかった自己責任だよ……」

みたいな。
でも、読者が知りたいのは、あおっている部分で、そこに読者が食いついているのは、もちろん作者は自覚的。

で、この本の正しい情報っていのうは、「自分の能力で解決できないことは、1分間では勉強できない」という、ほぼこの本を手に取った人の希望を打ち消す事実(まぁ、そりゃそうだ)。
だから、要するに、頭の中に「犬」とか「1+1=2」なみに定着していないことは、1分間で読んでも理解できるわけがない。

で、確かめにくい方は、本を1000冊「買って」読めみたいな……。「買って」が重要で、これ、図書館で借りたり、本屋で立ち読みではダメなんですよ。1冊1分で読めるはずなのに(笑)

要するに、

  1. まず、学習したいことをしっかり理解して
  2. ノートにまとめて
  3. 何回も、復習しましょうね

てなことなんです。

いや、まっとうなこと書いてるじゃないか……。
というか、なら、前半、いらんやんみたいな。

作者がこの方法でうまくいったというのが本当ならば、多分、この人前半で、自分は無茶苦茶無理な勉強をしたと否定的に書いていたけれど、その無茶な勉強の努力が実っただけなのではないかと思います。

いや、努力が実ったのなら、それはそれでいいのだけれど、その努力の部分をわざと隠して、ハウツーとして売るのは、詐欺だろうと思います。

でも、この本の巧妙なところは、「ちゃんと、ぼくが努力したってことは書いてあるでしょ」というところですね。
電話料金0円、でも、適応には細かい条件がありますと、メチャクチャ小さい字で注意書きがしてある。アレと同じ手口です。

だから、これから、人を騙して金儲けしようと思う人には、けっこうサンプルとして参考になるような気がします。

今、並行して、岡田 斗司夫の本を読んでいますが、あっちの方が、志がはるかに高いです。
だめだこりゃ。

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16歳の教科書 なぜ学び、なにを学ぶのか ドラゴン桜公式副読本

うーん、自分が16歳ではないからなぁ。
あんまり切実ではないかも。

これって、どれもそれなりに納得はいく話なんですが、「成功者自分」という事例だから、必ずしも、万人がこれをやって成功するとは限らないという落とし穴はありますよね。
まあ、どんなハウツー本でもそうなんですが。

夢よりもクレジットという話も、わかる気がするけど、あこがれや夢があるから、クレジットもためようという気になる部分もあって、効率を考えると、やっぱり夢はあった方がいい気がしたりもします。

まあ、単純に、経験値あげが楽しいルーチンに入るというのは、大切かもしれませんが。それも、向き不向きはあるよなぁ。

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ドラゴン桜21

「ドラゴン桜」完結です。

まあ、限定のハウツー物なので、他に考えを転用して考えられるかという、けっこう難しいところもあると思いますが、どうでしょう。

まあ、ハウツー自体が、限定した物の対処法だともいえますが……。
でも、ハウツーにかかれている最低限の基本ぐらいは、知っていないといけないこともあります。

以下、ネタバレありです。

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ドラゴン桜19

いよいよ、センター試験直前。
ここまできたねぇ。

ここで、試験のハウツーではなくて、家庭の話をもってくるのは、なかなかうまいと思いました。

しかし、センター試験用の勉強と2次試験用の勉強があるということを、わたしは、初めて知りました。
いかに今まで、勉強してこなかったかがよくわかるな。

いや、それで困ったわけでもなければ、特別な勉強を推奨しているわけでもないので、結果オーライか?

気が小さいので、自分が本番に弱いタイプだと思っていましたが、いつの間にか、図太くなっていることに気づきました。