高畑 勲一覧

ケ・セラ・セラ

ホーホケキョ となりの山田くん シネマ・コミック11

嘗めてた。
これが、つくられると話を聞いたときも、公開されたときも、なんで今頃、ジブリが「おじゃまんが山田くん」をとか思っていました。

そんなんじゃない。これ、アニメの「じゃりン子チエ」に匹敵する名作です。
そして、これでやりたがっていたことが、「かぐや姫の物語」で完成する。そういうながれの物語です。

あと、宮崎 駿の物語は、シネマ・コミックではおもしろくないけれど、高畑 勲の物語はシネマ・コミックでも、充分おもしろいんですよねぇ。その発見があった1冊です。
これだって、動きはものすごく重要な要素を占めているはずなんですが、シナリオがしっかりしているというのは、こういうことなんだと思います。


追悼

平成狸合戦ぽんぽこ ジブリの教科書8

見ればわかるすさまじいお話。
高畑 勲の映画の中でも、「じゃりン子チエ」、「かぐや姫の物語」は別格として、「となりの山田くん」と「平成狸合戦ぽんぽこ」は、絶品だと思います。

題名とビジュアルにごまかされていました。

もう1本ぐらい、新しい高畑 勲のアニメが見たかったなぁ。


題名詐欺

平成狸合戦ぽんぽこ シネマ・コミック8

これは、思い出があります。

もう20年ほど前、信楽に住んでいた頃。近くの小学校の学園祭か何かで、この映画を体育館でやったのですよ。思えば、けっこう新しい映画だったのでは。なんで、そんな映画を小学校で上演できたのか、いくらぐらいお金がかかったのかはわからないのですが。

「ジブリの映画をするよ」

ということで、一時は盛り上がったのですが、その題名が、「平成狸合戦ぽんぽこ」と聞いて、けっこう、子ども達をはじめ、みんなのテンションが落ちていた(笑)

ジブリと言えば、もう、「魔女の宅急便」はあったし、「天空の城ラピュタ」とか、「となりのトトロ」のイメージ。トトロは、そろそろ教科書に載っていたのではないかなぁ。
そんななかで、「平成狸合戦ぽんぽこ」。狸?信楽だからか。そして、平成って……。

子ども達と一緒に見ることも出来たのですが、駐車場係だったということもあって、わたしも、まぁ、見なくてもいいわなぁという結論に達して、体育館の外をブラブラしていました。
子ども達は、つまんないとか、それなら遊んでいたいとか、ブーブーいいながら、それでも強制的に体育館に連れて行かれていました。お気の毒様。

で、映画が終わって出てきた子どもを1人つかまえて、

「おもしろかったか?」

とからかい半分に聞くと、

「……おもしろかった」

と一言。マジかと思って、けっこう生意気盛りで、なんでも斜めに見る反抗期の男の子をつかまえて、その子にも感想を聞くと、

「めっちゃ、おもしろかった」

マジか。
それが、本当に、ため息つくように出てきたのでビックリして、見なかったことを後悔したのでした。

それから、実際に見るまでに20年。シネマ・コミックだけではなくて、ブルーレイでも見ました。
おもしろかった。確かに、凄いおもしろかったです。

きっと、あの時この映画を見た子ども達は、今は大人になっているけれど、どこかでこの物語が残っている気がします。

そして、「平成」も、「信楽」も、全然、物語に関係がないことを知りました。
この「平成」って、どっから出てきたん?


今日も夢はもつれ

この世界の片隅で 上

なんともいえない絵に惹かれて映画を見に行ったのですが、これが、メチャクチャ良かったです。
ラストシーンの意味が、わからなくて、2回目見に行きました。2回目も、いろいろ発見することがあって面白かったです。なんか、わりと淡々としたお話なのですが、何回見ても飽きない不思議が雰囲気があります。

原作のこうの 史代のマンガは、文庫で何冊か持っていたのですが、まだ未読でした。てっきり、「この世界の片隅に」も文庫で持っていると思っていたのですが、まだ、文庫化はされていなくて、3冊購入しました。
今、1巻ずつ、ゆっくりと読んでいるところです。

で、先に映画の方の感想ですが、今年は、けっこういい映画が多かったのですが、最後の最後に見に行った「この世界の片隅に」が、最高傑作でした。
「君の名は。」もそれなりに良かったし、「聲の形」も傑作だと思ったのですが、「この世界の片隅に」は、凄いです。
他にも、いつものマーベルのアメコミ映画も面白かったし、「ゴジラ」も良かっし、「ちはやふる」も素敵だったのですが、それが全部吹っ飛ぶぐらいの出来でした。

初め見た印象は、どこか「最終兵器彼女」だったのですよ。すずさんから見た戦争が、ちせから見た戦争みたいな。すずさんフィルターを通して見た戦争っていう感じがしていました。すずさんが、人一倍、空想癖がある少女としてかかれていたので余計に。
でもねぇ、これが、それだけで終わる話ではなく。

原作の1話1話の最後にオチがつくお話の作り方も好きなのですが、映画の流れていくような物語運びも凄く良いです。原作の方が、長い分、映画で語られなかったお話が詳しく入っていていいのですが、あぁ、この部分も、映画のリズムで見たかったなぁという気がします。
基本、わたしは原作好きなことが多いので、けっこうこういう感想は珍しいかな。
映画はなんだか、高畑 勲監督の匂いもする気がしました。でも、高畑さんほど、理屈っぽくない感じがするんですよねぇ。

あと、この話が、けっこう色っぽい話なところも好きです。
多分、これから何回も、この映画見ることになるだろうなぁと思っています。

コミックスを読んで気がついたのは、最初の子ども時代のエピソードは、「この世界の片隅に」ではなくて、読み切りのエピソードだったのねということ。なるほど。でも、映画ではものすごくきれいにその伏線を回収していました。あれは、原作通りなのかな。


いつも二人で

おもいでぽろぽろ ジブリの教科書6

ブルーレイで「おもいでぽろぽろ」見ました。
凄いアニメでした。圧倒された。
なんだろう。ドラマ自体は、今では良くある話な感じもするのですが、やっぱり、あの現代と過去の2種類の絵柄の共存しているアニメというのは、凄い。

そして、「魔女の宅急便」と同じく、が女の子が仕事を考える映画になっていて、そこも面白い。

確かに、宮崎・高畑は、2人1組で考えたら、楽しすぎるぐらいに楽しいわぁ。
多分、数十年後のヤオイのネタになるぐらいには楽しいです。そして、それ読みたいわ。

その後、宮崎 駿は「紅の豚」を作って、高畑 勲は「平成狸合戦ぽんぽこ」を作ります。人の中の動物。そして、ゆるい戦い。
なにこのお互いに対する目線はって思う。