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豹頭王の挑戦 グイン・サーガ109

突き抜けて、もう行くところまでいっちゃった感じです。
わたしは、物語は、「語る人間」のものだと思っているから、これは、これで、いいのだと思います。

物語は、嘘の積み重ねだし、もちろん矛盾する部分もあると思うのですが、それでも、その中に、「本当のこと」を宿ります。
今回のお話のなかには、確かにそんな「本当のこと」があるような気がする。

いや、単純におもしろいし、コレ、見てみたいだろう(笑)

でも、この自由、この幸せ。マリウスが、放浪をやめられないのがよくわかります。

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チムニーズ館の秘密 クリスティー文庫73

推理小説は、読んでいる時に間をあけるとダメですね。
今回は、なぜか、1章読んで1週間あいて、2章読んで1週間あいて、という読み方になってしまったので、主人公がなにをやっているのか、全然、覚えてなくて……。
前に戻って読んだりしてると、時間の無駄も甚だしい。

それでも、メインの事件を追いかけていくだけでも、けっこうおもしろいのですが、伏線をことごとく忘れている……どころか、主線のストーリー自体も忘れている印象の軽さは……。
いや、これは、クリスティーのせいではなくて、わたしのせいか?
多分、間をあけずに読んでたら、おもしろかったと思います。でも、次々、読みたくなるというようなおもしろさではなかったのかな。

「秘密機関」は、どんどん読みたくなった感じだったので、あれに比べると、こっちの評価は落ちると思います。

あぁ、でも、最後の主人公の正体は、ちょっとビックリした。

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パロへの長い道 グイン・サーガ108

こんな、枝葉なところに、こんな重要な情報を(笑)

という感じの1巻だと思うのですが。どうなんでしょう?

けっこう活躍している剣とかも、手に入れたのは確か外伝でしたよねぇ。
重要さでは、外伝も、本編も、あんまり関係ないのかも。

いや、今回は、本編なんですけどね。

しかし、またいつか、物語がグルリとまわって、このキャラが出てくるんだろうか。だとしたら、すごいと思います。

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ポアロ登場 クリスティー文庫51

クリスティーの第1短編集だそうな。

ポワロものばっかり集めてあります。
短編なので、長編ほどビックリするようなどんでん返しがあるわけではないのですが、それでも、それなりに面白いです。

ヘイスティングズは相変わらずいいヤツで、ポワロは相変わらずイヤなヤツです(笑)
物語の魅力としては、ポワロの推理力よりも、ヘイスティングズの正義感とか、いい人ぶりの方が大事なのかもしれません。

以前ほど、ポワロがヘイスティングズをバカにするのをイヤな気持ちにならずに見ることができるのは、2人の年齢がけっこう離れているのかもしれないと思って読んでいるからだと思います。

バカにしながらも、ポワロって、ヘイスティングズがいないと、けっこう困りそうな感じだったり、彼の善良さをとても大事に思っているんだなぁ……と、少し思えます。

クリスティーのミステリーがおもしろいのは、結局、このあたりの人物というか、物語がしっかりしているからなんでしょうね。パズルにならなくてすんでいます。
そこが、推理小説の難しいところです。

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流れゆく雲 グイン・サーガ107

今までが、けっこう激動の物語だったので、ちょっと物足りないかも。

でも、これはこれで、いろんな人の「再会」の物語で面白かったです。

レムス、若干まだ治ってないのかなぁ。

予言を解釈すると、どうやら、コレがキッカケで、「トワイライト・サーガ」の闇王国パロスが出来るのかな。わたしはてっきり、ナリスがきっかけになっているのだと思っていたのですが。

やっぱり、ヴァレ、いい人だ。