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封神演義18 完全版

結局、妲己がなにを考えているのかは、つかめないんですね。

それが目的なら、あの残酷さはなんのためにあったのか?目的のためなら、手段を選ばずだけでああするとは思えないじゃないですか?

そのあたりは、少年マンガの枠の中に収まりきらなかった部分があるのかもしれませんねぇ。

妲己が太公望にこだわった理由も、太公望が、最後に妲己に、

「まだ消えてはなら……」

と言った理由も、あんまりにも説明不足だなぁと思うのです。

そして、やつれている武王が、彼の未来を暗示しているようで、痛々しいです。

そういえば、藤崎竜は、そういう残酷なことをポッとかいちゃう人だったな。

「封神演義」の題材は、かなり魅力的なので、また、誰かがかいたいろいろな封神演義が読めたら楽しそうです。

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封神演義17 完全版

女媧が邪悪な存在なら、伏義だって似たようなものだろうと思うのですが。
正邪は、やっぱり見た目できまるのか???

女媧と伏義の戦いすらも、歴史の道標の手のひらの上かもしれないじゃないですか。

そして、裏でいろいろ画策する元始天尊は、プチ歴史の道標といえるのでは??

そういう疑問もはらみつつ、物語は、最終巻へ。

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封神演義16 完全版

まあ、マドンナはおいといて、妲己(敵)にしろ、邑姜(彼氏付き)にしろ、蝉玉(彼氏付き)にしろ、ヒロインがいないっていうのが、このマンガの最大の欠点かも(笑)

でも、真面目な話、それによって太公望の弱点って、少し減っているんですよねぇ。
まあ、楊戩がその地位にはいってるといえばそうなんだが……。

さて、地上でのお話は、ここでいったん終了。
いよいよ、終盤戦に入ります。

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封神演義15 完全版

あぁ、ラストはけっこう重たいお話もかいていたのだなぁ。

このあたりは、記憶があまりないです。今読むと、水準以上だと思います。昔は、全然ダメだと思っていたけど。

女媧とはなにかというのも、あのビジュアルだけで、おバカなお話だと理解してしまったようです。

ただ、盛り上げ方は、あんまり上手くないなぁ。というか、あんまり盛り上げたくないのかなぁ。

なんでここで、太公望が、天化をとめないといけないの?

とか。

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封神演義14 完全版

宝貝って、なんか、名前だけついていて、どんな働きなのかはなぞなものも多いわけですが、藤崎版封神演義では、そのあたりは、上手に考えてあるなぁと思います。

無為自然というのは、怠惰とは違うだろうという話もありますが、彼の持っている太極図が、アンチ宝貝なのは、なかなか、納得がいく話です。

ここまで読んできて、これはこれで、それなりにおもしろい展開ではあるのだなぁと思いました。連載中は、やっぱり原作からどんどん離れていってしまう部分に、ジャンプの制約みたいなものを感じて、ちょっと不満だったのですが。